11月26日、朝7時半に掛川のホテルを出て、大井川沿いを遡ること1時間半で大井川鉄道・奥泉駅に到着。ここで、中型バスに乗り換えて寸又峡に。ここでも新型コロナ対策で、乗客定員の数に制限が。我々は、第二便に割り当てられたことから、バスが戻ってくるまで、大型バスで、急峻な山肌を切り開いた道路を使って奥大井湖まで。時間の関係で車窓見学となった。
放流で霧に包まれる長島ダム
長島ダム(高さ109m、幅308m)の放流の様子と日本で唯一のアプト式鉄道である大井川鉄道井川線の長島ダムに浮かぶ秘境の駅・奥大井湖上駅を見ることができた。
奥大井湖駅に架かるレインボーブリッジ
奥泉駅に戻り、中型バスで寸又峡に向かう。道は狭く、一車線の所では車のすれ違いが難しいことから、バスの運転手は小型車に乗った先導員と無線で連絡しながらの運転。寸又峡の駐車場まで約20分、そこから徒歩で「夢の吊橋」を目指す。駐車場を出て舗装された坂道の傍には温泉宿が。そこを過ぎると土産物屋、食堂が並ぶ。環境美化募金案内所を過ぎると、寸又峡プロムナード。
環境美化募金案内所で見つけた満開の「皇帝ダリア」
プロムナードの急峻な山側に植林された杉
プロムナードの谷側には寸又川
プロムナード沿いの暖簾のかかった公衆トイレ
プロムナード沿いも紅葉がほぼ終わっていた、天子トンネルを抜けると、大間ダムが右側に。
天子トンネルを抜けると寸又渓谷
そこから階段を降りると夢の吊橋に。トリップアドバイザーの「死ぬまでに渡りたい世界の徒歩吊り橋10」にランクインした、長さ90mの吊り橋である。
エメラルドグリーンの水面には紅葉が映されている
夢の吊橋
吊り橋の渡り板は2枚で、幅40㎝。橋は一方通行で、一度に10人しか乗ることができない。紅葉の盛りの時期には係員がいて1時間以上も橋の手前で待たされるとのことだが、この日は、紅葉が終わりであることから観光客が少なく、待合時間はなし。この吊橋、夢の吊橋と呼ばれることもあり、足元を見るとエメラルド色のダムの水面が8m下に、目を上げると紅葉の残る急峻は対岸が迫る。両手に吊り橋の細いワイヤーを掴みながら前にそろりと進む。スリル満点の吊り橋渡りとなった。橋を渡ってからが、大変。急峻な304段の階段が待っている。途中休みながら登る。
勾配のきつい石段を登る。この階段を使った坂道は「くろう坂」と命名されている。道路に出て、飛龍橋を渡り大間ダム上まで戻る。
飛龍橋からの眺め
来た道を戻り、寸又峡郵便局近くの食堂で昼食をとる。駐車場に戻り迎えのバスを待つ。奥泉駅に戻り、大型バスに乗り換える。途中時間調整で道の駅に立ち寄り、その後大井川鉄道・家山駅に。レトロな駅舎で今回乗るSLを待つ。
レトロな家山駅舎
5両編成の急行のSLに乗車。
家山駅にSLが到着
SLの客車
車窓(大井川の河原が見える)
急行といえ、停車しないだけでゆっくりした速度での運行。車内販売のおばちゃんと専務車掌によるハーモニカの演奏が印象的であった。終点の新金谷駅まで停車無しで約30分のSLの旅。
終点の家山駅には大井川鉄道の普通列車が入線中
SL下車後、再びバスで、新幹線掛川駅に、17時38分発のこだま738号で帰阪した。