乗鞍・上高地の旅(1)

紅葉を楽しもうと、乗鞍・上高地を巡るツアーに参加した。
新大阪から新幹線で名古屋経由ワイドビューひだ5号で高山駅に12時30分に到着。高山駅は高山祭り初日で大混雑。高山には2年前に大学の同窓会で訪れたが、その際駅舎は改装中。新しくなった高山駅に驚く。

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新しく建て替わった高山駅

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高山駅前に立てられた高山祭ののぼりと提灯

新駅舎は高山線をまたいで東口と西口が通路(匠通り)で結ばれている。改札は2階にあり、エスカレータ、エレベータ、階段を使ってホームに降りる。駅舎の外壁には黒い格子が設置されており、天井や壁は飛騨産のヒノキ製とのこと。匠通りの壁面は、高山祭りで使用する祭屋台をテーマとした展示がなされていた。実物大の祭屋台の下段部分や各屋台で役割を終えた車輪や装飾品、実際に使用した大工道具などを展示されている。

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高山駅2階の改札口の様子

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匠通りに展示されている祭り屋台

平成28年、「高山祭の屋台行事」を含む日本の「山・鉾・屋台行事」がユネスコの無形遺産に指定された。今後観光客が大幅に増えると予想されるが、新駅舎はそれに対応していて、地域活性化の核になることが期待される。
我々の列車の中にもフランスから20人程度の団体旅行客が、また翌日の改札前でも30人近くの外国人観光客が列を作って整然と並んでいた。

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整然と並んで入場を待つ外国人観光客

帰りのワイドビューひだ14号での同じく20人前後のドイツからの観光客と一緒になった。

高山駅で出迎えの観光バスに乗り込み、昭和44年に開通した乗鞍スカイラインを使って乗鞍・畳平まで約1時半のドライブ。平成15年度より乗鞍は全シーズンにわたりマイカー規制が行われていて、走っているのは、観光バス、シャトルバス、タクシーのみである。

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スカイラインの登り口付近では余り紅葉が進んでいない

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しらかばの周りが紅葉している

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車窓から北アルプスの山並みを望む

登るにつれて紅葉が進むが、2,000mを超えるとハイマツ、高山植物の群落のみとなる。火山の噴火でできた乗鞍の山頂付近には阿蘇山で見るような溶岩がゴロゴロ。

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溶岩がゴロゴロのスカイラインを進む観光バス。中央の山は大黒岳

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標高2600m付近のハイマツの大群落

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畳平近くの鶴の形をした鶴ケ池

乗鞍・畳平のバスターミナルに到着。ここは標高2702mで富士山の5合目(2380m)よりも高く、車で行ける最も高い場所。この畳平は周りを魔王岳、恵比寿岳、大黒岳、富士見岳に囲まれている。畳平のすぐ下には7-8月には高山植物が咲き誇るお花畑があるが、訪れた時には花は見られなかった。畳平から30分で登れるのが魔王岳。時間の関係で途中で引き返した。

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畳平バスターミナルのお土産屋

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後ろの山は魔王岳

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畳平から富士見岳を望む。右下を下るとお花畑に

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畳平の観光案内図

畳平の気温は10℃前後と肌寒く、約40分の滞在で切り上げ。

乗鞍スカイラインを下り、平湯温泉、栃尾温泉経由で次の目的地である新穂高第二ロープウエイのしらかば平駅を目指した。この新穂高ロープウエイは日本唯一の2階建てゴンドラです。全長3,200m、標高差1,039mを約7分で一気に登り、標高2,200mの西穂高口駅に到着。この間、眼下に紅葉の進む山々を見下ろしながら、北アルプスを空中散歩。残念なことに4時15分発で遅かったこともあり、ミシュラングリーンガイドに二つ星として掲載された槍・穂高の大パノラマは見ることができなかった。

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新穂高第二ロープウエイ2階建てゴンドラ

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のしらかば平駅を出て空中散歩の開始

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天使の梯子

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紅葉が進む山並み

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西穂高口駅の展望台にあるやまびこポスト(通年集配可能なものとしては日本最高所にあるポスト)

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天気がいいと槍・穂高の大パノラマを望める

 

神戸観光

熊本の友人8人が神戸観光に来たので、1泊2日で一緒に楽しみました。
10月4日11時に阪神淡路大震災からの復興のシンボルとして神戸港高浜岸壁にオープンした「モザイクガーデン」で待ち合わせ。コンチェルトの待合室で20年来の旧交を改めた後、12時にコンチェルトに乗船して、明石大橋の手前で折り返す2時間のランチクルーズを楽しんだ。

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平日でも賑わっている「モザイクガーデン」

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停泊中のクルーズ船コンチェルト

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コンチェルトの船内(2階レストラン)

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ランチの前菜

天候に恵まれ、静かな瀬戸内海の船上で生演奏(ピアノとクラリネット)を聞きながら昼食。平日にも係わらず結構なお客さんがランチクルーズを楽しんでいる。このクルーズが、神戸観光の目玉の一つとしてしっかりと定着している模様。なぜ船が明石大橋の下をくぐらないのか不思議で、下船時に見送りに出てきた料理長に聞いたところ、この船は2,138トンと小さく、流れの早い明石大橋の下の運航は難しいと教えて頂き納得。

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客席からの眺め

クルーズの後は、中華街を散策。

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中華街を散策

その後、神戸市役所1号館の24階の展望ロビーへ。天候が良く、淡路島、紀淡海峡、神戸港、六甲アイランド、ポートアイランドの展望を楽しむことができた。

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市役所展望ロビーからポートアイランドを望む

市役所は、阪神淡路大震災(1995年1月)で建物に大きな被害はなかったものの、隣の6階が座屈した上下水道局(2号館)のことを観光ガイドのジャンボタクシーの運転手に聞いたところ、座屈した2号館は6階以上が撤去され、5階までの建物をそのまま修復して使用しているとのことに皆驚く。

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神戸市役所1号館(後方)と2号館(手前)(神戸市のHPから引用)

市役所を見学の後、ANAクラウンプラザホテルにチェックイン。夕食は34階の中華料理。夕食後、ジャズバー「SONE」で2次会。お洒落な神戸のナイトタイムを楽しんだ。

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ホテルの部屋からの100万ドルの夜景

翌日、出迎えの観光ジャンボタクシーで、まずは北野異人館を車窓から見学。その後、縁結びで有名な生田神社に参拝。今回、ガイドの運転手さんの案内で、源平合戦の舞台でもあり、近年パワースポットして人気の本殿の裏にある「生田の森」を散策した。樹齢が400年以上の大きなクスノキがいくつも残りうっそうとしている。

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巨大なクスノキは神木に

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生田の森のクスノキ

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生田の森の中を流れる小川

奥には水源(多分地下水をくみ上げたもの)があり、そこでは「水みくじ」ができる。

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この水源の池で社務所で購入した「水みくじ」を浸すと文字が浮かび上がる

この後、灘五郷の酒蔵巡りに。最初に山中教授のノーベル賞授賞の晩さん会で振るまわれて一躍有名になった福寿酒造の「神戸酒心館」を訪れる。建物の横に山田錦が栽培、展示されている。

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「神戸酒心館」の入り口横で栽培されている収穫まじかの山田錦

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福寿の純米大吟醸酒

我々が最初のゲストでゆっくりと利き酒、買い物ができると思っていたところ、大型バスの団体客が押し寄せたので、山田錦100%、精米度50%の純米大吟醸酒を購入し早々に退散する。
次に訪れたのは日本酒最大手の白鶴酒造の「白鶴酒造資料館」。この資料館は大正初期に建造され、昭和44年まで本店一号蔵として稼働したとのこと。昔の酒造りの様子が工程に従って蔵人の人形とともに分かりやすく再現されている。洗米工程は1階、麹室、醪仕込み等は2階に展示されている。

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白鶴資料館2階の展示状況

見学後1階の利き酒コーナーで試飲。資料館限定の山田錦100%使用した特別純米原酒「蔵酒」を購入。

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白鶴「蔵酒」

最後に菊正宗酒造記念館に。菊正宗酒造は創業1659年の老舗の酒造メーカー。古くは後醍醐天皇に酒を献上し、その時天皇より嘉納の名を賜ったとされている。

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菊正宗酒造記念館前の宮水を汲み上げた井戸とはねつるべ

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菊正宗酒造記念館に展示されている看板

嘉納家の本家酒造メーカーとして清酒業界を牽引してきた名門酒造メーカー。白鶴酒造も嘉納家の一門である。旧記念館は、阪神淡路大震災で全壊し、4年後に新築されている。ここでしか手に入らない限定酒大吟醸「ひやおろし」を購入した。

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大吟醸「ひやおろし」

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酒袋(ショップではこれを有効利用したバッグ、財布、座布団等が販売されている)
3つの酒蔵での日本酒の試飲で全員がほろ酔い気分に。昼食会場に行く前に、ポートアイランドの潮騒公園に。神戸学院大学の横にある公園からは、メリケンパーク、神戸市街、六甲山が見渡せる絶景ポイント。

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潮騒公園からメリケンパーク、市街を望む

昼食をフラワーロードから少し東に入った「西村屋」で戴いた後、新神戸から帰る

皆と別れ、2日間の楽しかった神戸観光が終了。

内モンゴル自治区カンジカでの植林

9月26日から30日、中国・瀋陽に出かけた。

今回の出張の目的は、友人の中国・東北大学の朱彫教授が行っているアナモックスの研究指導と大学での講演、それに内モンゴル自治区・通遼市ホルチン左翼后旗・カンジカ(甘旗卡)での植林活動に参加することである。
27日、東北大学機械自動化学院の朱教授の実験室で稼働中の容量6トンの一槽式アナモックスリアクタ(SNAP)の稼働状況を視察し、指導した。実施設を受注した際にすぐにアナモックス汚泥が供給できるよう、このプラントを稼働させている。日本では大学で運転するのはせいぜい0.1トン程度のリアクタ。スケールの大きさに驚くとともに、中国でのアナモックス研究の急速な進展に驚かされる。

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稼働中の容量6トン のSNAPリアクタ

余談であるが、中国で急速に普及が進む「シェア自転車」について。4月に瀋陽を訪れた際に初めて見かけた「シェア自転車」。それが今回の訪問では東北大学の構内で沢山の「シェア自転車」が走っているのに驚く。

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東北大学キャンパス内の宅配ステーションで見かけた多くのシェア自転車

教え子の東北大学の謝先生に聞くと、とにかく使用料金が安いそうで、入会金の300元を支払い会員になると、最初の数カ月は無料。その後は一回一時間の使用料金がたったの1元(日本円で16円)こんな安い値段で商売が成り立つのか心配になる。教え子の話では、大手が安値攻勢で後発の新興企業の参入を阻止しているとのこと。最近の日経新聞にこれに関する記事が出ていた。アリババとテンセントは豊富な資金を武器に、アリババは「ofo」に、テンセントは「モバイク」に資金提供し、他社を駆逐し、最終的にこの2社のみなってしまったとのこと。新規の事業が儲かるとわかると、アリババとテンセントが出てくる。中国の新興企業の陰にアリババとテンセントがいる。これを「何でもかんでもアリババとテンセント病」と言われているそうだ。ちなみに、札幌にモバイクが進出したそうで、その使用料金は30分50円だそうです。
27日の午後6時半から、学部の3年生、4年生を相手にアナモックス研究の展開について2時間講義を行った。英語での講義を準備したが、学生には無理があるとのことで、教え子の馬永光博士に通訳をお願いした。日本の大学では、このように夜遅く始まる授業はないが、中国では一般的。これも中国の大学生が全てキャンパス内の寮に住んでいるからこそできるシステムである。
28日の朝、東北大学の南門に集合。観光バスで植林に向かう。この植林活動は、鹿児島大学名誉教授で中国東北大学名誉教授でもある野崎勉先生が始めたもので、10年以上の歴史がある。今回は、東北大学の朱先生の研究室の大学院生20人と先生方を含め総勢25名が参加。瀋陽から高速道路を使って内モンゴル自治区のカンジカまで、途中新民SAでの休憩を含め約3時間のバスの旅。

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建設中の瀋陽と北京を結ぶ完成が近い新幹線

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整備された瀋陽から内モンゴル自治区を結ぶ高速道路(道路沿いの防風林のポプラが大きく育っている)

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瀋陽と通了間に建設中の新幹線

昼前にカンジカに到着。

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年々賑やかになるカンジカ市街地

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2日前にオープンしたカンジカ商業広場

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カンジカ商業広場3階のレストラン(経営は瀋陽の業者で味が良く、賑わっていた)

ボーワンホテルにチェックインした後、ホテル内のレストランで昼食。レストランでは結婚披露宴が行われていて、会場の後ろから15人収容のパオの個室の部屋に移動。披露宴のマイクが大きくて耳障りだったが、そこはご愛敬。中国では結婚披露宴を、昼食を兼ねて行うことが多い。カンジカで一番大きなボーワンホテルは、翌28日も結婚披露宴が予定されていた。披露宴が始まる前には、ホテルの前で派手に花火が打ち上げられる。

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カンジカで一番大きな傳王大酒店(ボーワンホテル)

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ホテル前の結婚式を示すアーチ

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結婚式の始まる前に打ち上げられる花火

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ホテル前のビル(屋上に太陽光温水器が乗っている)
昼食後に、バスでカンジカ市内から1時間ほどのボルチン砂漠に。これまで、野崎先生が植林を行った地域は、植えたモンゴル松も根づいて育ったことから、今年からは場所を変えて植林することになった。砂漠化の進む前線近くで、植生が少し残っていて、近くに井戸がある場所を、放牧の牛や羊が入り込まないように鉄条網で囲った場所で、今回、150本のモンゴル松を植林した。内モンゴルの植林には、成長の早いポプラも使われるが、値段が高い上、10年で枯れてしまうことから、野崎先生は値段が安いモンゴル松を使っている。寿命は長いが成長が遅いのが欠点で、効果がはっきり見られるには最低5年はかかる。
今回、植える松が3年ものの大きな木であったことから、深く穴を掘らなければならないので重労働であったかが、若い学生の頑張りもあり、1時間程度で植林は終えることができた。植林の詳細については、みずめがねの2013年9月を参照してください。

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植林活動に参加した東北大学の大学院生

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植林場所に向かう高速道路沿いに植えられたモンゴル松

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今年はモンゴル自治区となって70周年にあたる

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植林場所近くのトウモロコシ畑(水不足で実がなっていない)

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ホルチン砂漠近くのパオの宿泊施設(夏場には砂漠を多くの観光客が訪れる)

 

釜山港

7月26日から29日、韓国・釜山市で開催された三大学ワークショップ(WS)に参加した。このWSは10年前に、韓国・釜山国立大学土木環境学院の金昌元教授が熊本大学の私の研究室訪問をきっかけに熊本大学と釜山国立大学との間で始まったもので、毎年交互にWSを開催してきた。4回目から私と金教授の共通の友人が中国・大連理工大学環境学院の全燮教授(Prof. Xie Quan)のグループが加わり、三大学のWSとなった。このWSは学生が主体となる研究発表会で、学生の英語での発表能力を高めること、国際的な人的ネットワークの構築を目的としている。私の定年退官を機に、日本側の幹事は大阪大学の池道彦教授にお願いしている。韓国側の幹事は、金教授の退官に伴って、大阪大学で博士学位を取得した釜山国立大学の李泰鎬教授がつとめている。中国側の幹事は、私の研究室で博士の学位を取得した大連理工大学環境学院の喬森教授である。
日本からは、大阪大学出身の北里大学の清和成教授の研究室、山梨大学の森一博准教授の研究室も加わっていただいている。今回は、スリランカら初めてThe Open University Suri LankaのBandunee教授(大阪大学で博士の学位取得)も参加し、参加者が50人を超える国際的なWSとなった。会を重ねるにつれて、学生諸君の英語での発表能力も向上するとともに、活発な質疑応答が行われ、初期の目的が達成されていて嬉しい限りである。学生間の交流も3日間一緒にいたことから最終日には別れを惜しむ様子が見られ、学生諸君の国際的な人脈の構築にこのWSが役に立っていると確信した次第。
28日は、李教授のお世話で発展が目覚ましい釜山港の視察が行われた。その様子を紹介する。
9時にホテルを観光バスで出発し、釜山国際会議場(BEXCO)近くから、広安大橋(通称:ダイアモンドブリッジ)に乗る。

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海雲台からBEXCOに行く途中で見つけたバス専用レーン

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片道4車線のダイアモンドブリッジ(西南方向)

この橋は全長7.4㎞で2003年に開通した日本では目にしない4車線の二層構造の橋。上層は西南方向、下層は海雲台方向となる。この橋のライトアップは見事である。(2016年9月8日のブログを参考にしてください)その後、釜山港大橋を経由して釜山港に。ここで、Busan Port Authority(BPA)の船で釜山港を案内してもらう。港を出て、コンテナヤードを左手に見ながら進み、釜山港大橋に下をくぐる。

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コンテナヤード

釜山港はコンテナ貨物のハブ港として発展をとげ、現在世界第5位のコンテナ取扱量を誇る。世界各国から釜山港に運ばれるコンテナを日本や中国の地方港に向けて送り出す、ハブ港としての役割を担っている。釜山市はこのコンテナ基地としての釜山港の更なる発展を目指して、現在釜山新港にコンテナ専用ヤードを建設中で、これが完成した際には、全てのコンテナ基地を釜山新港に集める計画。現在の釜山港は下のパンフレット写真にあるように、緑で囲まれたウオーターフロントが素敵な港に生まれ変わるとのことで、その完成が待たれる。

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さらに釜山港を進むと、港の左岸に灯台と、岩礁帯が見られる。

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釜山港入り口の灯台付近の岩礁帯(背景に海雲台)

ここを通り抜けると外海となる。外海を少しクルージングした後、船は再び釜山港に入る。港に入るとすぐに左側に小さな島が。ここに韓国海洋大学のキャンパスがある。(今回のWSに海洋大学の学生の発表が1件あった)

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韓国海洋大学のキャンパス(橋でつながれている島にキャンパスがある)

さらに港の内側に進むと左岸に円盤型の屋根が特徴的な国立海洋博物館が。

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その後、釜山港大橋をくぐり湾の中に。この釜山大橋は全長3.3kmの斜張橋で中央の一番高い場所が60m。韓国で一番高い橋だそうで、1艘の豪華客船を除いて、全ての豪華客船は釜山港に入港できるとのこと。さらに、港の奥に進むと、左岸に建造中に船が2隻見えた。尾道で見たドックとの対比で、改めて日本の造船産業の衰退を実感した。

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釜山港にある造船所で建造中の2隻の船

港に帰って、港近くに魚市場・チャガルチ市場を見学。日本では一般的でない魚が多く売られていた。(ボラ、エイ、ユムシ、イシモチ等)

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市場の食堂で新鮮な魚が振る舞われる昼食を堪能し、バスで海雲台のホテルに帰る。
海雲台は、年間100万人が訪れる韓国で一番人気の海水浴場。長さ1.8㎞の広い砂浜に多くのビーチパラソルが立ち並ぶ様子は圧巻。以下、NOVOTELホテルの野外ビアガーデンでの懇親会に行く途中に撮った海雲台海水浴の様子をいくつか紹介する。

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海雲台の入り口に向かう道(以前は道路の部分が片道1車線を除いて全て歩道に)

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海雲台海水浴場(午後7時でもこの賑わい)

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海雲台を面して建設中のマンション2棟(このマンションを購入すると韓国へのビザが不要とのうたい文句で中国人向けに販売したが、汚職事件に発展しているとのこと)

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砂浜で見かけたミュージシャン(砂上ライブ?)

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砂浜でアイドルの卵?のパーフォーマンス

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とにかく多い似顔絵書き

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広大な砂浜の整備に使う重機?
いずれにしても、このような大規模な海水浴場に多くの若者、家族連れが集まり、深夜まで賑やか。韓国の経済成長を実感。

蔵王高原の北五葉松と高山植物

旅の最終日(7月19日)には天候に恵まれ、蔵王高原で北五葉松と高山植物を楽しむことができた。
ホテルから徒歩5分で蔵王ロープウエイ山麓線の山麓駅に。

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山麓駅前の観光地図

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7分で標高1331mの樹氷高原駅に。

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ゴンドラからの眺め(中央の山は、地蔵山)

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樹氷高原駅からの眺め(麓に蔵王温泉街)

そこから二人乗りのリフトを乗り継いで、観松平に。

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ガイドの案内で「観松平」と高山植物が楽しめる「いろは沼」を約1時間のトレッキング。なお、蔵王高原駅からロープウエイを乗り継ぐと、標高1736mの地蔵山に行くこともできる。

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観松平から望む蔵王中央ロープウエイのゴンドラ
観松平には、樹齢300年を超える北五葉松が群生していて、この松が冬には樹氷となる。大きな松には名前がついて、中には500年を越える老木もある。名前の付いた松が18本あるそうだが、その中で目立ったのが王将の松と不老の松であった。

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王将の松

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不老の松
観松平の途中から、湿地帯のいろは沼(標高1,400m)に。山地貧栄養型の湿原で、湿原の窪みに水が溜まったものを「池塘(ちとう)」という。この池塘が散在することから「いろは沼」と呼ばれている。(いろは沼の案内板から引用)

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ガイドの案内でいろは沼の木道を進む

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晴天でも、時にガスがかかるいろは沼

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瓢箪の形をした瓢箪池

いろは沼での高山植物は、月山弥陀ヶ原とほぼ同じであった。

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ハクサンシャクナゲ

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ゴゼンタチバナ

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ガクウラジロヨウラク

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キンコウカ

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トキソウ

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ザオウアザミ

元滝伏流水、白糸の滝、丸池様

1日目の宿は山形県と新潟県の県境のあつみ温泉。深夜、目覚めるような激しい雷雨。朝には天候は回復し、ツアーバスで鳥海山に。鳥海山は山形県と秋田県に跨がる標高2,236mの活火山。山頂に雪が積もった姿が富士山にそっくりなことから、出羽富士とも呼ばれている。前日の月山高原ラインに比べてよく整備されている2車線の鳥海ブルーラインを使って鳥海山5合目を目指す。始点から5合目までは20㎞で30分のドライブ。4合目付近からガスがかかりはじめる。5合目の駐車場周辺は晴れているものの、下界は雲海。もしかしてと期待して鳥海山と日本海が望める絶景が楽しめる展望台に登り始めるが、ガイドさんから上に行ってもこれ以上の眺めは望めないとのことで、残念なことに雲海を眺めるのみとなった。鳥海ブルーラインを下った後、国道7号線を下り鳥海山の南に位置するにかほ市にある元滝伏流水の見学に。
元滝の駐車場から、立派な杉林に囲まれた疎水沿いの道を歩くこと10分で滝に続く川に出る。

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疎水沿いの道を進む

霧が立ち込め、河床の岩が苔で覆われている様子は、まさに青森県の奥入瀬渓谷と同じ。

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杉林の向こうに元滝が見える

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霧が立ち込める苔むす河川

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鳥海山は600万年前から活発な活動が続いていて、度重なる噴火で溶岩が何層にも積み重なっている。鳥海山の溶岩はガサガサで、スポンジのように多量の水を貯えることができるとのこと。鳥海山の麓の溶岩のヘリの部分から伏流水が滝となっているのが元滝。高さは5m、長さ30m、湧水量5万トン/日と滝としての規模は小さいが、滝の水温が10℃と冷たく、滝の一帯は年中深い霧に覆われている。そのため、滝周辺は湿度が高く岸壁や河辺は苔に覆われていて独特の雰囲気を醸し出している。

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岩肌から湧き水が滝となる

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霧に覆われた元滝

元滝を見た後、昼食会場の最上川沿いで白糸の滝を眺めることのできるドライブインに到着前に、激しい雨に会う。昼食は雨宿りになって良かったが、折角のレストランからの白糸の滝が楽しめなかった。最上川沿いに標高300-500mの急斜面の山地で形成される最上峡には48の滝があり、その中で最大の滝が白糸の滝。最上川に落ちる水が白糸のようであるところから白糸の滝と名付けられている。

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白糸の滝
このレストランのすぐ下は、最上川の川下りの終着点。雨の中、透明のビニールシートを被った川下り船を見かけた。冬の川下りでは炬燵に入りながら雪景色の最上川を楽しめる。

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最上川の川下り船
昼食後、最近人気を集めている鳥海山山麓の透き通った湧水が造る秘境の池がある丸池神社に向かう。丸池神社は一般には丸池様と呼ばれ、エメラルドグリーンの池そのものがご神体。丸池様に向かう道は整備が遅れ、観光バスは細い一本道をバックで入り丸池様近くに駐車。そこから歩いて数分で、流れの早い綺麗な牛渡川に。この川には冷涼で流れのある清流にしか生育しないバイカモの群落があり、白い可愛い花をつけていた。

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牛渡川

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バイカモ(左側に白い花が見える)

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牛渡川に架かる橋を左折すると右側に丸池様が。鳥海山の湧き水でできている丸池は、直径20メートル、水深3.5メートルの小さな池。丸池様は鳥海山大物忌神社の境内地であるため手つかずの社叢が残っており、地域住民からは古くから信仰の対象として大切に守られている。

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エメラルドグリーン色の丸池様

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小さな社

月山弥陀ヶ原湿原の高山植物

7月17日―19日に月山、鳥海山、蔵王を巡るツアーに参加した。東北地方に停滞していた梅雨前線の影響もあったが、大阪の酷暑を忘れて3つの山を楽しむことができた。
17日、伊丹から仙台空港に飛ぶ。仙台空港は東北大震災の津波で大きな影響を受けたが、現在ほぼ元通りに復興されている。空港から、ツアーバスで東北自動車道、山形自動車道を乗り継ぎ、月山に向かう。
月山は山形県の中央に位置する日本百名山の一つで標高1,984m。月山は出羽三山(月山、羽黒山、湯殿山)の中では一番標高が高い。出羽三山の山頂には月山神社、出羽神社、湯殿山神社があり、修験道を中心とした山岳信仰の場として多くの修験者、参拝者を集めている。

羽黒山神社前で登山ガイドさんを拾って月山に向かう。月山ビジターセンターの手前を右折すると月山高原ラインの起点に。起点から8合目までは約18.8㎞の細い一車線の道路。退避場所のないところでの車の離合は難しく、約1時間かけて標高1285mの8合目に到着。ここから、標高1400mに広がる弥陀ヶ原湿原を散策に木道を進む。当日、弥陀ヶ原湿原にはガスがかかり、まさしく神秘的。約1時間かけて散策し多くの高山植物を楽しむことができた。以下、撮影した高山植物を紹介する。写真と花の名前が違っているかも分かりませんがお許しを。

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整備された木道を進む

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ニッコウキズゲ

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ニッコウキスゲの群落

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ハクサンシャクナゲ

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ガクウラジロヨウラク

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マルバシモツケ

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ミヤマウスユキソウ

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イワウメ

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イワカガミ

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一輪だけ見つけたミズバショウ

月山は、秋の紅葉も美しいが、高原植物が咲き誇る7月が一番良い、

この日は、ガスが多くても、なかなか良い日という話でした。

神戸の街散策

最近一新された神戸メリケンパークに出かけた。

ミント神戸内のバスターミナルから、ホテルバスで「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」に。波をイメージしてデザインされ、三方海に囲まれたこのリゾートホテルはポートタワーと並んでメリケンパークのランドマーク。

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停泊しているのはクルーズ船ルミナス神戸2

ホテルの2階からボーディングブリッジを使って大型クルーズ船ルミナス神戸乗り込める。毎日、大阪湾周遊、神戸空港沖周遊、明石大橋周遊クルーズの3便が運航されている。

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ホテルからボーディングブリッジを使ってルミナス神戸に乗船できる

メリケンパークの右手の対岸は神戸ハーバーランド。そこには別のクルーズ観光船コンチェルトが停泊している。

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神戸ハーバーランドに停泊中のクルーズ観光船コンチェルト DSC_0841

中央突堤の西側に見えるのは川崎重工神戸工場

神戸港開港150年記念事業の一環としてメリケンパークはリニューアルされた。 DSC_0848

「BE KOBE」の文字のオブジェ

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神戸港開港150年を記念するプレート

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メリケンパークオリエンタルホテルのブライダル・アクアホール(右)後ろにはポートタワー

新たに芝生の公園が整備され、その中心に「スターバックスコーヒー神戸メリケンパーク店」が2017年4月にオープンした。関西で最初に公園内にできたスタバは海を眺めるソファー席や、テラス席から港の景色を楽しめます。

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神戸港一望のスタバ。左のオブジェはオルタンシアの鐘

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メリケンパークを散歩中のヤギとアヒル

この公園で、ヤギとアヒルに出くわした。アヒルは日向ぼっこに連れて来たとのこと。ヤギは首輪にリードをつけ、人見知りしないだけでなく、犬に吠えられても物怖じすることなく実に堂々としていて、ビックリ。

その後、陸橋を使って国道を渡り、元町商店街を歩くと、サバー(SABAR)やフクロウカフェがあり、まるで天神橋商店街みたいだった。途中、西に曲がり中華街に。店先で買った、豚まんや唐揚げなどを食べながら歩く修学旅行生で溢れていた。

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平日の昼時の中華街。修学旅行生で賑わっている

中華街で昼食後、トーアロードを山側に登り、北野小学校を店舗に改装した「北野工房のまち」に。テレビでは見た感じではもっと大きい店をイメージしていたが、意外とスケールは小さい。商品や展示方法に工夫した店が多く、観光客に人気を集めているとのこと。

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旧北野小学校の正門

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2階のギャラリー(資料の展示も)

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2階の店舗。左側 は北野カフェ

その後、北野通りを東向きに歩き、異人館街に。不動坂を下り、生田神社にお参り。

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生田神社の本殿

生口島を訪ねて

5月12日、尾道のホテルを8時15分に出て、尾道バイパス海道に入り、向島、因島を通り抜け、生口島北ICで降り、生口島に。海沿いの道を走り、耕三寺に8時50分に到着。9時から開門。

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耕三寺の山門(閉門の写真は珍しいかも)
耕三寺は、初代住職・耕三寺耕三(元実業家)が母の菩提寺として昭和11年より30年余りの歳月をかけて建立された浄土真宗本願寺派の寺院。(耕三寺博物館のパンフレットより)境内には奈良・平安時代の浄土教の有名寺院をオマージュして建立された建物が配置されている。本堂前に建つ孝養門の原作は日光東照宮陽明門。実測図をもとにそっくり立てられ、西の日光と呼ばれている。

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孝養門

本堂は京都宇治平等院鳳凰堂が原型となっている。

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耕三寺本堂(修理中で裏側から)

未来心の丘に向かう途中に、多宝堂が右手に見える。このお堂は大津の国宝石山寺の多宝塔が原型。

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正面に多宝塔、左側に修理中の本堂

これら建物は平成15年に国登録有形文化財に指定されている。

次いで、同じ境内にある「未来心の丘」の見学に。この「未来心の丘」は、現在イタリアで活躍する広島出身の杭谷一東氏が設計・制作した大理石庭園で、2000年10月に開園している。エレベータを使って「未来心の丘」に続く大理石でできた白いアプローチを進むと、庭園の中心部にそびえる「光明の塔」に。

心の丘スロープ

「未来心の丘」に続く大理石のアプローチ

光明の塔は仏教護法の十二天より「日天(にってん)」が放つ光(希望)の塔をイメージして制作されたオブジェ。光明の塔の周辺に植植えられている羽衣ジャスミンが満開を迎え、ジャスミンの香りに包まれた見学となった。

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光明の塔

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光明の塔から瀬戸内海を望む(右側に高根島が)

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満開の羽衣ジャスミン
未来心の丘の見学終了後、耕三寺山門を出て、道路向かいの耕三寺博物館に。この博物館には、耕三寺耕三のコレクションが展示されている。「仏教美術」「茶道美術」がコレクションのメインで、「快慶作 宝冠阿弥陀如来坐像」「唐花鴛鴦八稜鏡」「佐竹本三十六歌仙 紀貫之」など、多くの重要文化財、重要美術品を収蔵している。見学時には、特別展として美人画で著名な北野恒富没後70年を記念した「北野恒富」が開催されていた。
博物館を出た後、しおまち商店街を散策してお土産物を購入。

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商店街の途中に国宝三重塔で有名な曹洞宗「向上寺」への案内板を見つけ、看板に沿って向上寺につながる山道を登る。途中に生口島出身の画家「平山郁夫」のスケッチポイントに。

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「向上寺」に向かう山道の「平山郁夫」のスケッチポイント(手前に耕三寺、その背後に未来心の丘が望める

さらに山道を登ること約5分で国宝「三重塔」に到着。この三重塔は生口島の領主小早川信元・信昌によって1432年に建立され、藤原朝臣の作。この三重塔は、室町時代の禅宗建築の粋を集めたもので、この時代のものの中では最も美しいとされている。九厘までの高さは19m52㎝。

国宝三重塔
三重塔から急峻な階段を下り、しおまち商店街に戻り、生口島を巡る旅は終了。

坂の街尾道

5月11日に尾道、12日に生口島に出かけた。
尾道は今回で2度目の訪問となる。大阪から中国道―山陽道を経由して4時間かけて尾道に到着。有名な一番館で尾道ラーメンの昼食を取った後、千光寺ロープウェイを使って山頂駅に。頂上展望台からは、天候に恵まれたこともあり最高の尾道水道の眺めを楽しむことができた。尾道水道の中央に位置する尾道港の対岸は、造船で有名な向島。尾道市街と向島は、フェリー以外に、尾道大橋と新尾道大橋(しまなみ海道)で結ばれている。

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山頂展望台からの眺め(水道の向こうが向島)
造船業が衰退したこともあり、向島のドックに新造船の姿が見えないのは、造船日本を知っている世代だけに寂しい限りである。
その後、頂上から下って、朱色の本堂と鐘楼で有名な尾道を代表する真言宗のお寺、千光寺にお参り。千光寺に至る途中で、ポンポン岩と呼ばれる鼓岩に。

巨石

太鼓岩(手前)から尾道水道を望む

しまなみ大橋3

千光寺から新尾道大橋を望む(ロープウェイのロープが右下に)
備え付けの斧で太鼓岩の指定された場所をたたくと、ポンポンと鼓に似た音が聞こえる。多くの観光客がたたくことから岩がへこんでいる。もう一つ千光寺で有名なのは、光る珠が乗っていたといわれる玉の岩。(周り50m、高さ15mの巨石で、ロープウエイのゴンドラからは真下に見下ろすことができる)この岩の頂点に光を放つ宝玉があったという伝説があり、千光寺のいわれはこの玉の岩にあるとされている。現在は、岩の頂に宝玉の代わりに白い玉が置かれ、夜になると三色に輝くとのこと。
千光寺にお参りした後、多くの映画のロケ地となった急な石畳の階段を下って、二つの文学記念館(中村憲吉旧居、志賀直哉旧居)を見学。このあたりには人懐っこい猫がのんびりとひなたぼっこをしている。

階段

尾道水道の見える坂道

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急峻な階段が続く

猫

整備された階段横で日向ぼっこする猫

坂道

志賀直哉旧居に繋がる細道(ここはよく整備されている)

その後、宝土寺、光明寺、海福寺、持光寺と、階段や坂道、細い路地をたどって寺参り。中でも持光寺の門は尾道石工が花崗岩で作ったもので目を引いた。

持光寺

持光寺の石門

最後に、二階井戸を見学。この井戸は急峻な地域に住む尾道で、一階の住民も二階の住民も共同で使えるように工夫されている。現在は水道が普及しているので使われていない。

井戸

二階井戸(上に住む人はつるべを使って井戸水を汲み上げる)

寺巡りの後、尾道本通り商店街を通って、尾道駅に。駅前は再開発が進み、水道に面したウォーターフロントもよく整備されている。ウォーターフロント沿いに設置されたパラソルの下で、スケッチを楽しんでいる外国人カップルが印象的に残った。

船着き場

駅前桟橋