秋が深まる新潟と佐渡を10月末に訪れました。
新潟市は今回で4回目の訪問となりますが、佐渡島に渡るには初めてです。
信濃川の河口に開発された新潟コンベンションセンターと万代島ビルの2棟で構成される「朱鷺メッセ」にあるホテル日航新潟の29階に宿泊。チェックインの前に、31階の展望ラウンジで、信濃川、日本海、広大な新潟平野の絶景に感動。
展望ラウンジから新潟市街を望む
展望ラウンジから新潟港を望む
中央に見えるのが新潟のシンボル万代橋
展望階の様子
翌日、ホテルのある万代島ビルと新潟コンベンションセンターをつなぐ長い回廊を使って徒歩で佐渡汽船の乗り場に。時速80㎞のジェットフォイルを使うと。船体の揺れを最小に抑える最新機能を備えたジェットフォイルで、佐渡の両津港までは約1時間の快適な船旅。
新潟コンベンションセンターの長い回廊
時速80㎞で航行する佐渡汽船のジェットフォイル
両津港ではサドッキーがおでむかえ
両津港でレンタカーを借り、紅葉が楽しめる大佐渡ドライブウエーに。麓から中腹までは紅葉が見頃。
大佐渡ドライブウエー沿いの紅葉
頂上の白雲台交流センターのテラスからは、左手に両津港、右手に真野湾を見渡せる。
テラスからの眺め(両津港を望む)
テラスからの眺め(真野湾を望む)
もう少し早く訪れていたら、頂上付近の素晴らしい紅葉が楽しめたとのこと。紅葉の終わった山頂付近は、落葉した多くの白い樹木が目につきました。
紅葉の終わった頂上付近の様子
大佐渡ドライブウエーを相川方面に下ると、世界遺産候補になっていて国の史跡に指定されている佐渡金山に。
左手の建物が佐渡金山のチケット売り場(売り場の横から坑道に入る)
入場券(1,400円)を購入するとチケット売り場横にある2つの入口の左側の入口に案内され、「明治官営鉱山コース」の見学がスタート。
トロッコで鉱石を運び出す様子
明治期から平成元年の操業停止までに使用された坑道、トロッコ、資料館を見学。資料館を出ると背後に佐渡金山のシンボルである紅葉した「道遊の割戸」が。
紅葉した「道遊の割戸」
この奇妙な山の割れ目は、江戸時代の露天掘りの結果できたもの。山頂の標高は海抜252m、山頂部の割れ目は幅30m、深さ74m。道遊脈と呼ばれる脈幅約10mの優良金鉱脈にちなんでこの名前が付けられた。現在もこの「道遊の割戸」は佐渡金銀山遺跡を象徴する存在。
鉱石を砕いた後、トロッコで選鉱場に送る
この後、金にちなんだお土産の並ぶお土産屋を通り抜け、再び坑道の入口に。今度は右側の入口から「江戸金山絵巻コース」の見学となる。宗太夫坑(そうだゆうこう)は江戸時代の手掘りの坑道・採掘跡。「佐渡金山絵巻」に描かれた採掘作業の様子を仕掛け人形で再現したもので、余りのリアルさに驚く。金銀の採掘では、水との闘いとなる。当初人力で水を汲みだしていたが、1652年に水上輪(アルキメデスポンプ)が導入され、効率的な排水が可能になったとのこと。人力でスクリューを回す様子がうまく人形で再現されている。
手掘りでの採掘の様子
水上輪(アルキメデスポンプ)を連ねて水を汲み上げる
三連の水上輪を組み合わせ排水する様子
佐渡の金山は、慶長6年(1601年)に佐渡島の相川に金銀山が発見され、徳川幕府の財政基盤となったことは有名な話。最盛期は5万人もの人が金銀の採掘に従事し、採掘が終了となった平成元年までの388年間で金78トン、銀2,330トンが採掘された。
鉱石の中に含まれる金
金山見学の後は、相川市街の西の方向にある夕日の名勝として知られている七浦海岸をドライブ。七浦海岸にある夫婦岩を見学後、相川市内の温泉ホテルに宿泊。
七浦海岸にある夫婦岩
七浦海岸にかかる「天使の梯子」
最終日、ホテルのスタッフの勧めで、弁慶のはさみ岩を見学に出かけたが、生憎の雨で、しかも道路案内が良くなく、佐渡を北上することに。眺めのいい海岸線が続く。案内に尖閣湾とある。流紋岩でできた絶壁で次回佐渡の来ることがあれば、じっくりと観光したい場所。
この後、相川、佐和田を経由して両津港に戻り、レンタカーを返却。11:10初のジェットフォイルで新潟に戻って、今回の旅は終了。
新潟駅南口から新潟空港にむかう紅葉した街路樹