無観客

今年の花見は、新型コロナウイルスの蔓延でどこもほぼ“無観客”といえる寂しい状況。
記録的な暖冬の影響で今年のソメイヨシノの開花が例年になく早いと予想されていたが、大阪では3月半ばに温度が低かったこともあり、大阪での桜の開花宣言は例年並みの3月23日。その後、最低気温が10℃前後の日が続いたこともあり満開になったのは4月に入ってからで、今年は桜を長く楽しむことができている。

4月4日(土)天気に誘われ自宅から歩いて30分の大阪城にウオーキング。外出自粛が求められていた週末ということで、人出は極端に少ない。入場料が必要な大阪城西の丸庭園は、例年なら大勢の花見客で賑わうのに、閑散としていていた。

大手門をくぐった正面の大手見付石(広さ29畳)の横に咲く桜

西の丸庭園から大阪城を望む

広大な西の丸庭園の芝生に人影はない

大阪城ホールと桜、右側は第二寝屋川

大川沿いの藤田邸跡公園の桜

人影のない大川沿いの桜並木(天満橋近く)

大川に向かって桜が枝垂れている

大川沿いの河川敷公園には約4800本もの桜が咲き誇る桜の名所。例年ならば、大川を屋形船や水上ボートが行き交い、遊歩道沿いには沢山の屋台が出、夜にはライトアップされ多くの花見客で賑わうのに、今年は見る影もない。

大川沿いの両岸に桜並木が続く)(後方の高いビルはOAPのオフィスビル)

大川にかかる川崎橋からの眺め

大阪では、ソメイヨシノが終わった1週間から10日後に、“造幣局の桜の通り抜け”が開かれる。今年は早々と中止が決まった。造幣局の中に入って遅咲きの珍しい八重桜を楽しむのが大阪の春の風物詩であったのに、これも無観客となってしまった。大川ウオーキングの途中で、散り初めとなったソメイヨシノを大川沿いに見ながら、造幣局の柵の中のひっそりと花を咲かせる八重桜を楽しんでいる。

造幣局と通り抜けにはここから始まる(4月14日)

大川の遊歩道から柵越しに(4月15日)

造幣局の正門近くの八重桜(4月15日)

夏にはこの大川で天神祭りの船渡御や花火大会が行われるが、新型コロナウイルスの影響で中止するとの発表が4月13日にあった。
早く新型コロナウイルスの蔓延が治まり、日常の生活が戻ることを祈るばかりである。