世界遺産の観光都市ストラスブール

ETH留学時代に一緒に研究したドイツSaarland大学の教授であるElmar Heinzle教授が住むSaarbrucken市を訪問する旅程を友人のWolframに計画してもらったところ、Saarbruckenに近いフランス・アルザス地方のStrasbourg(ストラスブール)で待ち合わせ、Wolframm,Sevic夫妻、Elmar, Anna夫妻と一緒にストラスブールを観光することになった。
レラから、ラン川を渡ってフランスに入り、約2時間のドライブでストラスブールに到着。
ストラスブールは長年にわたりドイツとフランスが領有権を争った土地として有名であるが、1944年以降はフランスに属している。現在は、欧州評議会やEUの欧州議会を擁し、ブリュセルと共にEUの象徴的な都市となっている。また、イル川の中州にある都心には、1988年にユネスコの世界遺産に登録されたストラスブール大聖堂(またはノートルダム大聖堂とも呼ばれる)とアルザスの伝統的な木組みの家屋群があり、フランス有数の観光都市となっている。ストラスブールにはパリからTGVを利用すると2時間20分で行くことができる。

都心近くに新しくできた立体駐車場でElmar夫妻と合流。久しぶりの再会で、昔話に話が弾む。徒歩でノートルダム大聖堂を目指す。大聖堂は世界遺産で、大勢の観光客で賑わっていた。424年の歳月をかけ1439年に完成したゴシック様式の教会として有名。外壁はピンク色の砂岩でできていて建物全体が赤みを帯びた独特の外観になっている。

ストラスブルグ大聖堂を正面から見上げる


赤みを帯びた大聖堂の正面には無数の彫刻が

大聖堂の展望台へは、Wolframは拒んだので、4人で332段の細い螺旋階段を使って高さ66mの展望台に登る。市内を一望できるパノラマが広がり、ガラス張りの欧州議会の建物も見ることができた。

展望台からの眺め。中央奥のガラスの建物が欧州議会(写真をクリックして拡大で見てください)


展望台から望む大聖堂の尖塔(一部補修中)

一緒に展望台に登った仲間(左:Elmar、中:Sevinc、右:Anna)

階段からの眺め(屋根の上にも彫刻)

雨樋にも彫刻

大聖堂の中は何故か、11:30から中に入ることができなかったので、のちほど見学することにして、素敵な景色が楽しめるBaragge Vouban(橋)に向かった。ここからは、中世の橋とストラスブール大聖堂や、運河を航行する遊覧船が望むことができる。

中央に大聖堂が望める

左の運河に遊覧船が入る様子

素敵な景色を楽しんだ後、運河沿いを歩いて可愛い木組みの建物が並ぶプチット・フランスを散策する。

運河沿いの喫茶店

木組みの家並み

プチフランス地区を進む遊覧船

橋が旋回して遊覧船を通す

再び大聖堂に戻り、内部を見学。ステンドグラス、バラ窓、パイプオルガンが見事。

高い天井とステンドクラスが目を引く

バラ窓とパイプオルガン(右上)

大聖堂を出て、日本のテレビで紹介されていた大聖堂前のチョコレートショップ「クリスチャン」でお茶休憩。トリフチョコとチョコレートケーキを注文。濃厚なチョコレートの味で、地元の人に愛されている有名店であることに全員で納得。

大聖堂前を銃を持った兵士が警備

クリスチャン(店先のテントの下お茶とケーキを楽しむ)

トリフチョコとチョコレートケーキ

市内の教会では、Saint Thomas教会を見学。この教会にはノーベル平和賞を受賞したシュバイツアー(Albert Schweitzer)のレリーフが壁に掛けてある。正面左側にオルガンとシュバイツアーの写真。説明文を読むと、ストラスブルグ大学で哲学、医学を学んだシュバイツアー画バッハのオルガンコンサートをこの教会で開催し、その収益でアフリカでの医療活動をしたとのこと。

Saint Thomas教会の内部

教会内で展示されているシュバイツアーの写真と演奏に使ったオルガン

ストラスブルグでは、フライブルグと同様に都心への車の乗り入れが制限され市電、自転車での移動を促す交通政策が採用されている。

市内の道路(左は歩道、その右は自転車道路、中央は市電、その右は一方通行の車道)

自転車道路は2車線

おしゃれなデザインの市電

続く