新型コロナウイルス・ワクチン接種

大阪市国際会議場に政府が設置した自衛隊大阪大規模接種センターで、5月28日に新型コロナウイルス・ワクチン接種を受けてきた。以下、今後にワクチン接種を受ける方に参考になるかと思い、接種に至るまでの流れを紹介したい。

5月17日(月)13:00から、大阪市に在住の65歳以上の高齢者を対象に大阪大規模接種センター(大阪センター)でのワクチン接種のネット受付があることを報道で知った。自衛隊のHPから大阪センターの予約受付画面を、受け付け開始30分前の12:30に開いた。画面には、「そのままで13:00までお待ちください」との表示。13:00になると画面に、「待機中の方を優先して案内する」とのメッセージ。なかなか受付するとのメッセージが表示されなかったが、13:10に受付するとのメッセージに変わった。指示に従って予約操作を開始。日時を指定して次に進もうとすると、早い日時からどんどん予約が埋まり、なかなか予約ができない。残り50でエントリーしても、すぐに「埋まりました」のメッセージ。そこで思い切って、後半の日(28日)で空きが100以上ある時間帯にエントリーしたところ、やっと予約できた。私が接種予約できたのが13:15。大阪では13:25で、予定した2万5千人分 の接種予約が終了したとのこと。予約ができると下のような画面が出ました。印刷することをお勧めします。

予約完了の画面を印刷したもの

今回の予約の経験から学んだネットによるワクチン予約のポイントは、以下の2点です。
① ネットの受付画面は受付開始前に開け、そのままの状態で待つ。(13:00に受付画面を開いたのでは遅い。受付は待機者が優先される。)
② 予約日は前の方からあっという間に埋まる。確実に予約を取りたい場合には、後半日で午後5時以降が取りやすい。

第一回で予約した人の接種が、5月24日(月)から5月30日(日)で行われた。私の接種予約は、5月28日(金)の17:30。京阪電車で天満橋駅から中之島駅に。中之島駅の2番出口から、大阪センターが設置された大阪国際会議場までは徒歩2分。要所に案内の方が立っていて、迷うことはない。
1階の入口で検温と手の消毒。

入口で渡されたワクチン接種の案内冊子

ワクチン接種までの流れが示されている

その後、案内に従って5階までエスカレータを使って移動。そこで、17:30-18:30の予約の方はこちらとの案内があり、整理券番号を渡され5階のメインホールで待つことに。私がもらった整理番号は94番。(指定時間の30分前に到着してもこの順番。早くから待っている人が多いことが分かる。)30-40人単位で受付番号の若い順から呼ばれ、受付に進む。受付では接種券、予診票、身分証明書の確認がなされた。受付を終えると、10階か3階の接種会場に行くようにとの指示。帰りのことを考え、3階の接種会場を選択し、エスカレータを使って3階の接種会場に。接種を受ける前に予診票の確認が対面で行われた。最後に接種ブースの前に設置された椅子席で5分ほど待つ。呼ばれて接種ブースに。ブースの中で再度予診内容に関して医師から問診があり、最後にワクチンの接種。私の場合、問診は男性に自衛官の医師だったが、打ち手は女性の看護師さん(自衛官かどうかは制服をつけていなかったので分からなかった)だった。
接種後に次のブースに案内される。ここで、接種証明書の交付を受けるともに、2回目の接種予約を行った。(こちらの希望を聞いてくれる)今回、接種を受けたのは、モデルナのm-RNAワクチンで、4週間後に2回目の接種が必要となる。一番早い6月30日の接種を予約した。担当者から、会場内の待機所(間隔が十分にとられた椅子席)で17:52まで待機して下さいとの指示。

待機時間確認書と2回目接種の予約完了の通知書

特段異常もなかったので、17:52に会場を出た。大阪センターに入って出るまでに丁度1時間で、スムーズにワクチン接種が終わった。大阪会場は広くて、密にならず、移動を全てエスカレータで行ったこと、要所に案内係がいて迷うことなくスムーズに移動でき、快適にワクチン接種を受けることができた。さすが自衛隊が運営する接種センターと感心した。
ワクチン接種時は、痛みそれほどでもなかった。夜寝る前になると、接種した左肩に痛みが出始め、腕が重く感じられるようになり、左側に寝返りを打つことができなかった。翌日の土曜日も痛みは同じで引く気配は見られない。痛みが引いたのは月曜日の朝であった。接種の注意事項にも、痛みを含む副反応について詳細な記載がある。2回目の接種後には発熱もあるかもとのこと。これまでのワクチンとは違って、新型コロナワクチンにはかなり副反応が強いことは承知しておく必要がある。

この新型コロナウイルスは本当に厄介で、日本では非常事態宣言の繰り返しが続いている。最終的な解決にはワクチン接種の普及が不可避である。当初は、欧州からのワクチンの輸入が思うように進まず、必要量のワクチンの手当ができなかったが、ここにきて、必要量のワクチンの確保に目途がついてきた。5月28日現在、医療従事者、高齢者を中心に1,000万回のワクチン接種が行われ、ワクチン接種が加速化されている。大規模接種センター等の整備で一日60万回の接種体制が整ってきた。政府は一日100万回の接種を目指していて、早急な実現を期待したい。集団免疫を獲得するには、国民の60-80%にワクチンを接種する必要があるとのことで、万全の対応で年内にこの目標を達成することを切に願いたい。