2日目「穂高荘 山のホテル」の混浴露天風呂「山峡槍の湯」に早朝入浴した。
この露天風呂はなんと300坪の広さで、蒲田川の河原に近く、川のせせらぎを聞きながらかけ流し温泉を楽しむことができる。これまで多くの露天風呂に入ってきたが、これほどの大きさの露天風呂は初めての経験、混浴であるが全て男性客であった。
朝8時半にホテルを出発し、上高地にむかう。長野オリンピックに合わせて1997年に開通した安房トンネル(飛騨山脈にある乗鞍岳の北麓と長野県を結ぶ全長4,370mの自動車専用)を使い、一時間後には大正池ホテル前に到着し上高地の散策開始。
ホテル横の小道を下りたところの大正池は、大正4年の焼岳(標高2455m)の噴火によって梓川が堰き止められてできた。池といっても、清流の梓川が常に流れ込んでいる。大正池の下流にはラバー提があり、流量調整されている。エメラルドグリーン色の大正池の後方に焼岳がそそり立つ。焼岳は北アルプス唯一の活火山で日本100名山の一つ。頂上部には植生は全く見られない。谷に沿って火砕流の流れた跡が印象的。
大正池(後方は焼岳)
大正池に流れ込む湧き水
大正池を後にして、梓川沿いのよく整備された遊歩道を歩くこと10分で田代池を示す看板を見て遊歩道100m程歩くと田代池に。湧き水の流れる湿原の様相で、流れは梓川に繋がる。この周辺は紅葉が真っ盛り。薄層流の中にバイカモを見つけたが、花は付けていなかった。
田代池周辺の紅葉
田代池で見つけたバイカモ
梓川右岸の紅葉
梓川の清流
梓川沿いの紅葉
再び梓川沿いの遊歩道にもどりクマザサ、シラカバ、カラマツの原生林の中を歩くこと15分で、梓川にかかる田代橋、穂高橋に出る。ここからは見事な紅葉の中に、下流側に焼岳、上流側に明神岳(標高2391m)を望める。
田代橋から梓川上流を望む(後方の山は明神岳)
橋を渡って梓川右岸の遊歩道を河童橋に向かって歩く。
河童橋にむかう遊歩道(遊歩道の左はホテル)
河童橋にむかう遊歩道からの梓川上流を望む
途中にウエストン碑があり、ウエストンは英国の宣教師で、日本アルプスの魅力を世界に紹介したことから、「日本の近代登山開拓の父」と言われている。
ウエストン碑
この梓川右岸の散策道には多くのホテルが立ち並んでいる。約20分で河童橋に到着。
河童橋は上高地のシンボル的な木造の吊り橋で、天候に恵まれたこともあり、橋の上から上流側に穂高連峰、下流側に焼岳の雄大な眺めを楽しむことができた。
河童橋
河童橋から六百山(標高2470m)
河童橋から明神岳を望む
河童橋からの眺め(穂高連峰は雲で隠れている)
河童橋からの下流の眺め(焼岳が望める)
昼食後、集合時間まで余裕があったので、上高地帝国ホテルへ。遊歩道と車道が分離されているので、車を気にすることなく散策を楽しむことができる。シラカバの樹林の中に赤い三角屋根の上高地帝国ホテルは、スイスを思わせるたたずまい。
上高地帝国ホテル
バスターミナルにアイドリングストップの看板が。10分前にバスに乗り込むがバスの中は少々暑い。アイドリングできないのでエアコンを入れられないとの説明があった。
バスターミナルの様子(右側はタクシーレーン)
帰りも平湯温泉を経由して、高山駅からワイドビューひだ14号で名古屋駅で新幹線に乗り換え、新大阪駅。2日間天候に恵まれ、一足早い紅葉を楽しむことができた。