伊吹山ハイキング

近畿地方は例年よりも1週間程度早く梅雨が明けた。3年前にテレビの報道で、梅雨明け直後の伊吹山の山頂での高山植物の花畑が紹介されたのを見て、伊吹山に行きたいと思っていたが、新型コロナ騒動で、実現できていなかった。ワクチンの接種が終わったこと、平日なら混雑も少ないだろうと判断し、21日に伊吹山に出かけた。久しぶりの遠出ドライブである。

最寄りの門真ICから第二京阪道路と名神高速道路を使って、関ケ原ICで降り、伊吹山ドライブウェイ入口に。自宅から約200㎞の距離となる。ラッシュ前に自宅を出たこともあり、8時15分にドライブウエイの料金所に到着した。朝早いこともあり、ドライブウェイはガラガラ。17㎞をゆっくり景色を楽しみながら走って、約20分でスカイテラス駐車場(標高1260m)に。一番乗りかと思いきや、すでに駐車場には20台余りの車が駐車していた。駐車場の気温は25℃。下界とは、8℃もの気温差であった。

早朝の駐車場の様子

ハイキング用に着替えを済ませ、西登山道コースで山頂を目指すことに。登山道コースの入口手前に、100名山の標識と、松尾芭蕉の句碑があった。芭蕉の2400㎞に及んだ「おくのほそ道」の旅路の終着点は大垣で、2週間滞在した。滞在中に伊吹山を見て詠んだ句が、句碑に刻まれていた。

芭蕉の句碑

伊吹山(標高1377m)は、滋賀県と岐阜県の県境に位置し、日本100名山に選ばれている滋賀県で最も標高の高い山である。東海道新幹線で米原を過ぎると左側に見える山で、山頂部が白っぽく見えるユニークな山。山が石灰岩からなり、山頂部は冬季の寒冷な季節風の影響を受け、大きな木が育たず草地になっている。伊吹山は標高がそれ程高くないものの高山帯の様相を呈し、好石灰植物が群生することで知られている。(伊吹山ドライブウェイのパンフレットによる情報)信州のようなお花畑を期待していたが、西登山道コース沿いには高山植物はちらほらとしか見えない。

クガイソウ

ヤマホタルフクロ

ミヤマコアザミ

半分くらい登山コースを登ったところで、柵に囲まれが場所で、色々の高山植物が群生していた。

夏の伊吹山の代名詞的な存在の「シモツケソウ」の群落

伊吹山でも、信州と同じく二ホンシカによる食害で貴重な高山植物が絶滅の危機にある。伊吹山ではシカの食害を防ぐため、山頂付近の草原を鹿柵で覆って、シカの進入を防いでいる。5年くらい前のネットにアップされている写真と比べてみると、回復はその途上といわざるを得ない。ゆっくりと高山植物を探しながら散策し、伊吹山山頂に約40分で到着。

山頂部に伊吹山とゆかりのある「日本武尊」の像

山頂部近くの柵に囲まれたお花畑。手前の白い花は「シシウド」

山頂部はシカ除けの柵で保護されている、奥には防風柵

山頂部から琵琶湖を望む

山頂部で一休みした後、下り専用の東登山道コースを降りようとしたが、コースの入口に装備の不十分な人には危険との表示があり、東登山道コースをあきらめ、中央登山道コースで下山した。この中央登山道コースは階段で、距離は短いが年寄りにはきついコースであった。

中央登山道コースの階段

スカイテラス駐車場に10時半に戻る。スカイテラス伊吹山で名物の「伊吹薬草ソフト」を頂いた後、ドライブウェイを下る。

スカイテラス伊吹山の展望デッキからの眺め。西登山道がシカ除けの柵で守られている。

中に望遠レンズを構えたカメラマンの集団を2か所で見かけた。イヌワシが撮影できるとのことで人気がでているとのこと。

伊吹山山頂近くの石灰岩の露岩地

山を下り、「道の駅伊吹」の隣に位置する蕎麦屋「伊吹野」に立ち寄り、昼食。伊吹山は日本蕎麦発祥の地といわれ、人気の蕎麦屋が多い。

道の駅伊吹の駐車場から伊吹山を望む

帰りは、北陸道の長浜ICから名神高速道路に入り、「多賀サービスエリア」で買い物をする。多賀SAは宿泊施設、シャワールームなども併設した最新のSAで、「EXPASA多賀」の愛称が付けられている。多賀SAから瀬田で第二京阪に乗り換え、門真IC経由で、帰宅した。

二回目の新型コロナウイルスワクチン接種

6月30日に2回目の新型コロナウイルスワクチンの接種を大阪国際会議場で受けてきた。
前回(5月28日)は接種の予約が17時30分だったこともあり混雑していたので、今回は混雑の少ないと思われる15時を予約した。接種会場の大阪国際会議場には、30分前の14時30分に到着。予想したように予約者は少なく、ほとんど待つことなく、予約券(前回は整理券番号であったが、今回はグループを示すFであった)を受け取り、待合室となる5階のメインホールへ移動。待つこと10分で呼び出され、受付会場に。ここも、待つこと5分で、接種券と身分証明書の確認を受け、受付が終了。受付終了後、前回と同じく3階の接種会場を選び、エスカレータで3階まで降りた。接種会場で問診表の確認を受けた後、接種ブースの前で数分待つ。呼ばれて接種ブースに入り、自衛隊の医官から簡単な問診を受けた後、看護師によるワクチン接種を受けた。ワクチン接種後、別のブースに案内され、そこで以下の写真に示すワクチンの予防接種済書(臨時)を受け取った。

17時14分まで同じフロア―の待機場所で待機せよとの指示。異常がなかったので、17時14分に接種会場出口に。出口で会場係による時間チェック(前回はこのチェックはなかった)を受け、接種会場を後にした。会場入りして45分で接種を終えたことになり、1回目よりも15分短い時間でスムースにワクチン接種を終えることができた。

モデルナのワクチンは2回目の方が、副反応が強いとのことで覚悟した。前回と同じくワクチン接種を受けた左腕に筋肉痛がその日の夜から出たが、その痛みは1回目よりも弱く、2日後には痛みも取れた。今回、前回にはなかった倦怠感が翌日出たが、おとなしく横になっていることでやり過ごすことができた。接種2日後に体調はほぼ元の状態に戻った。

2回目のワクチン接種を終えたのが6月末で1,000万人を超えたとのこと。私、期せずして大規模接種の予約をとれたことから、予想以上に早く2回のワクチン接種を終えることができた。大規模接種に加えて、職域接種も始まり、接種体制が整ってきたところで、ワクチンが不足が明らかになり心配である。政府によるワクチン確保が順調に進み、一日も早く集団免疫の獲得に至るレベルまでワクチン接種の進むことを切に期待したい。

新型コロナウイルス・ワクチン接種

大阪市国際会議場に政府が設置した自衛隊大阪大規模接種センターで、5月28日に新型コロナウイルス・ワクチン接種を受けてきた。以下、今後にワクチン接種を受ける方に参考になるかと思い、接種に至るまでの流れを紹介したい。

5月17日(月)13:00から、大阪市に在住の65歳以上の高齢者を対象に大阪大規模接種センター(大阪センター)でのワクチン接種のネット受付があることを報道で知った。自衛隊のHPから大阪センターの予約受付画面を、受け付け開始30分前の12:30に開いた。画面には、「そのままで13:00までお待ちください」との表示。13:00になると画面に、「待機中の方を優先して案内する」とのメッセージ。なかなか受付するとのメッセージが表示されなかったが、13:10に受付するとのメッセージに変わった。指示に従って予約操作を開始。日時を指定して次に進もうとすると、早い日時からどんどん予約が埋まり、なかなか予約ができない。残り50でエントリーしても、すぐに「埋まりました」のメッセージ。そこで思い切って、後半の日(28日)で空きが100以上ある時間帯にエントリーしたところ、やっと予約できた。私が接種予約できたのが13:15。大阪では13:25で、予定した2万5千人分 の接種予約が終了したとのこと。予約ができると下のような画面が出ました。印刷することをお勧めします。

予約完了の画面を印刷したもの

今回の予約の経験から学んだネットによるワクチン予約のポイントは、以下の2点です。
① ネットの受付画面は受付開始前に開け、そのままの状態で待つ。(13:00に受付画面を開いたのでは遅い。受付は待機者が優先される。)
② 予約日は前の方からあっという間に埋まる。確実に予約を取りたい場合には、後半日で午後5時以降が取りやすい。

第一回で予約した人の接種が、5月24日(月)から5月30日(日)で行われた。私の接種予約は、5月28日(金)の17:30。京阪電車で天満橋駅から中之島駅に。中之島駅の2番出口から、大阪センターが設置された大阪国際会議場までは徒歩2分。要所に案内の方が立っていて、迷うことはない。
1階の入口で検温と手の消毒。

入口で渡されたワクチン接種の案内冊子

ワクチン接種までの流れが示されている

その後、案内に従って5階までエスカレータを使って移動。そこで、17:30-18:30の予約の方はこちらとの案内があり、整理券番号を渡され5階のメインホールで待つことに。私がもらった整理番号は94番。(指定時間の30分前に到着してもこの順番。早くから待っている人が多いことが分かる。)30-40人単位で受付番号の若い順から呼ばれ、受付に進む。受付では接種券、予診票、身分証明書の確認がなされた。受付を終えると、10階か3階の接種会場に行くようにとの指示。帰りのことを考え、3階の接種会場を選択し、エスカレータを使って3階の接種会場に。接種を受ける前に予診票の確認が対面で行われた。最後に接種ブースの前に設置された椅子席で5分ほど待つ。呼ばれて接種ブースに。ブースの中で再度予診内容に関して医師から問診があり、最後にワクチンの接種。私の場合、問診は男性に自衛官の医師だったが、打ち手は女性の看護師さん(自衛官かどうかは制服をつけていなかったので分からなかった)だった。
接種後に次のブースに案内される。ここで、接種証明書の交付を受けるともに、2回目の接種予約を行った。(こちらの希望を聞いてくれる)今回、接種を受けたのは、モデルナのm-RNAワクチンで、4週間後に2回目の接種が必要となる。一番早い6月30日の接種を予約した。担当者から、会場内の待機所(間隔が十分にとられた椅子席)で17:52まで待機して下さいとの指示。

待機時間確認書と2回目接種の予約完了の通知書

特段異常もなかったので、17:52に会場を出た。大阪センターに入って出るまでに丁度1時間で、スムーズにワクチン接種が終わった。大阪会場は広くて、密にならず、移動を全てエスカレータで行ったこと、要所に案内係がいて迷うことなくスムーズに移動でき、快適にワクチン接種を受けることができた。さすが自衛隊が運営する接種センターと感心した。
ワクチン接種時は、痛みそれほどでもなかった。夜寝る前になると、接種した左肩に痛みが出始め、腕が重く感じられるようになり、左側に寝返りを打つことができなかった。翌日の土曜日も痛みは同じで引く気配は見られない。痛みが引いたのは月曜日の朝であった。接種の注意事項にも、痛みを含む副反応について詳細な記載がある。2回目の接種後には発熱もあるかもとのこと。これまでのワクチンとは違って、新型コロナワクチンにはかなり副反応が強いことは承知しておく必要がある。

この新型コロナウイルスは本当に厄介で、日本では非常事態宣言の繰り返しが続いている。最終的な解決にはワクチン接種の普及が不可避である。当初は、欧州からのワクチンの輸入が思うように進まず、必要量のワクチンの手当ができなかったが、ここにきて、必要量のワクチンの確保に目途がついてきた。5月28日現在、医療従事者、高齢者を中心に1,000万回のワクチン接種が行われ、ワクチン接種が加速化されている。大規模接種センター等の整備で一日60万回の接種体制が整ってきた。政府は一日100万回の接種を目指していて、早急な実現を期待したい。集団免疫を獲得するには、国民の60-80%にワクチンを接種する必要があるとのことで、万全の対応で年内にこの目標を達成することを切に願いたい。

寸又峡の夢の吊橋

11月26日、朝7時半に掛川のホテルを出て、大井川沿いを遡ること1時間半で大井川鉄道・奥泉駅に到着。ここで、中型バスに乗り換えて寸又峡に。ここでも新型コロナ対策で、乗客定員の数に制限が。我々は、第二便に割り当てられたことから、バスが戻ってくるまで、大型バスで、急峻な山肌を切り開いた道路を使って奥大井湖まで。時間の関係で車窓見学となった。

放流で霧に包まれる長島ダム

長島ダム(高さ109m、幅308m)の放流の様子と日本で唯一のアプト式鉄道である大井川鉄道井川線の長島ダムに浮かぶ秘境の駅・奥大井湖上駅を見ることができた。

奥大井湖駅に架かるレインボーブリッジ

奥泉駅に戻り、中型バスで寸又峡に向かう。道は狭く、一車線の所では車のすれ違いが難しいことから、バスの運転手は小型車に乗った先導員と無線で連絡しながらの運転。寸又峡の駐車場まで約20分、そこから徒歩で「夢の吊橋」を目指す。駐車場を出て舗装された坂道の傍には温泉宿が。そこを過ぎると土産物屋、食堂が並ぶ。環境美化募金案内所を過ぎると、寸又峡プロムナード。

環境美化募金案内所で見つけた満開の「皇帝ダリア」

プロムナードの急峻な山側に植林された杉

プロムナードの谷側には寸又川

プロムナード沿いの暖簾のかかった公衆トイレ

プロムナード沿いも紅葉がほぼ終わっていた、天子トンネルを抜けると、大間ダムが右側に。

天子トンネルを抜けると寸又渓谷

そこから階段を降りると夢の吊橋に。トリップアドバイザーの「死ぬまでに渡りたい世界の徒歩吊り橋10」にランクインした、長さ90mの吊り橋である。

エメラルドグリーンの水面には紅葉が映されている

夢の吊橋

吊り橋の渡り板は2枚で、幅40㎝。橋は一方通行で、一度に10人しか乗ることができない。紅葉の盛りの時期には係員がいて1時間以上も橋の手前で待たされるとのことだが、この日は、紅葉が終わりであることから観光客が少なく、待合時間はなし。この吊橋、夢の吊橋と呼ばれることもあり、足元を見るとエメラルド色のダムの水面が8m下に、目を上げると紅葉の残る急峻は対岸が迫る。両手に吊り橋の細いワイヤーを掴みながら前にそろりと進む。スリル満点の吊り橋渡りとなった。橋を渡ってからが、大変。急峻な304段の階段が待っている。途中休みながら登る。

勾配のきつい石段を登る。この階段を使った坂道は「くろう坂」と命名されている。道路に出て、飛龍橋を渡り大間ダム上まで戻る。

飛龍橋からの眺め

来た道を戻り、寸又峡郵便局近くの食堂で昼食をとる。駐車場に戻り迎えのバスを待つ。奥泉駅に戻り、大型バスに乗り換える。途中時間調整で道の駅に立ち寄り、その後大井川鉄道・家山駅に。レトロな駅舎で今回乗るSLを待つ。

レトロな家山駅舎

5両編成の急行のSLに乗車。

家山駅にSLが到着

SLの客車

車窓(大井川の河原が見える)

急行といえ、停車しないだけでゆっくりした速度での運行。車内販売のおばちゃんと専務車掌によるハーモニカの演奏が印象的であった。終点の新金谷駅まで停車無しで約30分のSLの旅。

終点の家山駅には大井川鉄道の普通列車が入線中

SL下車後、再びバスで、新幹線掛川駅に、17時38分発のこだま738号で帰阪した。

香嵐渓の紅葉

11月26日、新幹線で新大阪から岐阜羽島駅に。出迎えの観光バス(岐阜バス)に乗り換え、岐阜公園内の岐阜市歴史博物館の中の「麒麟がくる 岐阜大河ドラマ館」を見学した。

新型コロナ対策でヘッドレストにアクリル板が設置

今年の大河ドラマの主人公である明智光秀にスポットを当てた展示であった。ドラマに登場する衣装や小道具の展示、3面の4Kモニターでの撮影秘話の紹介などが興味が惹かれる内容。

麒麟がくる 岐阜大河ドラマ館

岐阜城(稲葉山城)は下から見上げるだけ。

岐阜公園から「香嵐渓」まではバスで1時間40分。12時半に香嵐渓に到着。香嵐渓のシンボルである「待月橋(たいげつきょう)」まで、土産物店、飲食店、露店が並ぶ。待月橋の近くの香嵐亭で昼食。店は密を避けるために席の間隔を空け、お客を入れて、少々待たされた。

昼食後、紅葉見学に。待月橋を渡り、香嵐渓広場を通り、香積寺(こうじゃくじ)に。香積寺は曹洞宗の古刹で香嵐渓の名前の由来となったお寺。香積寺の11世住職の参栄が般若般若心経を一巻詠む毎にカエデやスギを1本ずつ巴川沿いの参道に植えたと伝えられ、この事から地元では「もみじの開祖」とも呼ばれている。後に大正から昭和に掛けて地元住民により植え足された事で紅葉の名所となった。(Wikipediaより)

参栄禅師供養塔

香積寺

窓越しに望む香積寺の庭園
その後、巴川沿いを上流に歩くとつり橋(香嵐橋)に。紅葉の早い場所とのことで紅葉に照らされるつり橋を楽しむことはできなかった。つり橋を引き返し、香積寺前を過ぎたところに、「風外碑」がある。

風外禅師の碑

風外禅師は香積寺21世の住職で、余技の画技が一家をなして後世に名を残している。この碑の周辺が良く手入れされていて、紅葉の盛りにはさぞ絶景であろうことが想像された。風外碑を過ぎ、紅葉のトンネルを歩くが、ここも残念なことに紅葉がほとんど終わっていた。

盛りの過ぎた紅葉のトンネル

もう一度、待月橋に戻り、残っている紅葉を使って記念撮影。

巴川をまたぐ待月橋と紅葉

香嵐渓を出て、本日の宿泊施設、掛川つま恋リゾート彩の郷に。東名高速を使って、18時に到着し、1日目の観光が終了。

薬師寺東塔の大修理が完了

平成21年より、薬師寺東塔(国宝)の解体修理が始まり、今年(令和2年)春に完了した。大修理の完了を祝して落慶法要が4月22日―26日に開催される予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため残念ながら延期となってしまった。3年前にドイツの友人、ザールラント大学のElmar Heinzle教授を薬師寺に案内した時は東塔は解体修理の真っただ中で、見ることができなった。新型コロナウイルスが少し落ち着いたことから、11月12日大修理の終わった東塔を見学に出かけた。

天候に恵まれ、ゆっくりと世界遺産の薬師寺を見学した。

まず、南門を抜け「白鵬伽藍」に。中門を入ると、正面に金堂、右手に大修理を終えた東塔、左手に西塔が望める。

解体修理の終わった東塔

東塔は現在建物周りの工事が進行中で柵で仕切られていて、近づくことができない。

西塔

金堂

金堂(国宝)には、薬師三尊(中央に薬師如来、右手に日光菩薩、左手に月光菩薩、いずれも国宝)が参拝者をやさしく迎えてくれる。
金堂を抜けると伽藍最大の建造物である大講堂。大講堂には弥勒三尊像、後堂には仏足石・仏跡歌碑(国宝)が安置されている。

大講堂
東僧坊を抜け興楽門を出て北に向かい、「玄奘三蔵院伽藍」に。

玄奘三蔵院伽藍、右手の建物は本坊寺務所(写経道場に通じている)

受付を抜けると玄奘塔が伽藍の中央に。

玄奘塔

玄奘塔には法相宗の始祖・玄奘三蔵の座像が安置されている。伽藍の北側に位置する大唐西域壁画殿には、平山郁夫画伯が玄奘三蔵の旅した地を17年間かけて訪れて描いた壁画「大唐西域壁画」(7場面13枚、全長49m)が展示されている。
再び、興楽門を抜けて「白鵬伽藍」に戻り、「白鵬伽藍」の東南の角に位置する東院堂(国宝)を訪れた。

東院堂

東院堂には、聖観世音菩薩像(国宝)を守護する形で四天王像。東院堂を背に中門に向かうと、回廊越しに青空に映える東塔、西塔が望めた。

回廊越しに見る東塔


東塔の頂部を飾る水煙(金銅造)

回廊越しに西塔を望む

境内には修学旅行の団体や法話を聞きに来た高校生の団体を見かけたが、当然のようにこれまでの賑わいがないのが気にかかる。一日も早い、COVID-19感染の終焉を願うばかりである。

無観客

今年の花見は、新型コロナウイルスの蔓延でどこもほぼ“無観客”といえる寂しい状況。
記録的な暖冬の影響で今年のソメイヨシノの開花が例年になく早いと予想されていたが、大阪では3月半ばに温度が低かったこともあり、大阪での桜の開花宣言は例年並みの3月23日。その後、最低気温が10℃前後の日が続いたこともあり満開になったのは4月に入ってからで、今年は桜を長く楽しむことができている。

4月4日(土)天気に誘われ自宅から歩いて30分の大阪城にウオーキング。外出自粛が求められていた週末ということで、人出は極端に少ない。入場料が必要な大阪城西の丸庭園は、例年なら大勢の花見客で賑わうのに、閑散としていていた。

大手門をくぐった正面の大手見付石(広さ29畳)の横に咲く桜

西の丸庭園から大阪城を望む

広大な西の丸庭園の芝生に人影はない

大阪城ホールと桜、右側は第二寝屋川

大川沿いの藤田邸跡公園の桜

人影のない大川沿いの桜並木(天満橋近く)

大川に向かって桜が枝垂れている

大川沿いの河川敷公園には約4800本もの桜が咲き誇る桜の名所。例年ならば、大川を屋形船や水上ボートが行き交い、遊歩道沿いには沢山の屋台が出、夜にはライトアップされ多くの花見客で賑わうのに、今年は見る影もない。

大川沿いの両岸に桜並木が続く)(後方の高いビルはOAPのオフィスビル)

大川にかかる川崎橋からの眺め

大阪では、ソメイヨシノが終わった1週間から10日後に、“造幣局の桜の通り抜け”が開かれる。今年は早々と中止が決まった。造幣局の中に入って遅咲きの珍しい八重桜を楽しむのが大阪の春の風物詩であったのに、これも無観客となってしまった。大川ウオーキングの途中で、散り初めとなったソメイヨシノを大川沿いに見ながら、造幣局の柵の中のひっそりと花を咲かせる八重桜を楽しんでいる。

造幣局と通り抜けにはここから始まる(4月14日)

大川の遊歩道から柵越しに(4月15日)

造幣局の正門近くの八重桜(4月15日)

夏にはこの大川で天神祭りの船渡御や花火大会が行われるが、新型コロナウイルスの影響で中止するとの発表が4月13日にあった。
早く新型コロナウイルスの蔓延が治まり、日常の生活が戻ることを祈るばかりである。

古川植物園

異常な暖冬が続く関西地方。この影響を受けて、我が家のリビングルームは冬のこの時期に花盛り。

2020年2月3日の開花状況

友人の野崎勉(鹿児島大学名誉教授)先生に、4年前に珍しいベコニアや多肉植物を沢山送って頂いたことから、花が開花すると花卉植物の写真を送って報告している。今年も1月に先生に開花した花の写真を送ったところ、我が家のリビングを「古川植物園」と名付けていただいた。リビングは東南の角に位置し、日当たり抜群でペアガラスであることから保温性が良く、冬の日差しで温室状態に。冬は朝の低温を避けるために、普段はベランダで栽培している花卉植物をリビングルームに入れていることから、これらの植物の開花時期が屋外よりも随分と早い。しかし、今年はこれまでにない暖冬。気温に敏感な花卉植物がもう満開を迎えている。そのいくつかを紹介する。

野崎先生から分けて頂いた木立性ベコニア

下部分けして増えたオレンジ色のカランコエ

昨年買い集めたカランコエが花をつける

昨年夏から花を咲かせ続けているハイビスカス

頂いた珍しい背の高いポンセチアが2か月後も元気

誕生日祝いに頂いたシクラメンの二番花

野崎先生から分けて頂いた珍しいベコニアが花をつける(昨年よりも1か月以上開花が早い)

酷暑の夏を乗り越え大きな大輪の花をつけたゼラニューム

夏から2月にも花が途切れないペチュニア

2月2日(日)大阪城公園に散歩に出かけたところ、大阪城の梅林の花が咲き始めていた。梅干しに使うことで有名な「南高」は満開。

早咲きの寒紅

開花直後の楊貴妃

満開の南高梅と大阪城

この調子で季節が進むと、今年の桜の開花は3月中旬か?

異常気象の収まることを祈るばかりである。

大阪城公園の紅葉

大阪城公園で紅葉が見ごろを迎えた11月24日の日曜日、散歩を兼ねて出かけた。銀橋を渡り、大川左岸の桜並木の紅葉を楽しんだ後、京橋を渡って大阪城の外堀に。

銀橋と大川沿いの桜の紅葉

大川沿いの桜並木の紅葉。奥には大阪城が見える。

外堀を大手前から大阪府庁前方面に紅葉したイチョウを見ながら進む。

追手門小学校前のイチョウ

大手前高校前のイチョウ

改修の終わった大阪府庁前の紅葉

大手門から大阪城内に入ると多くの外国人観光客で賑わっている。西の丸公園での紅葉を中心に見て回った。

広大な芝生公園と大阪迎賓館

大阪迎賓館の正面。当日は結婚式の披露宴が行われていた。

迎賓館前の立派な公衆トイレ

迎賓館横の桜の紅葉

西の丸公園から大阪城天守閣を望む

西の丸公園は、豊臣秀吉の正室・北政所の屋敷があった場所で、昭和40年に芝生公園として開園された。約600本のサクラが植えられていて、大阪では花見の名所として有名。広大な芝生の広場、壮大な大阪城天守閣と紅葉のコントラストがいい。

今年6月のG-20サミットでは、西の丸公園内の迎賓館で各国の首脳を迎え文化行事と夕食会が開かれたことで注目を集めた。

西の丸公園では夜間に、「大阪城イルミナージュ」が開催されている。

天守閣からの西の丸公園の眺め。

西の丸公園を出て、豊国神社に。鳥居前の紅葉が見事

豊国神社から梅林に向かう途中の紅葉のトンネル

梅林前の内堀の石垣に自生する雑木も紅葉。黄金色の御座船のUターンする様子。

大阪城公園は梅林、桃園、桜の春もだが、秋の紅葉シーズンも美しい。

IANAS2019

第4回のInternational Anammox Symposium(IAMAS2019)が大阪で開催された。会場は、関西空港近くの大阪府泉南郡熊取町の京都大学複合原子力科学研究所。11月13日、14日がシンポジウム、15日が施設見学会であった。日本から82人、中国から33人、韓国から10人、ベトナムから5人、タイから1人、合計131人の参加となった。

第1回のIANAS2011は2011年に熊本大学で、第2回のIANAS2013は2013年に韓国ソウル、第3回のIANAS2015は2015年に中国・大連理工大学で開催された。IANASは2年ごとに、日本、韓国、中国の三か国の持ち回りで開催されてきて、第4回は崇城大学の藤井隆夫教授がChairpersonとなって2017年に熊本市で開催する予定であったが、熊本地震の影響で中止となった。
今回、IANASを早く日本で開催して欲しいとの声を受け、アナモックスの研究に精力的に取り組んでいる京都大学複合原子力科学研究所の藤川陽子先生と、私がChairpersonとして第4回のIANAS2019を大阪で開催する運びとなった。東南アジアでアナモックスの研究に精力的に取り組んでいる先生方を組織員会の委員に、関西在住のアナモックスの研究を行っている先生方を実行委員会委員として、1年かけてこのシンポジウムを準備した。
IANASはアナッモクスに特化した世界で唯一のシンポジウムで、今回は、部分亜硝酸化反応、アナッモクス反応、二槽式アナッモクス法、一槽式アナッモクス法、メインストリームへの適用、アナッモクスが関係する生態学の6つのセッションで、京都大学複合原子力科学研究所の大会議室で54件の口頭発表が行われ、併せて19件のポスター発表も行われた。
会場を2つに分けると、十分な発表時間を確保できるものの、全ての発表を聞くことができないことから、当初から一つの会議室で行うことを基本方針とした。今回予想を上回る多くの口頭発表の申し込みがあり、発表時間を15分と短く設定しても、一会場でさばける口頭発表件数は54件が限界で、19件はやむなくポスター発表に回っていただいた。
初日は、複合原子力科学研究所への入構、シンポジウムの受付等で時間が取られ、少し遅めの9時半からのスタートとなった。

IANAS2019の発表会場となった京都大学複合原子力科学研究所会議室

京都大学の藤川先生の開会の辞の後、9時45分から、「部分亜硝酸化」に関する3件口頭発表が始まった。

開会式の司会を担当した京都大学・西村文武先生

開会の挨拶をする京都大学・藤川陽子先生

次いで、11時から昼食を挟んで「アナッモクス反応」に関する13件の口頭発表があった。15時45分からは「二槽式アナッモクス法」に関する6件の研究発表があった。

最初の座長を担当した、中国・山東大学Shou-Qing Ni教授

中国・華南理工大学Xiaojun Wang教授による口頭発表

中国・北京工業大学Zhang Li教授による口頭発表

座長を務める中国・大連理工大学Qiao Sen教授

タイ・カセサート大学Pongsak Noophan副教授による口頭発表

座長を務める東洋大学・井坂和一准教授

京都大学・西村文武准教授による口頭発表

立命館大学・惣田聡教授による口頭発表

大阪府環境農林水産総合研究所・相子伸之主任研究員による口頭発表

㈱タクマの高木啓太氏による口頭発表

熊本市上下道局・四浦良祐氏による口頭発表

座長を務める北里大学・清和成教授

その後、近くの関西空港への連絡橋のたもとに位置する、Star-Gate Hotelに移動して、19:00から懇親会を開催した。
シンポジウムへの出席者のほとんどが懇親会に参加した。司会は、㈱タクマの芹沢佳代さんが担当。藤川陽子先生の開会の挨拶のあと、日本、中国、韓国、ベトナムからの参加者を代表して、大阪大学の池道彦教授、中国・大連理工大学のQuan Xie教授、韓国・釜山国立大学のLee Taeho教授、ベトナム・ホーチミン市工科大学のDan Nguyen Phuoc副教授から祝辞があった。

藤川先生による開会の挨拶

大阪大学・池道彦教授からの祝辞

中国・大連理工大学Xie Quan教授からの祝辞

韓国・釜山国立大学Lee Taeho教授からの祝辞

ベトナム・ホーチミン市工科大学Dan Nguyen Phuoc副教授からの祝辞

乾杯の音頭は、日本・東北大学の李玉友教授にとって頂き、祝宴が始まった。

日本・東北大学・李玉友教授による乾杯前の挨拶

参加者全員がアナッモクスの研究に従事し、しかも学会等で顔なじみが多く、和やかな雰囲気で宴が進んだ。

懇親会の様子

宴の途中で、5人にショートスピーチを頂いた。最初に北海道大学岡部聡教授、次いで遠路米国から参加頂いた米国・農務省農業研究所(USDA・ARS)のMatius Vanotti博士、中国・大連理工大学のQioa Sen教授、韓国・ジョンテク社のYoo Joong Jeon社長、日本・下水道事業団の細川顕仁理事の順であった。

北海道大学・岡部聡教授のショートスピーチ

米国・農務省農業研究所Matius Vanotti博士のショートスピーチ

中国・大連理工大学Qioa Sen教授のショートスピーチ

韓国・ジョンテク社Yoo Joong Jeon社長のショートスピーチ

日本・下水道事業団・細川顕仁理事のショートスピーチ

最後にIANAS2019のChairpersonの古川から閉会の辞があり、三本締めで懇親会が終了した。

古川による閉会の挨拶

シンポジウム2日目の14日は、9時から「一槽式アナモックス法」のセッションがスタート。今回の発表の中では「一槽式アナモックス法」に関する研究発表が12件と一番多く、今後のアナモックスの適用においては、「一槽式アナモックス法」が主流になることを示唆している。

昼食前のKeynote Speechとして、USDA・ARSのMatius Vanotti博士から、宇宙船での排水リユースにアナモックス反応を適用するチャレンジングな研究成果が報告された。

米国・農務省農業研究所Matius Vanotti博士によるKeynote Speech

昼食を挟んで、14:00まで19件のポスター発表が行われ、ポスターを前に活発な議論が繰り広げられた。

ポスター発表の様子

ポスター発表の後、「一槽式アナモックス法」に関する残りの4件発表が行われた。

和歌山県工業技術センター・山際秀誠主任研究員の口頭発表

和歌山県工業技術センター・赤木知裕主査研究員の口頭発表

韓国・釜山国立大学Lee Taeho教授の口頭発表

ベトナム・VAST-IET・Phan Do Hung博士の口頭発表

明電舎・M.Q. Lai氏による口頭発表

座長を務める崇城大学・平大輔准教授

15時からは3件の「メインストリームへの適用」に関する発表があり、最後に「アナッモクスが関係する生態学」に関する7件の発表が行われ、全ての口頭発表が終了した。
終了後に、優秀口頭発表者、優秀ポスター発表者の発表があり、藤川先生から表彰状の授与が行われた。

表彰式の司会を務めた、大阪大学・井上大介准教授

藤川先生から優秀口頭発表賞に選ばれた農業・食品産業技術総合研究機構の和木美代子上級研究員への賞状の授与

優秀発表賞の表彰(1)

優秀口頭発表者の表彰(2)
2日間にわたるシンポジウムの終了に際し、Chairpersonの古川から閉会の辞があり、次回2021年の釜山で開催予定のIANAS2021での再会を期してシンポジウムは閉会した。

古川による閉会の辞

15日は施設見学会で、61人の参加があった。JR天王寺駅に9時30分に集合し、貸し切りバスとレンタカーを利用して、公共下水処理場に日本で最初に導入された大阪市平野下水処理場の嫌気性消化脱離液からNH4-Nを除去する二槽式アナモックスプラント(設計処理量:1,350m3/d)を見学した。

アナモックス処理施設の全景、3班に分かれて見学した。

処理施設のフロー図

処理施設の上部で処理施設の説明を受ける

見学後、昼食を取った後、バスで人工島舞洲に渡り、大阪市の舞洲スラッジセンターを見学した。

舞洲スラッジセンターの入口。建物はフンデルト・バッサーのデザイン。

大阪市の係員から汚泥溶融施設の説明を受ける。

舞洲スラッジセンター見学後、バスで天王寺駅に戻り、16時30分に解散した。

多くの参加者から、良く準備された、実のあるシンポジウムであったとのお褒めの言葉を頂いたことは、シンポジウムをお世話した実行委員会メンバー全員の喜びとするところである。

写真撮影:住友化学㈱・朝子弘之氏