ドイツ、フランス、スイスの国境いに位置するバーゼルは、チューリッヒ、ジュネーブに次ぐ、人口17万5千人の第3の都市。バーゼルはライン川水運の最終遡行拠点で、スイス唯一の貿易港。織物工業や製紙業が発端となり、その工業生産に必要な化学薬品を供給する化学工業が次に発達した。世界的な製薬会社ノヴァルティスやロッシュが本社・工場を設置している。
バーゼルで一番高いロッシュの本社ビル(現在すぐそばに同じ外観のビルが建設中、右手に見えるのはライン川)
ポストドクとして、1981年4月から1年間スイス連邦工科大学(ETH)化学工学科に留学した際の博士課程の友人の多くが、学位取得後、バーゼルの製薬会社や化学会社に就職したこともあり、欧州出張した際には、バーゼルを訪問し、旧交を温めてきた。
スイス最大のカーニバルであるバーゼル・ファスナハトを友人と一緒に参加したことやバーゼル美術館(Kunst Museum)の豊富なコレクションに驚いた印象が残ってる。
今回、友人のHugoと一緒に5月14日にバーゼルの街を散策したので、歴史を引き継ぐ街の様子を紹介したい。
バーゼル大聖堂
大聖堂のステンドクラス
バーゼル市の市電(車輪が安全のためにカーバーされていて見えない。殆どが低床電車。郊外まで行くことができる市電は黄色の車体、車内で無線ランが使えることを示すマークがドアに)
地元サッカーチームFCバーゼルのチームカラーでラッピングされた市電(FCバーゼルは屈指の強豪チームで、セレッソの柿谷曜一朗が移籍している)
高級ブランド店が並ぶショッピング通り(歩行者専用道路)
バーゼル市立劇場前の噴水状の彫刻(Tinguely作)
道路わきのごみ回収箱(道路は清潔そのもの)
バーゼル市庁舎(赤い壁面と壁画が印象的)
市役所の中庭の壁画
高級乳母自転車?(二人乗り)
街角には噴水が至る所に(噴水の水は飲用可能)
ライン川沿いのたばこ店が経営する喫茶店(もちろん喫煙OK)
ライン川渡し(両岸にロープを張り、ボートをロープにつないで渡る)
ライン川をまたぐヨハニター橋(市電も通る)
バーゼルからレラの友人宅に帰る途中、スイスとドイツの国境にあるリーエン(Riehe)にあるバイエラー美術館に立ち寄った。ギャラリーを経営し敏腕ディーラーとして名を馳せたバイエラーが集めた約200点のコレクションが展示されている。美術館の設計は、関西国際空港旅客ターミナルビル設計で世界的な設計家レンツォ・ピアノ。
緑に囲まれたバイエラー美術館
Alexander Calderが制作したモニュメント(Tree)
Giacometti-Bacon展が開催されていて美術館は賑わっていた。最終の展示室では、最新の映像技術で展示室の壁、床にGiacomettiとBaconのアトリエの紹介やインタビューフィルムが流れて感動した。
Giacometti-Bacon展のパンフレット
今回の欧州旅行の写真は、ソニーのミラーレスカメラα6000で撮影した。是非、写真をクリックして拡大してみてください。
続く