山東省の省都・済南市は、南は中国の霊峰・泰山に接し、北は黄河を望み、南高北低の地形となっている。済南市の人口は山東省では、青島市に次いで多く、680万人(市区人口433万人)。
済南市は別名「泉城」と呼ばれ、湧き水で有名。市街地南部の山岳エリアの地形が高いことから、地下に浸透した雨水が岩の層の傾斜に沿って北に流れ、これが市街地の固い輝岩にぶつかって地形の低い市街地で泉となって湧き出ている。市内には100以上もの湧き水があり、市民の憩いの場、観光名所となっている。
山東大学での午前の授業が終わった後、午後に大学院の女子学生2人に市内中心地にある天下第一泉景勝地のうち湧き水2か所と、湧き水でできた大明湖の見学に案内してもらう。
済南市の中心地にある泉城公園は、天下第一泉景勝地と呼ばれる景勝地に取り囲まれている。天下第一泉景勝地は一河(護城河)一湖(大明湖)三泉(シャク突泉、黒虎泉、五龍漂泉脈)四園(シャク突泉景勝地、環城景勝地、五龍漂景勝地、大明湖景勝地)からなる敷地面積3.1km2の地域。済南市の中心地に位置しながら、独特な天然泉風景と濃厚な歴史文化の雰囲気を融合している泉城を代表する景勝地である。
泉城公園(地図の下の緑)の上部を湧き水を水源とする城河が流れ、最終的に地図の上部にある大明湖に注ぐ
黒虎泉群の近くにあるプール(学生の話では、水は湧き水ではなく水道水とのこと)
白石泉の様子(黒い服を着たガードマンが泉に手をつける人等を監視)
黒虎泉の様子。3か所から湧き水がでていて、それを汲み上げる市民。汲み上げた水はペットボトルやポリタンに入れて持ち帰っている。底からも湧き水が出ていた。
黒虎泉からの湧き水が城河に流れ込む。水量は1分間数トンか?
黒虎泉のすぐ横で大椀茶を楽しむ観光客
一杯2元の大椀茶(ジャスミン茶)を案内の学生さんと楽しむ
琵琶泉の紹介
城河を遊覧船で楽しむことができる
城河の清掃船(ごみ、落ち葉、水草の回収を行う)
金虎の紹介、水不足で湧き水は見られない
川幅が広がった城河、奥が黒龍泉
泉城公園近くの城河で釣りを楽しむ市民(釣れるのは5cm程度の小魚)
泉城公園。夜には照明付の噴水ショーがある。この公園の下はショッピングセンターになっている
泉城公園に済南のシンボルマーク。近くのシャク突泉で勢いよく噴き出る湧き水がデザインされたもの。
シャク突泉の様子。今年は水不足から湧き水が勢いよく噴出する様子が見られない
本来ならこのような湧き水の様子が見られるとのこと(公園内の写真から)
大明湖景区は5Aの国家級旅遊景区に指定されている
地図の左下の西南門から公園に入る
公園への入口(入場料は一人30元)
西南門を入ってすぐの大明湖の眺め(市の中心にある湖沼としてはスケールがでかい)
蓮の花が満開を迎えている
大明湖で電気ボートを借りて遊覧する観光客
大明湖にもごみ回収船が
大明湖の後ろには済南市で一番高いビルがかすんで見える
この日のPM2.5 は250(中程度の汚染)で晴れにもかかわらず太陽をカメラで捉えることができる
観光船(電気駆動)で大明湖に浮かぶ島へ
大明湖の湖畔には百日紅が咲き誇る
よく整備された大明湖の湖畔の遊歩道。大きな柳が有名
手入れの行き届いた湖畔の植栽