中之島のバラ園

5月2日(土)、散歩がてら中之島のバラ園に出かけました。自宅から1号線を下り、南森町から天神橋筋商店街を抜け、天神橋を使って中之島公園まで25分です。

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天神橋から堂島川を望む

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アーチ橋の天神橋

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天神橋を降りて中之島公園に降りる

公園では、散歩を楽しむ人、芝生でのんびり寛ぐ人で賑わっていました。

バラは満開までは少し時間がありましたが、開花間もないいくつかの珍しいバラを楽しむことができました。

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ムタビリス

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ホワイトクリスマス

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コンフィダンス

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クライスラーインペリアル

当日は、中之島まつりが開催されていて、フリーマケットと屋台が出て多くの人出。

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中之島祭りでの屋台とフリーマーケット
中之島公園周辺は都市再開発が進み、多くの高層ビルが堂島川、土佐堀川の両岸に林立しています。

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梅壇木橋から土佐堀川を望む(中央の高いビルは中之島フェスティバルタワー)

大阪市役所手前の梅壇木橋(せんだんのきばし)を渡って北浜周辺のビル街を散策しました。橋を渡って数分の所に、我が国唯一の蘭学塾である適塾(国史跡・重要文化財)があります。当日は休日で休館でしたが、平日は一般に公開されています。適塾は大阪大学医学部の前進で現在大阪大学が管理しています。

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適塾
適塾から西へ2本筋を行くと御堂筋です。御堂筋は大阪市の中心部を南北に貫く西日本屈指のオフィス街ですが、企業の本社機能の東京に移転に伴う地盤沈下が指摘されています。この地盤低下を防ぐ切り札として、これまで御堂筋の淀屋橋-本町間の建物の高さ制限(最高60メートル)が緩和され、100メートル超のビルの建設が可能になりました。すでに御堂筋から1本東の筋には、日本生命ビルや、御堂筋アップルタワーレジデンスなどの高層ビルが建設されていて、今後10年後にはすっかり街の様子が様変わりしているでしょう。

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御堂筋の近くに立つ高層マンション

瀋陽の春

4月11日から瀋陽に出張しました。

1週間の瀋陽滞在中、日中20℃を越える陽気な天候に恵まれました。
瀋陽は函館とほぼ同じ緯度であることを考えると、この気温は異常です。
瀋陽の教え子の話では、北京は4月9日の午後1時に最高気温が30℃に達し、1951年4月13日に記録した最も早い真夏日の記録を更新したそうです。瀋陽もこれにつられ、このような異常に高い気温なったもと思われます。
この陽気につられ、瀋陽市内では花が一斉に開花しました。日本で一般的なユキヤナギ、レンギョウに加えて、庭梅(ニワウメ)が滞在中に満開となりました。

ニワウメは日本ではあまり見かけませんが、中国北部ではよく見かけるバラ科サクラ属の落葉低木です。春になると、葉が出る前に2~3輪ずつ固まって枝を覆うほどたくさんの花を咲かせ、それは綺麗なものです。

市内の川沿いに散策道もよく整備され、陽気につられて多くの市民が、散歩や、卓球、こま回しに興じていました。

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満開の庭梅

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レンギョウの花

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ユキヤナギの花

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遊歩道沿いで見つけたスミレの花

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遊歩道沿いに咲いた庭梅

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公園で卓球に興ずる市民

2014年の桜

桜のシーズンです。
2014年は、自宅近くの大川沿いの桜、造幣局の桜に加えて、和歌山城の桜、東京・日本銀行前の桜を楽しむことができました。
3月28日に桜の開花宣言が出た翌日に和歌山に出張の機会があり、和歌山城を見下ろせるホテルに滞在し、夜には部屋からライトアップされた和歌山城、翌朝には二の丸公園の三分咲の桜を眺めました。

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ライトアップされた和歌山城

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和歌山城の二の丸公園の三分咲の桜
4月1日には、東京・日本橋近くで研究の打ち合わせがありました。その時、日本銀行前の満開の桜並木を通りがかりました。満開の桜越しに日本銀行の建物がよくマッチしていました。

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日本銀行前の桜並木

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日銀正面玄関

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常盤橋交差点から日銀を望む
大阪の桜は、3月30日に開花、4月3日が満開、4日に花散らしの強風が吹き荒れ、満開を楽しむ期間が短くなってしまいました。
自宅からは、大川沿いの桜が楽しめます。大川の毛馬洗い堰から下流の天満橋まで延長4.2キロの両岸に約4,200本のソメイヨシノ、ヤマザクラ、サトザクラが植えられていて、桜の名所となっています。特に右岸には、帝国ホテル、OAP、造幣局や泉布観などが立ち並び、桜之宮橋(銀橋)から天満橋、天神橋などが花見スポットで、多くの屋台が立ち、夜桜見物で賑わいます。

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色付き始めた大川沿いの桜(3月28日)

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満開前の大川沿いの桜(4月3日)

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桜ノ宮橋(左)下流の桜並木(右下は造幣局)

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帝国ホテルと満開の桜

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帝国ホテル前の水上バス乗り場と大川左岸の桜並木

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OAP前の桜並木

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銀橋から大川右岸に降りる階段からの桜と大阪城
ちなみに今年の造幣局の桜の通り抜けは4月11日から17日の予定で、多く人出が予想されています。

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造幣局内の垂れ桜

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満開近い造幣局の牡丹桜(御車返:みくるまかえし)

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造幣局正門前の桜

吉林再訪

3年ぶりに吉林省吉林市を訪れました。

2012年12月1日に大連からハルピンまでの901kmを結ぶ「哈大高速鉄道」(通称哈大高鉄)が完成し、これまで在来線で9-13時間要していた大連~ハルピン間を最短で3時間で結ぶことになり、中国・東北3省の省都が日帰り圏になりました。この新幹線は、最高速度が350kmですが、冬場は安全のため200kmでの走行となります。(料金は、冬場の方が安い)
長春と吉林の間にも高速鉄道が整備され、大連から瀋陽経由で吉林行きの新幹線も運行されています。今回は瀋陽駅から、長春経由の吉林行きの高速鉄道を使いました。昨年、瀋陽から大連まで高速鉄道を初めて使っていますので、今回が2回目の高速鉄道の利用です。

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改装が終わった瀋陽駅

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瀋陽から長春の車窓から見た発電所(左の丘には風車群が)

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長春駅から長春市街を望む

吉林市は吉林省では省都・長春に次ぐ第二の人口195万人都市。吉林市を「長白山」を水源とする松花江が「S」状に吉林市を貫いています。吉林市の郊外には吉林省で最大の湖である松花湖(湖面面積は550km2、最大貯水量は108億m3)があります。この松花湖は、「豊満水力発電所」(満州国によって建設が始められたもので、1960年に51万KWの発電を開始、1998年には125万KWの発電能力にまで拡大。李鵬前首相が技師長を務めていた)によって松花江の水を堰き止めてできた人工湖。冬場にこの松花湖の中層から水温の高い水が放流されることから、冬場マイナス30℃にも冷え込む吉林市でも、松花江は凍ることはありません。早朝に気温がマイナス20-30℃に達すると、松花江から水蒸気がゆっくりと立ち上り、それが川沿いの松や、柳の樹上で結晶して霧氷になる。吉林市では1-2月にかけてこの樹氷が有名ですが、今回は3月ということもあり樹氷を見ることはできませんでした。

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松花江沿いの霧氷

今年の吉林は例年になく寒さが厳しくなく、吉林駅に到着した3月20日こそ、粉雪が舞っていましたが、21日から23日は最低気温が2-3℃、最高気温が10℃以上と暖かい冬とのこと。PM2.5の汚染もなく、青空が広がり、22日の土曜日は街の広場、公園で暖かい日差しの中、子供を遊ばしたり、デートしたり、ダンスを楽しんだり、様々なスタイルで休日を楽しんでいました。

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センチュリー広場に集まった家族連れ

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松花江左岸に建設された高層マンション群
松花江の川沿いは、高層マンションが林立し、夜になるとそれらのマンションがライトアップされ、街を彩ります。(高層マンションのライトアップは、吉林市が住民の同意を得て行っている)

 

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夜間ライトアップされた松花江沿いのマンション群

松花江南岸に隣接するセンチュリースクエアに中国で唯一の隕石博物館、吉林隕石博物館を友人と共に訪れました。
1976年3月8日吉林市北郊外に世界の歴史上にもめったにないほどの隕石が落下した。その中で最大の隕石は重さが1770kgで、博物館の中央に展示されています。

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重さが1770kgの巨大隕石
吉林市は、吉林市は中国の化学工業の揺り籠といわれ、松花江の右岸に巨大な化学工業団が広がっています。この化学工業企業への人材供給を目的として、吉林化工学院が創設されまた。この学院の卒業生が私の研究室で博士の学位を取得し、現在吉林化工学院の環境学院の副教授を務めている関係で、熊本大学と吉林化工学院とは交流協定を締結しています。今回も、高院長、孫副院長、趙国際交流処処長、環境学院の先生方と交流する機会を持つことができました。

PM2.5汚染

2月23日-25日、中国・北京に滞在していました。
23日に関西空港を飛び立つ際に、大連行きの便が、天候状況で降りられないときは瀋陽に向かいますとのアナウンス。北京のPM2.5が大連に飛来してきたのではと想像し、それならば、北京行きの便は予定通りに飛ぶし、北京の大気汚染はそれ程でもと期待して搭乗。

「北京空港に間もなく到着します」とのアナウンス。しかし、窓の外を見ると、まだ雲の中。まだまだ時間がかかるなと思っていた瞬間、ドーンとランディング。PM2.5で視界不良の中での着陸でした。よくこの視界不良の中で着陸できたと思うほどのスモッグ。
これまで、上海には冬に何度か訪問し、スモッグで全く太陽を見ることが出来ない状態でした。冬の北京は久しぶりの訪問です。報道では、北京のPM2.5汚染は上海の大気汚染と比肩するとのこと。冬は風が強くなる北京では、スモッグが飛ばされガスらないのが私の認識でした。風がない上に、北京の人口は増加の一途(2,000万人を超える)。冬には暖房用の石炭の燃焼と、増え続ける車の排ガス、これに風がない日が続くとPM2.5汚染が深刻な状態となります。北京に住む教え子の話では、ここ数日のPM2.5濃度は400μg/m3を超えているとのこと。日本のPM2.5濃度に関する暫定基準は、一日平均濃度が70μg/m3。(WHOの基準は20μg/m3)
今回の宿泊は、北京オリンピックのメイン会場である通称「鳥の巣」のすぐ隣に位置する北京グランドスカイライトキャティックホテル(北京凱迪克格蘭曇天大酒店)。部屋から鳥の巣がクッキリかと楽しみにしていたのですが・・・ガスっています。鳥の巣の奥のオリンピック記念タワーは霞んで半分位しか見えません。これらの施設は夜にライトアップされるのですが、それもこのスモッグで台無しでした。

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ホテルの部屋からスモッグにかすむ北京オリンピックスタジアム(左)とオリンピックタワー

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午後3時、ホテルの部屋から見た鳥の巣
中国にはこれまで何回となく足を運んでいる私ですが、PM2.5が400μg/m3を超えるような状況では、さすがにマスク無くして外を歩く勇気はありませんでした。25日、帰国前の時間を使って鳥の巣の見学に出かけました。(入場料50元)スモッグの影響で観光客はほとんどいません。スタジアムの内部には雪を使ったアトラクションが催されているようでしたがこれも開店休業状態。

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鳥の巣の全景(前の池は下水処理水の再生水)

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鳥の巣の内部(トラックの雪は運び込んだ?)

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背景のIBMタワーもスモッグで霞む
25日の帰国もスモッグでフライトがキャンセルになるのではないかと心配したのですが、予定通りに帰国できました。(ちなみに北京から大連行きは軒並みキャンセルでした)

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北京空港に向かう高速道路の様子
26日は大阪でも中国から流れ込んできたスモッグの影響でPM2.5濃度が最高で90μg/m3を超え、不要な外出を控えるようにとの注意報が出されました。(この日我が国で9府県で初めてのPM2.5注意報が出ました)27日には北京ではスモッグが解消され、青空が戻ったとのこと。27日-28日に熊本に出張していましたが、28日の朝は、中国からのスモッグが熊本に到着し、大阪と同じく晴れなのに熊本の空が霞んでいました。
日本では、PM2.5の影響が継続すると、酸性雨としてもその影響が現れるのではないかと心配されています。
韓国でも、中国からの越境してくるスモッグでPM2.5濃度が高く北京と同じような影響。これに加え、インフルエンザが蔓延しているとの報道されています。
このようにPM2.5問題は、中国本土のみならず、国境を越えて韓国、日本にも大きな影響を及ぼします。歴史認識で、日中韓の関係がギクシャクしていますが、こと環境問題には国境はありません。スモッグ問題を克服してきた日本の技術を中国に移転し、一刻も早くPM2.5問題が収束することを願わずにはいられません。

美ら海水族館

沖縄本島北西部の本部半島備瀬崎近くにある「海洋博公園」内の世界最大級の水槽を持つ「沖縄美ら海水族館」に2月17日に行ってきました。

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大水槽では、ジンベイザメが3匹悠然と泳いでいました。これに加え多くのマンタエイも泳いでいます。大阪では海遊館でのジンベイザメが有名で、一時期2匹のジンベイザメが飼育されていましたが、現在は小型のジンベイザメが1匹のみ。美ら海水族館の3匹のジンベイザメの展示には驚かされました。

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世界最大水族館観賞用窓と世界最大のアクリルパネルはギネスの世界記録に認定

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世界最大水族館観賞用窓で

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二匹のジンベイザメが悠然と通り過ぎる
沖縄では、プロ野球のキャンプが真っ盛りで、多くの熱心なプロ野球ファンが沖縄を訪れ、その多くがこの美ら海水族館を訪れます。美ら海水族館の駐車場はずらりとナンバープレートが「わ」のレンタカー。訪れたのは閉館間近の遅い時間だったのですが、それでも多くの観光客で賑わっていました。日本人ばかりでなく、最近は韓国、台湾、中国からの観光客が特に3月は多いそうで、暖かい沖縄での観光、ゴルフを楽しんでいました。

沖縄は現在、年間250万人もの観光客が訪れるそうで、観光が沖縄では主要な産業となっています。我々が沖縄に到着した2月17日に那覇空港の新しい国際線ターミナルビルがオープンしました。今後このターミナルビルを活用し、積極的により多くの観光客を海外から呼びたいとのことです。
海が綺麗で、観光開発の進んでいない沖縄本島北西部では多くのリゾートホテルが建設され、多くの観光客を呼び込んでいます。現在、名護市辺野古沖合に米軍基地が移転される計画が進んでいますが、凄まじいジェット戦闘機の騒音を耳にするたび、沖縄の人の基地の県外移転を望む声が心に響きます。基地のいらない平和な世界の実現を祈るばかりです。

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米軍基地の移転が予定される名護市辺野古沖合

大阪市内で積雪

地球温暖化の影響もあり、このところ積雪を見なかった大阪市内でも、2月14日未明から降り始めた雪が降り止まず、積雪4cmを記録しました。

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朝9時、銀橋を望む

本州の南を北上する「南岸低気圧」の影響です。自宅のリビングからいつも見える大阪城もOBPの高層ビル群も降り続く雪で捉えることができません。

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北陵中学の校庭に積もった雪

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泉布観(造幣局の応接所:重要文化財)の屋根に積もった雪

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造幣局の玄関前に描かれた車のわだち

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雪に霞むOBPの高層ビル街を望む

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雪の止んだ後のOBPの高層ビル街を望む

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パラペットに積もった雪

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雪と遊ぶカラス

 

東京では2週続けての大雪となるそうです。2月上旬の春を思わせる陽気とは裏腹に一転真冬に逆戻り。

温暖化の進行に伴う安定な天候が心配でなりません。

ベトナムの結婚式に出席して

12月10日ベトナム・ハノイに教え子のDo Phuong Khanhさんの結婚披露宴に出席してきました。ベトナムの結婚式に出るのは、これが2回目です。前回は、ホーチミン市で知人が結婚式場を経営していて、特別に結婚披露宴に飛び入り参加させていただきました。その結婚披露宴は、新郎のお父さんが政府の高官ということもあり、参加者がやたら多く、ファッションショーのようなアトラクションもあり、それは派手な披露宴でした。
今回の結婚式は、新婦のKhanhさんが博士号を持っていることら、それに釣り合うドイツで博士号を取得した外交官のDo Trung Giangさんが新郎。両家ともベトナムでは上流階級であることから、結婚披露宴への出席者はなんと600人。

Professor Furukawa (2)

カーンさんからの招待状

これまでに私の出席した結婚披露宴で一番多い出席者が多かったのは、教え子の喬君と成さん(二人とも私の研究室で博士の学位を取得しています)が大連で挙げた結婚披露宴です。この結婚披露宴では、成さんのお父さんが、瓦房店市の副市長であったことから、披露宴が2つの会場に分かれて行われ、出席者は500人を越える規模で、大いに驚かされました。
今回のハノイでのKhanhさんの結婚式は、ハノイ市の中心地にあるViet Xo Friendship Cultural Centerで行われました。天井の高いまるで体育館のような会場が披露宴会場。会場の規模は50m x 50mもあり、まず披露宴会場の大きさにびっくり。

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カーンさんの結婚披露宴会場の様子(まだ式は始まっていない)
会場には10人が座れる丸テーブルが配置され、このテーブルが全部で100卓。合計600人の席です。席は決まっていなくて、知り合い同士が好きなテーブルに着席します。席にはすでに料理とお酒が準備されていて、まだ乾杯も済んでいないのに飲食が始まっていました。我々のテーブルは、熊本大学に留学したことのある学生とその家族。戸惑いながらおもむろに飲食を始め、新郎、新婦の入場を待ちました。新郎新婦が両親とともに入場し、ひな壇に。普通は、祝辞はないのですが、今回は私が日本から駆けつけたということで、特別にスピーチさせて頂きました。日本語でスピーチし、それを日本語の上手なハノイ建設大学のLeu Tho Bach副教授がベトナム語に翻訳してくれました。私の祝辞の後、結婚指輪の交換、シャンパンシャワー、ケーキ入刀と続き、その後は祝宴に移ります。

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シャンパンシャワーの様子

新郎新婦は各テーブルに挨拶回り。一テーブル1分としても1時間もかかるから大変です。日本だと、友人、親戚からの祝辞や、アトラクションがありますが、ベトナムではそれもありません。私は一番前の席に座って教え子と食事と会話を楽しんでいて、ふと後ろを振り向くと、すでに空きテーブルが。食事の終わった参加者が三々五々席を後にし、新郎新婦、両親に挨拶して宴会場を後にします。日本では、最後の新婦からの両親にあててのメッセージ、新郎からの挨拶、両家を代表してのお礼の言葉と続きますが、ベトナムではこれらは全てなく、あっさりしたものです。ベトナムでは結婚披露宴を昼間にするのが多いそうで、まるで昼食を兼ねて披露宴に参加しているような印象を持ちました。
我々はほとんど最後に披露宴会場を出て、新郎新婦、両親に挨拶した後、記念写真をとり全て終了。

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新郎、新婦、ご両親と研究室の卒業生との記念写真
私の娘と歳が変わらないことから、ベトナムの娘のようなKhanhさんがいい伴侶に巡り合い、多くの人に祝福されての結婚。お幸せに!!

熊野三山の旅

10月21―23日、同窓会で南紀白浜と勝浦に出かけてきました。
台風27号の影響で、22日と23日の観光は生憎雨にたたられました。この地は何度と訪れていますが、今回はこれまでに訪れていない熊野古道ウオークが組み込まれたのですが、雨のため残念ながら中止となり、熊野三山(熊野那智大社、熊野速玉大社、熊野本宮大社)参りと、

ウオータージェット船による瀞峡観光にメインになってしまいました。
勝浦から那智の滝へ向かう途中に熊野川をわたりましたが、護岸には土嚢が積まれている箇所とブルーシートに覆われた箇所が続き、平成23年9月の台風12号の水害の大きさを実感。

熊野川の護岸修復工事の様子
その後、世界遺産、日本の滝100選、日本の名水100選に選ばれている那智の滝に。滝に向かう山道の杉並木の合間から、水害で被害を受けた箇所の重機を使っての修復工事が急ピッチで進んでいる様子が見えました。

急ピッチで進む修復工事

台風の影響の雨で水量が増え、那智の滝は勇壮でしたが、水害の影響で滝壺から流されてきたと思われる大きな岩が積み重なり、滝見台から滝壺を見ることはできませんでした。

滝見台からの那智の滝

滝見台の下にある延命長寿のお滝水
熊野速玉神社を参拝した後、残りの三山、熊野本宮大社に向かいました。熊野川を168号線で遡り本宮大社の向かう途中バスガイドさんから、熊野川の水害の様子の説明がありました。その中で、国道沿いの道の駅が流されたとの話を聞き、想像を絶する洪水の規模であったことを知ることになりました。熊野本宮大社を参拝のあと、ウオータージェット船の発着場である志古に到着。ここの発着場の建物も流され、再建されたそうです。ジェット船は、社員の必死の努力で流出を免れたことでした。

流出を免れたウオータージェット船を発着場から望む(洪水時の推移はこの手すりまで!!)

発着場に貼られていた水害の様子を示す写真

 
今回は、50年振りに何人かの同窓生に会えたことも嬉しかったですが、水の破壊力の大きさを再認識する旅となりました。

砂漠研修旅行(2)

9月7日に、内モンゴル自治区通遼市の中心市街地から30km離れたカンジカ地区からバスで40分近くの砂漠最前線で植林活動を終えた後、近くの原生林「大青溝」の散策に出かけました。この地域の砂漠には地下水が流れていて、乾燥地域に人手の入らない大規模な原生林が突如出現します。この地が砂漠化する前は、大きな川が流れていたのでしょう。乾燥化が進行して河川が消失した後、深く侵食された箇所に地下水が地表に現れ、長い時間をかけて原生林が構成されました。地上から100m近く長い階段を降りると、気温は一気に低下します。小川の流れる紅葉樹林帯の緑のトンネルの散策を楽しみました。砂漠と原生林の組み合わせに人気があり、土曜日ということもあり多くの観光客で賑わっていました。

眼下に広がる原生林「大青溝」

地下水の小川が原生林を育む
カンジカに帰る建設中の高速道路沿いの法面では、「草方格」による緑化工事進んでいました。「草方格」は、麦わらや樹木の枝を砂中に押し込み、約1mX1mの低い柵をグリッド状に作り、砂の動きを抑える砂漠緑化手法です。一部この「草方格」の効果でグリッド内に草木が育っていて、その効果をこの目で確かめることができました。

樹木の枝で作られた「草方格」のグリッド

グリッド内で草が根付く

緑化が進んだ道路の法面 (ここまで育つと砂は風で飛ばない)
7日はカンジカ地区のホテルに泊まりました。翌日8日は快晴、ホテルの部屋の窓から集合住宅の屋上に多くのソーラー給湯器が乗っかっているのが見えました。ちなみにソーラー給湯器の設置台数では中国が世界一です。日本では集合住宅の屋上に個人のソーラー給湯器を設置することは希です。

集合住宅の屋上に設置されたソーラー給湯器

部屋のすぐ近くに煙突2本見え、その1本から黒い煙がモクモク。石炭を燃やしているのでしょう。住居のすぐ近くで排煙対策が行われていない燃焼施設が稼働しているのをよく目にします。

住居の近くの煙突から黒煙が
ホテル前の商業施設の看板です。中国語の他にモンゴル語で看板が書かれています。私にとって始めて目にするモンゴル語です。

モンゴル語と中国語で書かれた店の看板
車のナンバープレート。モンゴルを意味する蒙がプレートのトップ文字です。

内モンゴルのナンバープレート

カンジカの街中でみかけたロバに引かれた残飯回収車
朝8時半にカンジカのホテルをバスで出発し、塔敏査干(ターミンチャガン)砂漠に向かいました。40分かけて砂漠に到着し、馬に乗って砂漠を見学しました。この地域は近年、観光地として開発されたもので、砂漠には馬、駱駝、サンドバギー車を使っての見学となります。足に自信のあるものは徒歩でも砂漠の散策は可能です。我々は馬を利用しました。ちなみに料金は40元(約600円)でした。普段は農耕に使っている馬を、観光用に転用。手軽に現金が得られることから現地の農家のいいアルバイトになっています。

利用する乗り物の値段表

サンドバギーが若者には人気

20分の乗馬で砂漠の撮影ポイントに(これ以上先に行くには追加料金が必要)

私の乗った白い馬
例年は年間降水量が500mmを下回る乾燥地帯ですが、ことしは雨が多いことから、砂漠にもまだらに草が生えているばかりか、我々が訪れた数日前に大雨があり、砂漠の中に水溜りまでが出来ていました。

砂漠に出現した水たまり

防風林に囲まれた広大なトウモロコシ畑
今回の訪問した内モンゴル自治区通遼市ホルチン砂漠は、以前に訪問した灼熱のタクラマカン砂漠と比べると乾燥度合いからすると迫力にかけますが、日本から一番近い砂漠ということで、多くの民間団体によってこの地で植林活動が行われていて、環境学習の場、観光スポットとして人気を集めています。