乗鞍・上高地の旅(1)

紅葉を楽しもうと、乗鞍・上高地を巡るツアーに参加した。
新大阪から新幹線で名古屋経由ワイドビューひだ5号で高山駅に12時30分に到着。高山駅は高山祭り初日で大混雑。高山には2年前に大学の同窓会で訪れたが、その際駅舎は改装中。新しくなった高山駅に驚く。

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新しく建て替わった高山駅

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高山駅前に立てられた高山祭ののぼりと提灯

新駅舎は高山線をまたいで東口と西口が通路(匠通り)で結ばれている。改札は2階にあり、エスカレータ、エレベータ、階段を使ってホームに降りる。駅舎の外壁には黒い格子が設置されており、天井や壁は飛騨産のヒノキ製とのこと。匠通りの壁面は、高山祭りで使用する祭屋台をテーマとした展示がなされていた。実物大の祭屋台の下段部分や各屋台で役割を終えた車輪や装飾品、実際に使用した大工道具などを展示されている。

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高山駅2階の改札口の様子

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匠通りに展示されている祭り屋台

平成28年、「高山祭の屋台行事」を含む日本の「山・鉾・屋台行事」がユネスコの無形遺産に指定された。今後観光客が大幅に増えると予想されるが、新駅舎はそれに対応していて、地域活性化の核になることが期待される。
我々の列車の中にもフランスから20人程度の団体旅行客が、また翌日の改札前でも30人近くの外国人観光客が列を作って整然と並んでいた。

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整然と並んで入場を待つ外国人観光客

帰りのワイドビューひだ14号での同じく20人前後のドイツからの観光客と一緒になった。

高山駅で出迎えの観光バスに乗り込み、昭和44年に開通した乗鞍スカイラインを使って乗鞍・畳平まで約1時半のドライブ。平成15年度より乗鞍は全シーズンにわたりマイカー規制が行われていて、走っているのは、観光バス、シャトルバス、タクシーのみである。

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スカイラインの登り口付近では余り紅葉が進んでいない

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しらかばの周りが紅葉している

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車窓から北アルプスの山並みを望む

登るにつれて紅葉が進むが、2,000mを超えるとハイマツ、高山植物の群落のみとなる。火山の噴火でできた乗鞍の山頂付近には阿蘇山で見るような溶岩がゴロゴロ。

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溶岩がゴロゴロのスカイラインを進む観光バス。中央の山は大黒岳

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標高2600m付近のハイマツの大群落

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畳平近くの鶴の形をした鶴ケ池

乗鞍・畳平のバスターミナルに到着。ここは標高2702mで富士山の5合目(2380m)よりも高く、車で行ける最も高い場所。この畳平は周りを魔王岳、恵比寿岳、大黒岳、富士見岳に囲まれている。畳平のすぐ下には7-8月には高山植物が咲き誇るお花畑があるが、訪れた時には花は見られなかった。畳平から30分で登れるのが魔王岳。時間の関係で途中で引き返した。

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畳平バスターミナルのお土産屋

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後ろの山は魔王岳

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畳平から富士見岳を望む。右下を下るとお花畑に

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畳平の観光案内図

畳平の気温は10℃前後と肌寒く、約40分の滞在で切り上げ。

乗鞍スカイラインを下り、平湯温泉、栃尾温泉経由で次の目的地である新穂高第二ロープウエイのしらかば平駅を目指した。この新穂高ロープウエイは日本唯一の2階建てゴンドラです。全長3,200m、標高差1,039mを約7分で一気に登り、標高2,200mの西穂高口駅に到着。この間、眼下に紅葉の進む山々を見下ろしながら、北アルプスを空中散歩。残念なことに4時15分発で遅かったこともあり、ミシュラングリーンガイドに二つ星として掲載された槍・穂高の大パノラマは見ることができなかった。

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新穂高第二ロープウエイ2階建てゴンドラ

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のしらかば平駅を出て空中散歩の開始

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天使の梯子

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紅葉が進む山並み

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西穂高口駅の展望台にあるやまびこポスト(通年集配可能なものとしては日本最高所にあるポスト)

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天気がいいと槍・穂高の大パノラマを望める

 

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