ドイツ最古の都市トーリア

OrscholzでのTreetop Walkと、順番が逆になりました。トーリアを観光した後、Saarbruchenに帰る途中にOrscholzTreetop Walkに立ち寄っています。

5月18日(金)Elmar先生に誘われてSaarbruchenから高速で1時間のマルクスの生誕200際が開かれているトーリアに出かけた。交通事故で混雑している高速道路を避けて地道を使ったこともあり、2時間近くかかってしまった。

中央左に見えるSaarbruchen近くのフェルクリンゲン製鉄所(世界遺産に登録、1886年に閉鎖)

高速道路先にぼた山(中央左)が顔を出す

高速道路わきの白い花をつけたニセアカシア

交通事故で渋滞の高速道路を降りる

モーゼル川に沿ってトーリアに向かう

トーリアは、紀元前に建設されたドイツで最も古い都市で、人口は10万人。ローマ帝国がこの地が交通の要衝であることからヨーロッパ進出の拠点とし、「第二のローマ」と呼ばれた。ローマ人は支配の証として、都市の建設と共に地中海文明を持ち込んだ。ローマ遺跡群は世界遺産に指定されていて、多くの観光客を集めている。フランス文化の影響を色濃く受けてワインの生産が盛んで、モーゼルワインの一大生産地として知られている。トーリアの約40キロ西にルクセンブルクが位置する。

以下、トーリアでの散策順に街を紹介する。

モーゼル川にかかるローマ時代(2世紀頃)に造られたレーマー橋(世界遺産)

カール・マルクス通り(右)と左はウォールストリート通り(左)余りにも対照的?(写真をクリックして拡大すると通りの名前が読めます)

カール・マルクス通りですれ違った観光自動車

トーリアは経済学者、哲学者、革命家として著名なカール・マルクスの生誕の地である。マルクスは17歳までここで過ごした。マルクス生家が今はMusiumに。

賑わう中央広場(Hauptmarket)の青空市場

中央広場を北に進むと、ローマ時代(2世紀頃)に建造された黒い石造りの門Ponte Nigro(世界遺産)があり、多くの観光客で賑わっている。Ponte Nigroの左側を下ると大きなカール・マルクス像が目に入る。

2018年のマルクス生誕200周年に中国政府からマルクス像を寄贈され大きな話題となった。

遠くから見るとその大きさに驚く。

中央広場近くの世界遺産であるドイツ最古のトーリア大聖堂はドイツ三大聖堂の一つである。(残りはケルン、マインツの大聖堂)

トーリア大聖堂と聖母聖堂(右の建物)。二つの教会の礼拝堂は繋がっている。

トーリア大聖堂の祭壇上部の円天井の美しい装飾

聖母聖堂の美しい中庭

聖母聖堂の中庭からの眺め(中央右奥にトーリア大聖堂)

その後、南に進むと、世界遺産に登録されているローマ帝国最大規模のバシリカ建築コンスタンチン・バシリカが。310年ごろに建築されたもので、皇帝の謁見場として使われた。長さ67m、幅27m、高さ33mの大ホール。内部に柱はなく、壁の厚さ3.4mので天井が支えられている。

外観は倉庫のようなコンスタンチン・バシリカ(世界遺産)

内部は柱がなく、現在は礼拝堂として使われている

巨大なパイプオルガン

第二次世界大戦で壁を残して破壊された。

コンスタンチン・バシリカと背中合わせの可愛い宮殿(Aula Palatina)

この宮殿の南側には素敵な公園(Parastgarten)が整備されている。

公園で見つけた独特の動きをする噴水

公園を抜けると4世紀に建てられた皇帝浴場の遺跡(世界遺産)が目に飛び込む

Kaiserthermen(皇帝浴場)

トーリアは見所満載の街。とても一日で全てを見ることはできない。この後、ルクセンブルグの街を通り抜け、Saarbruckenに引き返す。

続く