フライブルグ再訪

5月15日にWolfram, Sevinc夫妻とレラから車で1時間半のフライブルグ(Freiburg)を訪問した。

ドイツの高速道路は速度制限がないと思われているが、多くの場所で最高速度が制限されている。トラックの多さに驚かされる。スイスに向かう道路の右レーンにトラックが数珠つなぎ。

スイス国境近くのトラックの行列

これはEUに加入していないスイスを通過するのための税関チェックのための渋滞。これだけ高速道路をトラックが走ると、その道路整備に多大なコストがかかる。有料道路になる日も近いとのこと。ちなみに、スイスの高速道路をスイス以外の国の車が走るには、年間40スイスフラン支払ったことを示すシールを車のフロントグラスに貼付しなければならない。EUのナンバープレートを紹介する。プレートの左上にEUのマーク。その下に国名が示されている。

ポーランドからのトラック

フライブルグ市内入る道路で、前にテスラの電気自動車が。1台2000万円もする高級車。

テスラの電気自動車

フライブルクはドイツ南部に位置する人口20万の観光都市で年間300万もの観光客が訪れる。1457年に設立されたフライブルグ大学が街の中心に位置する大学都市でもある。知人の大阪大学医学部の大西俊造先生が、フライブルグ大学医学部に留学してこともあり、ETHに留学していた時にフライブルグを是非訪れるよう勧められた。当時博士課程の学生であったWolfram,とSevincにフライブルグを案内してもらったのが最初の訪問。今回が3回目の訪問となる。
1970年代に酸性雨によってドイツ人の心の拠り所でもあったシュヴァルツヴァルト(黒い森)が枯死の危機に瀕し、なおかつ近郊に原子力発電所を建設する計画が持ち上がったのが契機となり、フライブルグ市はエネルギー面では脱原発・自然エネルギー推進を図った。大気汚染対策として自動車依存からの脱却と公共交通・自転車の強化を進めた。具体的には旧市街への自動車乗り入れを制限し、市電の郊外への延伸工事を行い、パークアンドライドを整備するなどの諸政策をとった。ドイツ環境支援協会による自治体コンクール「自然・環境保護における連邦首都」においてこれらの政策が高く評価され、1992年に「環境首都」としてフライブルグが表彰され一躍有名になった。

運河近くの駐車場に車を停め、マルティン塔をくぐって旧市街に。この塔にはマグドナルドが入っているが、街の景観を損ねないように控えめの看板、店構えとなっている。

以下、フライブルグ市街を散策の順序で紹介したい。

マルティン塔(地味な色のマクドナルドの看板)

カイザーヨーゼフ通りのアーケード

街の中を流れる小川(ベッヘレ)

ゴシック様式の砂岩造りのフライブルグ大聖堂

大聖堂の内部

美しいステンドグラス

大聖堂前で開かれていた青空市(野菜屋)

野菜屋では、旬のホワイトアスパラガス大量に販売されていた

ソーセージ屋(パンに挟んで、マスタードをつけかぶりつく)

パン屋(各種のライムギ系のドイツパンが売られている)

果物屋(路地物のイチゴが手ごろな価格で販売されていた)

大聖堂広場にある古い商館

昼食に注文したアスパラガスのプレート(バターソース味)このボリュームでスモールポーション

メインストリートを外れると素敵な街並みが

市役所前広場の石畳に見つけた姉妹都市のフラッグは、私の故郷松山市のものです。1981年に訪れた際に、松山市の物産展がここで開催されていたことを懐かしく思い出した。

フライブルグ市の他の姉妹都市のフラッグ(私がよく行く韓国・水原市・Suwonのフラッグもあった)

石畳にはアクセントの意匠が埋め込まれている

市内を流れる運河の中に突然ワニが現れる?

フライブルグ大学図書館前広場の噴水

ガラス張りのフライブルグ大学図書館

フライブルグ大学図書館前の駐輪場の様子

フライブルグ大学

フライブルグ大学のレストラン(Menza)

フライブルグからレラに帰る途中に立ち寄った町(Staufen)を流れる近自然工法で整備された河川

喫茶店の2階から川を望む

Staufenから黒い森を通り抜け、レラのWolframの自宅に帰る。フライブルグは晴れていたのに、山裾の街レラは雨模様。

続く