インチョン(仁川)大橋記念館

インチョンからSuwon市には、インチョン大橋が便利でいつも使っています。インチョン空港方面に向かってインチョン大橋を渡りきった所にある、「仁川大橋記念館」を見学していました。「仁川大橋記念館」では、大橋の建設の状況が映像、模型、パネルで説明されていました。
この仁川大橋の建設には、52ヶ月(2005年7月から2009年10月)を要し、総事業費が約1,700億円でとのことでした。仁川大橋は外国企業と純民間投資会社の主管による民間投資事業で、民間投資費用は民間運営会社が橋の使用者から徴収する通行料で回収される予定です。現状では通行量も少なく、予定した通行料金が回収できないことから、政府が不足分は補填しているとのことです。経営は厳しいのではないでしょうか?

インチョン空港を繋ぐ二つの大橋(下が仁川大橋)

仁川大橋記念館入り口

ライトアップされた仁川大橋

3階の展望デッキから仁川大橋を望む(手前は広大な干潟が広がる)

 

 

 

 

 

 

韓国の焼酎爆弾酒

韓国では、焼酎をビールで割り、それを一気飲みします。この焼酎のビール割を「焼酎爆弾酒」と呼んでいます。韓国では、米と麦から作った甲類焼酎のJIROが有名です。韓国のビール市場はHITEが半分以上を占めています。2006年に経営危機に陥ったJINROをHITEが買収したことから、殆どの飲食店に置かれているは、JIROとHITEです。JINROのHITE割が「焼酎爆弾酒」ということになります。思いの他、この「焼酎爆弾酒」は飲み易く、それを一気飲みするものですから、酔が一気に回り足を取られることになります。韓国で「焼酎爆弾酒」を勧められた時には十分注意してください。
先日、Suwon市のレストランで写真に写した「焼酎爆弾酒」調製用のグラスを見つけました。(特許製品とのことです)まず、作りたい「焼酎爆弾酒」のアルコール度を決め、そのメモリまで焼酎を入れ、次いでビールを上の線まで注ぐと完成です。こんなグラスが店にあるぐらい「焼酎爆弾酒」は韓国では市民権を得ています。

「焼酎爆弾酒」調製用のグラス

 

 

 

北京市高碑店下水処理場

日本の円借款で建設された北京市朝陽区高碑店郷の境内にある北京市最大の高碑店下水処理場(現在その処理能力は1日100万トン)を久しぶりに見学していきました。

(今回が3日目の見学となります)

最初沈殿池と建設中のホテル

 

最初の見学時には、折角建設した曝気槽の1系列が電力不足で稼働していない状況でしたが、現在では中国の経済事情を反映して、大幅に処理能力を高め、順調に稼働しています。北京市で発生する下水量は250万トンで、その約半分をこの高碑店下水処理場が処理しているとのことです。

(下水処理率は北京では90%以上に達しています)

この処理場の維持管理は、北京排水集団が当たっていて、AO法で運転され、曝気槽での発泡現象も、沈殿池での汚泥の浮上もなく、うまく運転管理されていました。

曝気槽(A2O法)、手前が脱窒槽、後方は好気槽

この処理場の処理水は、隣の発電所の冷却水や、街路樹の散水、修景用水として100%再利用されているとのことでした。

円形沈殿池

澄明な処理水

処理水を冷却水として利用している下水処理場に隣接する火力発電所

驚いたことの処理場の隣に大きなホテルが建設中で、これからもこの処理場が周辺住民にとって迷惑施設ではないことを表しています。

これくらいの規模の処理場であれば大量に発生する余剰汚泥の処理が問題となります。嫌気性処理した汚泥をベルトプレスで脱水し、脱水汚泥をコンポスト施設に送り、堆肥として有効利用しているとのことでした。重金属による汚染が心配されますが、問題ないとの回答でした。

嫌気性消化槽

 

 

ハノイ市のインフラ

8月の末に9ヶ月振りにハノイに出かけてきました。
ハノイ市は周辺都市を合併し、現在は人口800万人にも達し、南のホーチミン市と比肩する大都会に変貌しています。

大型ビルの建設が進む市内の様子
ハノイ市はホーチミン市に比べて、インフラの整備が遅れていて、その整備が急速な都市化に追いついていないのが現状です。
ハノイ名物であった電線の垂れ下りは、地下に埋設する工事が進み、道路沿いの景観はスッキリとしてきました。
道路は、郊外では高速道路の整備が徐々に進んできています。市内の道路は拡幅工事が難しく、交差点での混雑解消策として、主要な交差点でアンダーパス、立体交差が徐々に進んでいます。その大半は日本のODAを使ったものです。

ハノイ市近郊の高速道路
ベトナム名物のバイクによる交通事故を防ぐことが目的で、車と単車を分離する策が一部の主要道路で取られるようになりました。

車と単車の分離帯
今後、ベトナムは急速な経済成長が見込まれ、日本をはじめ多くの外国資本が進出しています。 バブル経済とならないよう、身の丈にあった経済成長を期待したいものです。

熊本駅前再開発

7月末に熊本に九州新幹線を使って出かけてきました。駅前の高層ビルが完成するとともに、駅前の白川橋の取り付け部分の改修工事が終了し、駅前の風景が以前とは全く異なるすっきりした風景に変わっていました。
駅前の再開発事業「くまもと森都心」プロジェクトも完成し、在来線の熊本駅前と「くまもと森都心」は「ペデストリアンデッキ」で結ばれました。「くまもと森都心」には熊本市で一番高い35階(高さ123m)の超高層タワーマンションが建設されています。

駅前から白川橋を臨む。左は「くまもと森都心}
熊本駅前の市電乗り場も新しくなり、市電の軌道内の緑化も2年目となり、写真にあるように元気に芝生が生え揃っていました。

熊本駅前の市電乗り場

熊本駅前の市電の軌道の緑化の様子
在来線の高架工事が終了した際には、新幹線駅と一緒になった、熊本駅となるはずで、その日が待たれます。

在来線の熊本駅。右側に見えるのが熊本駅と「くまもと森都心」を結ぶ

ペデストリアンデッキ