大阪のソメイヨシノは、花冷えもあり例年よりも長く花持ちしましたが、満開で見ごろの週末(4月5日)は雨にたたられ、満開の桜の下での花見は拍子抜けになってしまいました。大阪では桜の名所は沢山ありますが、大阪城の桜、我が家の近くの大川沿いの桜が特に有名です。
大阪城西の丸公園前の桜
大川沿いの桜(橋は桜宮橋、右の建物は造幣局)
大阪帝国ホテル前から大川を望む
大川の川面に垂れさがる桜の向こうに都島橋の手前でUターンする水上バス
大川左岸からの眺め(右:大阪帝国ホテル、中央:大阪OAP、左:OAPレジデンスタワー)
桜宮橋(通称:銀橋)から満開の桜越しに帝国ホテル、OAPを望む
これに加えて、大川沿いに建つ造幣局の桜の通り抜けが大阪市民のもう一つの楽しみ。造幣局の構内560mには、ソメイヨシノよりも1週間から10日開花が遅れる遅咲きの130種、350本の桜が植わっています。今年は、4月9日から15日が通り抜けの期間です。江戸時代に津藩を治めていた藤堂家の大阪屋敷の跡に造幣局が建てられ、屋敷内にあった多くの桜が造幣局に引き継がれることになり、この桜を多くの市民に楽しんでもらおうと明治16年から造幣局の桜の通り抜けが始まったとのこと。今では、珍しい桜が無料で楽しめるということで、毎年60万人もの人が桜見物を楽しんでいます。
4月9日のオープン初日の通り抜けの入り口
造幣局構内の様子
通り抜けの混雑の様子、多くの中国人観光客で賑わう
一番多いのが、東京荒川堤の桜として有名な寒山(かんざん)で61本。ついで、花の中から葉化した二つの雌しべが突き出し、その先端が屈曲する状態が、普賢菩薩の乗る象の鼻に似ているところから名づけられた普賢像が12本と多く、花が淡黄緑色のうこんの根の色に似ている鬱金(うこん)7本がこれに続きます。これ以外に、珍しい名前の楊貴妃、蘭蘭、妹背など桜を楽しむことができます。
今年の桜:一葉(いちよう)
寒山(かんざん)
普賢象(ふげんぞう)
市原の虎の尾
紅虎の尾
八重紅枝垂
御衣黄(ぎょいこう)
蘭蘭
笹部桜
鬱金(うこん)
通り抜けの出口の様子
造幣局の桜の通り抜けを楽しんだ後は、大川沿いに立ち並ぶ屋台で飲み食いをしながら天満橋方面に取って返すの一般的な観光ルートになっています。
営業準備中の屋台(数百メートル屋台が続く)