6月30日から7月11日まで、山東大学・環境科学工程学院の招きで講義に出かけてきました。山東大学は山東省の省都・済南市に位置し、中国教育省から国家主要第一級大学(21校選ばれる)に選ばれている総合大学ます。
中国で2校目の国立大学として1901年に創立。30の学部、大学院から構成され、生徒数は中国でも屈指の9万人、留学生も3,000人も在籍。大学本部キャンパスは済南市にありますが、本部キャンパス以外に済南市には5つのキャンパス、その外に黄海に面した威海にもキャンパスを持っています。創立後時間が経過していること、現地再開発では需要に応じきれないことから、青島市に新キャンパスを建設中で、2016年には移転が始まるそうです。今回訪問した環境科学工程学院も青島キャンパスに移転予定で、先生方へのアパートのに割り当てはすでに終わっているとのことでした。山東大学と熊本大学は、学術・学生交流協定を締結している友好大学で、活発な交流が続いています。2010年には、山東大学に熊本大学のサテライトオフィスが設置されています。
山東大学・環境科学工程学院での大学院学生への講義の様子
今回は、本校キャンパス(中心校区)にある大学ホテルに宿泊。大学のホテルとしてはなかなかのもので、ロビーには4星の表示が。11階建ての本格的なホテルで、3階から11階が客室、2階には本格的な中華料理レストランが入っています。朝食は中華のバイキング。メニューが毎日それほど変わらないことから、11泊したので最後にはさすがに食欲が減退してしまいました。
大学構内にあるホテル
ホテルから、講義のあった環境科学工程学院の会議室まで徒歩で5分。広いキャンパスは樹高の高いプラタナス、ポプラ、ヒマラヤスギ等の街路樹でうっそうと覆われ真夏にも係らず広大な木陰がキャンパスの至る所で創出されていました。
木陰の閑静な構内の風景
朝には太極拳を楽しむ人々も
高い木の木陰は学生の勉強の場(Wi-Fiも使える)
大学正門横の通用門に向かう車
巨大なプラタナスの街路樹
講義の終えた最終日に、環境科学工程学院の劉書記に、大学本部、山東大学博物館、青島市に建設中の新キャンパスの模型、体育館、駐車場、学生寮、正門から図書館に向かって整備された大成広場を案内して頂きました。
青島市郊外に建設中のキャンパスの模型(黄海に面している)
山東大学体育館
体育館には12面のバトミントンのコート。8,000人を集めての催しができると。
体育館横のグランドの下に設けられた巨大な駐車場(大学の教官は駐車料金は不要)
修士課程の学生寮(手前が女子寮で向こう側が男子寮、1棟で約3,000人の収容)
学生寮横の広場のネット購入品の受け取り場所
大学レストランの入口付近に並ぶ魔法瓶の列(お湯をもらって、部屋でお茶を飲むのに使う)
古くなった学部学生用の学生寮を建て替え中
博士課程の学生寮
歴史系八大教授像
大学の正門
正門から図書館、大学本部(27階建て)を望む
大学のスローガンが掲げられている
図書館に続く大成広場
きれいな水が流れていて、小さな子供の水遊び場所になっている
大学図書館入口(人材育成が国家の繁栄に繋がるとのスローガン)
構内には孔子のフラッグが掲げられている
大成の文字が噴水からの流水中に浮かぶ
大成広場の中央を流れる水路の両側のプロムナードに孔子の六芸(礼、楽、射、御、書、数)を示す6枚のレリーフが埋め込まれいる。
”書”を示すレリーフ
”射”を示すレリーフ
”御”を示すレリーフ
夜に大成広場の横のプロムナードを散策する市民
大成広場を孔の周囲にはの六芸に秀でた72人の弟子の数に合わせて72本の木が植えられている
72本の木を守るための手入れの様子
大学構内にあるコンサートホール(収容人数は800人と少ない)
以上、山東大学本校キャンパスの紹介でした。全て驚くスケールの施設ばかり、山東大学の巨大さを実感しました。