蘇州市から見た太湖

12月9日に、太湖を視察しました。

上海から、高速道路1号線を使って、蘇州まで1時間半のドライブ。蘇州国家新区管理委員会環境保護局を訪問した後、太湖を案内してもらいました。

綺麗に整備された蘇州高新区から、太湖沿いに建設中の湾岸道路を走り、上水の取水地点を見学。

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太湖の沿岸整備(矢板が気になる)

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沿岸に残るヨシ原の群生

太湖は、中華人民共和国の江蘇省南部と浙江省北部の境界に位置する中国五大湖の一つで、鄱陽湖、洞庭湖に次ぎ中国で三番目に大きな淡水湖。その面積は2,250平方km(琵琶湖の約3.4倍)、周囲は400kmと巨大な湖に係わらず、平均水深はわずか2.0m。太湖は長江デルタに位置していて、大運河ともつながり、多くの中小の河川が流れ込んでいる。太湖は、周辺住民約3,000万人の貴重な飲料水源。太湖から流れた川が注ぎ込む淀山湖から、上海市内を流れる黄浦江が発している。
蘇州や無錫には改革開放後多くの工業団地が建設され、急激に都市化・工業化が進んだ。その一方で太湖の水質汚染(富栄養化)が進行し、大きな社会問題となっている。2007年5月には太湖で藻類が大発生(水の華)し、無錫市内では水道水が使えなくなる事態になったことは我々の記憶に新しい。太湖全体のT-N濃度は4.0mg/L、T-P濃度は0.13mg/Lと、湖の富栄養化の目安とされているT-N濃度0.15~0.20mg/L程度、T-P濃度0.02mg/L程度を大幅に越えた濃度になっている。現在、太湖のヘドロ層は1m以上も堆積しているとされ、このヘドロの処理をしないかぎり太湖の富栄養化の進行を防ぐことは難しい。

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上水原の取水口近くの看板

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上水の取水口と思われるタワー

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上水取水口保護区は船が入れないように柵が巡らされている

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上水取水口保護区の沿岸の状況(透明度がなく、ぐり石には藻が大量に付着)

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上水取水口近くの浄水場
中国政府は、長江の水を流し込むことで太湖の水位3mまで高め、太湖の水質の改善を図っている。(長江から太湖に流し込む水量を、これまでの100トン/秒から150トン/秒に増加させた)。

その後、1994年に完成した全長5kmの太湖大橋を渡って、太湖に浮かぶ西山島にわたり、島から巨大な太湖を実感。

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西山島近くの湿原公園(ヨシ原が保全されている)
上海市は黄浦江を水源とする上水道から、徐々に長江に水源を移す事業が進行中で、現在黄浦江への上水道の依存度は60-70%程度にまで落ちているが、黄浦江が大上海市の貴重な水道水源に変わりはない。

太湖大橋を引き返し、蘇州市内に向かって湖岸を走り、2009年に完成した蘇州太湖国家湿地公園を見学。

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湿地公園の看板

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湿地公園の遊歩道マップ

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整備された湿地公園

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遊歩道で湿地公園を散策

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湿地公園のシンボル・水水車

 

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湿地公園の太湖の水は透明度が高い

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湿地公園で震えながら結婚式の前撮り

今回太湖を蘇州市から視察して、この富栄養化の進んだ湖に頼らざるをえない蘇州、無錫、上海の上水事情を考えると複雑な気分である。中国政府が重点的に保護しなければならない三湖の一つとしてこの太湖を指定し重点的に対策を打っている。太湖を汚すのは簡単だが、元に戻すには気の長くなるような時間と膨大な資金が必要になると、行政、住民、企業が共通認識を持つことが求められる。

 

同済大学

985三期建設計画により外国の専門家として、2週間同済大学環境科学院と環境科学工程学院に出かけ、学部4年生と大学院生に講義と研究指導を行ってきました。同済大学は熊本大学との交流協定校でこれまでに3回訪問していますが、いずれも短期の訪問で、今回のような長期滞在は初めてになります。12月にもう一度2週間訪れる予定です。

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環境科学工程学院の建物

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長江水環境教育重点実験室の建物

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学部4年生への講義風景
同済大学はドイツ人医師によって1907年に創立された医学校が起源の伝統ある国家重点理工大学。建築、土木(特に橋梁分野)、鉄道、海洋、環境分野に秀でた大学で、学生数50,000人(学部生22,000人、修士課程大学院生12,000人、博士大学院生3,000人、留学生1,500人、継続教育、高等職業教育学生12,000人)、専任教員2,600人(中国科学院アカデミー会員5名、工学院アカデミー会員7名)の上海を代表する大規模大学です。

今回の滞在を通じて、中国の代表的な大学のキャンパスライフを垣間見てきました。学生は全て全寮制で、学部学生は4人部屋、修士課程の学生は2人部屋、博士課程の学生は個室が与えられます。食事はキャンパス内で済ませ、食事後は部屋に帰っての勉強。レベルの高い大学ということもありますが、日本の学生と違って勉学意欲が高いことに驚きました。今回、環境科学学院の4年生に英語で講義しましたが、ほぼ理解できていて、質疑応答もしっかりと英語でできました。このような語学堪能な優秀な学生が欧米への留学を目指すことになります。キャンパスには多くの留学生が目につき、インターナショナルな雰囲気。留学を勧誘するポスターが目につきました。100年以上もの長い歴史があることから、キャンパス内は整然と整理され、美しいキャンパスでした。

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図書館

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共通の講義棟

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講義棟一階に展示されている院士教授の写真(院士教授第一号は、李国豪教授)

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学生寮の前の芝生で孫を遊ばせるおじいちゃん、おばあちゃん

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男子寮

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他のキャンパスとの移動に使うバス

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キャンパス内の整備された公園

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キャンパス内の水路(両側にはベンチがあり、学生が勉強したり、寛いでいる)
大学は市内の中心地に近い(南京東路から4号線で15分程度の近さ)こともあり、大学周辺の都市再開発が進んでいて、キャンパスは高層のアパートやオフィスビルに囲まれています。地下鉄4号線の同済大学駅を降りてすぐの所に大学の正門があり、正門の道路向かいに2棟の高層ビルが建っています。これは同済大学の土地に大学が建てたビルで、下層階は銀行や、コンビニ、レストランに貸し、それ以外の階は大学に関係のあるベンチャーなどに貸し出しているとのこと。日本の大学と財力が違っています。

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大学正門前の同済大学が建設した2棟のビル

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大学正門前の整備された道路(道路向かいの建物は大学職員の宿舎)
同済大学では橋の専門家として、李国豪教授が著名です。ドイツに留学して橋梁について勉強し、帰国後同済大学の教授として、中国の多くの橋の設計に携わり、同済大学で最初の中国科学院院士に選ばれています。同済大学の校長を務めたこともあり、その業績を称えて、大学管理棟の近くのポケットパークの中心に先生の胸像が立っていました。

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李国豪教授の胸像のあるキャンパス内のポケットパーク

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李国豪教授の業績を称えて建設された橋梁館(右の建物)

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ミネラル水を電動自転車で配達する

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電動でないと動かない?

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部屋に置かれているミネラル水のサーバー(赤いレバーを押すと熱湯が出る)

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11月は就職シーズン?建設会社の募集の大きな看板がキャンパス内に

 

上海・外灘(がいたん、バンド)のプロムナード

4年ぶりに上海の外灘(バンド)を訪れました。バンドは上海市の中心部の黄浦区にある上海一の観光スポット。上海市内を縦断する黄浦江沿いに上海万博に合わせて改修された約1.0kmのプロムナードを今回は時間あったので、ゆっくりと散策してきました。

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南京東路をバンド方面に歩く(左の建物は和平飯店)

以前のバンドのプロムナードも立派だったのですが、2010年にバンドに沿った12車線の道路を6車線に減らし、プロムナードが大きく拡張されました。減少された道路を補うために、地下に車道と駐車場が建設されています。バンドからは黄浦江の対岸の浦東地区の高層ビル街を一望できるので、多くの観光客が殺到します。しかし、この雄大なプロムナードのお陰で、混雑するのは、南京東路の始まりの和平飯店の前のプロムナードのみ。プロムナードは黄浦江を望めるプロムナードと、19世紀から20世紀初頭にかけて建設された洋館建築群をウオッチできる一段低い道路沿いのプロムナード(一部ウッドデッキ)からなっています。

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和平飯店前の交差点をわたり、プロムナードに出る

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プロムナードから対岸の浦東(プートン)地区の高層ビル街を望む

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黄浦江越しの浦東地区の眺め

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タグボートに付き添われて大型船が黄浦江を上る

黄浦江沿いのプロムナードの植栽は成長途中で日陰が少ないものの、洋館建築に沿ったプロムナード(一部ウッドデッキ)沿いには大きな植栽があり、日陰のベンチで寛ぐ観光客が多く見られます。さすが、上海一の人気観光スポット、植栽に加え、プロムナードは季節の花で奇麗に彩られていました。

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広々とした黄浦江沿いのプロムナード

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遊覧船乗り場(多くの観光客が乗船を待つ)

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相変わらず汚染のひどい黄浦江

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高さの違うプロムナード(左側に租界建築が並ぶ)

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道路を削減してできた広々としたプロムナード(散策を楽しむ市民が集まる)

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植栽され木陰のできたプロムナード

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広いプロムナードではイベントも行われる

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ウッドデッキのプロムナード
バンドからの眺めで目を引くのは、これまで浦東地区で一番の高さを誇っていた上海ワールドファイナンシャルセンター(日本の森ビルが建設した、高さが492mの世界第6位の高層ビル)の隣に建設中の上海タワー(高さ632m、スカイツリーよりも2m低い)。上海ワールドファイナンシャルセンターよりも140mも高く、完成すると世界第3位の高さになるそうで、さすが、何事につけて世界で一番をねらう中国ならでは。果たしてこの経済状況の中、このビルがペイできるか心配されます。

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建設中の上海タワー(高さ632m)、手前の栓抜きの形の展望フロアーのある上海ワールドファイナンシャルセンター

 

皆既月食

2014年10月8日の夜に、3年ぶりに太陽、地球、月が一直線に並ぶことで起こる皆既月食を楽しむことができました。
故郷の松山から大阪に車で帰阪中、千里中央近くの中環で東の空に昇る大きな満月を見て、これは美しい皆既月食を楽しむことができると急いで帰宅。(18時10分)帰宅後すぐに、月が欠けはじめ、1時間後に皆既食になり、その状態が1時間継続。大阪地方は雲一つない快晴の状態で、東の空に幻想的な「赤銅色」の月がゆっくりと登る天体ショーを満喫しました。このような赤銅色の月になるのは、太陽光が地球の大気で屈折し、波長の長い赤い光だけがかすかに月面を照らすためだそうです。次の皆既月食(来年4月4日)が楽しみです。

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2014年10月8日18:30 月食の開始

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月食の月と伊丹空港に向かう飛行機

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三日月に

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皆既食(19時25分)、赤銅色の月

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左側から月食が終わる

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「ロッテワールド瀋陽」開業

長らく建設中であったロッテワールド瀋陽のロッテデパートとロッテマートが2014年5月に先行オープンした。最終的には、シネコン(今年の9月にオープン)、ホテル、マンションが加わって、2017年に全体が完成する予定です。
現在、ロッテグループは、瀋陽以外にも、ベトナム・ハノイ市に「ベトナムハノイ・ロッテセンターが2014年の完成を目指して建設中。
「ロッテワールド瀋陽」は瀋陽地下鉄2号線の「瀋陽北駅」駅を降りてすぐのところに建設中で、瀋陽市役所から地下鉄で2駅(距離で2km)の瀋陽市の中心近くに位置し、全体が完成した暁には、ビッグタウンとなるものと思われる。
遼寧省の省都、瀋陽市は経済的重要性から省クラスの自主権をもつ副省級市にも指定されています。都市人口は810万人と東北地方最大の都市で、ここ10年中国の経済発展に伴って急速に都市化が進行中です。住宅バブルが懸念されている中、次々に大型の商業施設がオープンしています。ロッテワールドもその一つで、今回の滞在中の休日(日曜日)を利用して見てきました。

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地下鉄瀋陽北駅からのロッテワールドへの入口

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ロッテワールド瀋陽・デパートの正面入口

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ロッテワールド瀋陽の完成予想図(手前の低層の建物がデパート)
ロッテデパートの地下1階はレストラン街で、こちらは日曜日ということもあり、結構な賑わい。

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地下1階には専門店とロッテマートも入居しているが、お客はまばら。一階から上は、デパートで、そのデイスプレーは中国の従来のデパートとは違っておしゃれで人気が出ていいと思うものの、店の中に入るお客は少なく、お客の多くは「見るだけ」。

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地下一階の専門店街、突き当りはロッテマート

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ロッテワールド瀋陽入り口にユニクロの看板

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ロッテワールド瀋陽の洒落たユニクロの店内

日曜日でこのお客では、平日は推して知るべし。
瀋陽では、地下鉄2号線に沿っての「青年大街」や、瀋陽故宮のある「中街」地区で大型の商業施設が既に稼働中で、このロッテワールドがどの程度のお客を集め、事業が成り立つかどうか気になるところです。
後で、瀋陽の友人にこの状況を説明したところ、最近の若者はデパートでは品定めをして、実際の注文はアリババなどのネット販売をもっぱら使っているとのこと。

スーパームーン

旧暦8月15日の9月8日(月)は、中秋の名月。
大阪でも9月に入ってからは朝夕凌ぎやすくなり、9月8日は絶好の月見となりました。
自宅のリビングから生駒山から大きな月が上がるのが見えます。(6時半ごろ)

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9月8日の夕焼けの東の空に中秋の名月が上がる

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OBPのビル街の上に上がる月

徐々に日が暮れ、OBPの高層ビル街の上に上がる大きな月。手持ちのデジカメでは肉眼で見る月ほど綺麗にとることができませでした。

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9月9日(火)は、月と地球の距離が近く、普段よりも大きく見える満月「スーパームーン」で、7月、8月に続き今年3回目となりました。月が最も大きく見えるのは、月が上がる時。偶然に、その姿を捉えることができました。

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京橋の高層マンションの左手に、生駒山から月の出です。

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生駒山のテレビ塔が月に映る

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スーパームーンの月出の瞬間

このように綺麗に「スーパームーン」が見えたのは、ほんの15分程度。その後は、東の空の秋の雲(さば雲)に隠れてしまいました。その後雲の合間から月が顔をのぞかせながら、月が上り、1時間後には東の空にスーパームーンが浮かびました。

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秋の雲間に見え隠れするスーパームーン

ちなみに日本では「月見だんご」を食べながら中秋の名月を楽しみます。月見だんごは日持ちしないことから、販売されるのは中秋の名月の前後1週間程度ですが、中国では月餅が中秋の名月の1か月以上から街の至る所で売られています。
この風習がベトナムでも一般的で、中秋節には月餅を食べる習慣となっています。

とんぼりリバーウォーク

熊本から大阪に居を移してから気になっていた、戎橋から太左衛門橋間に平成16年12月に完成した遊歩道(愛称名:とんぼりリバーウォーク)と、最近人気の出てきた道頓堀川をめぐるクルーズ(愛称名:とんぼりクルーズ)を8月23日(土)に見てきました。
地下鉄堺筋線長堀橋駅を下車して、地下アーケード「クリスタ長堀」を通って、心斎橋筋商店街に到着。朝10時というのにすでに可成りの人出。驚くことに多くの外国人旅行者(大半が中国人)で賑わっていました。彼らのお目当ての店は、ドラッグストア。袋一杯に洗顔クリームや、化粧品を買っています。中国では、日本製の化粧品や薬がお土産用として大人気とのこと。戎橋のたもとの角の一等地にある「マツモトキヨシ」には朝早くから多くの外国人観光客が群がっていました。

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戎橋の角地の一等地にドラッグストアが
戎橋近くの道頓堀川沿いの看板では、江崎グリコの看板が有名です。江崎グリコの看板は「 大阪市指定景観形成物 」に認定され、現在は5代目とのことですが、設置して16年が経過したことからこの8月に改修工事が始まり、秋には6代目が完成するとのこと。どのような看板に生まれ変わるのか楽しみです。

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改修工事中の江崎グリコの看板(写真中央)

戎橋から「とんぼりリバーウォーク」に降りました。平成16年12月に誕生した「とんぼりリバーウォーク」は、片側8m程度の幅で上下2段構造の、浮庭橋(湊町)~日本橋(宗右衛門町)の道頓堀川沿い両岸約2kmに整備された水辺の遊歩道。ドブ川のイメージの強い道頓堀川では、これまでに曝気、噴水、真珠の母貝のひとつである、イケチョウ貝による水質改善等の様々な浄化方法が試されてきました。最終的には、道頓堀川の上流と下流に堰を設けて、水質に良好な大川の水のみを引き込み、川に流れを作ることで水質の安定させる方策を採用しているとのことです。

一時、道頓堀川で水泳大会ができるまで水質を改善するとの話も出ましたが、現状では観光用のクルーズ船を運航できる水質となっています。ちなみに、道頓堀川の環境基準は、BOD<3.0mg/L SS<25mg/L DO>5.0mg/L 大腸菌群数 <5,000MPN/100mLで、現状はこれを下回る水質とのことです。

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戎橋から下流の「とんぼりリバーウォーク」を望む

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戎橋からスロープを使って「とんぼりリバーウォーク」に
「とんぼりリバーウォーク」を散策していると、大きな黄色の大観覧車とその下にはでな戎さんの看板(ドンキホーテ道頓堀店)が目に入り、その下で遊覧船が停泊し、すでに観光客で一杯の状態で出航を待っていました。これが「とんぼりリバーウォーク」船でした。

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ドンキホーテの看板

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出航を待つ「とんぼりリバーウォーク」船

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上流に向かう「とんぼりリバーウォーク」船

道頓堀川からの視点で眺望が楽しめる「とんぼりリバークルーズ」は、約20分をかけて、乗船場から、日本橋、相生橋、太左衛門橋、戎橋、道頓堀橋、新戎橋、大黒橋、深里橋の8つの橋をくぐるクルージングです。昼間よりもネオンサインが点灯する夜間が人気とのこと。次回、外国の友人が大阪に来た時には是非、夜の「とんぼりリバークルーズ」を案内したいと思いました。

道頓堀での外国人観光客が、たこ焼き、焼き蟹を買って路上で美味しそうに食べているのが印象的でした。

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たこ焼きに列を作る外国人観光客

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焼きカニの香ばしい匂いが漂う

湯の児温泉

7月29日、中国・清華大学を中心とする視察団に同行して、熊本市の東部浄化センターで運転されているアナモックスとセミドライメタン発酵の実証プラント、南部浄化センターでの下水汚泥の炭化施設を視察しました。

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熊本市東部浄化センターのアナモックスの実証プラント(右)

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不織布担体に付着生育したアナモックス汚泥

視察後、マイクロバスで水俣市に移動して「水俣病資料館」見学し、その後、

水俣市内から車で10分の湯の児温泉に宿泊。

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水俣病資料館から水俣湾を望む(手前の公園は水銀に汚染されたヘドロが眠るエコパーク水俣親水公園)

湯の児温泉に宿泊するのは、10年ぶりです。今回、宿泊地に湯の児温泉を選んだ理由は、九州の地中海と呼ばれる不知火海(しらぬいかい)に面したのんびりした開放的な温泉地であることが大きいのですが、もう一つは、湯の児海岸高潮対策事業の完成を自分の目で確かめたかったことです。湯の児では平成5年の台風13号や平成9年の台風19号などで高潮被害が発生したことから、平成11年度より8年かけて海岸高潮対策事業(直立消波護岸整備と消波補強の整備工事)が行われました。熊本大学の在職当時、この事業の環境影響評価の委員会に関係したこともあり、最終的にどのように工事が完了したのか大いに気になるところでした。宿泊したのは破産した老舗の「三笠屋旅館」をリゾート型にリニューアルして人気を集めている「海と夕やけ」。全室オーシャンビューと不知火海を一望できるロビーや広いウッドデッキ、展望露天風呂が売り物で、人気を集めていることは、テレビの報道で知っていましたが、期待を裏切らない良いホテルに変身していました。中国の訪問団には近くの海水浴場で海水浴も楽しんで頂き、温泉以上に喜んで頂きました。

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部屋から湯の児島を望む

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夕闇せまる不知火海と湯の児島

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美しい夕焼けは雲がかかり見えませんでした
海岸高潮対策事業の完成で、これまでの護岸とは違って、物々しい護岸となってしまいましたが、昨今の自然災害の状況からすると仕方ないのではないでしょうか?

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完成した護岸工事

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観光遊魚船の発着場

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遊魚船の寄港の様子(1)

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遊魚船の寄港の様子(2)

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遊魚船の寄港の様子(3)、太刀魚は大漁?

横浜山下公園

横浜で最も有名な山下公園を久しぶりに散策しました。

山下公園は関東大震災で発生したがれきを埋め立てて作られた公園で、海への眺望が素晴らしく、多くの観光客を集めています。海に面した公園には、大きな樹木が育っていて木陰が沢山あり、手入れされた花壇が公園を色取り、海を向いて沢山のベンチが置かれ、市民の憩いの場になっています。

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レトロな建物が残る海岸通り

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山下公園からニューグランドホテルを望む

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山下公園からホテルモントレー横浜を望む

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海岸沿いの遊歩道

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横浜港を望むベンチと手入れされた花壇

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山下公園からランドマークタワー、パシフィコ横浜を望む

埠頭にはバミューダ船籍の大型クルーズ船・ダイアモンド・プリンセス号(長崎の三菱重工で建造された11.6万トン、全長290m、全幅37.5m、乗客定員2,670人のクルーズ船)が着岸していました。これほどの大型のクルーズ船を自分の目で見るのは初めて、兎に角その大きさに驚きました。外国人の観光客を乗せた世界一周のクルーズの途中に横浜に寄港したのかと思っていましたが、ネットで調べてみると、手ごろな値段で横浜港を拠点に韓国、北海道、温泉を巡るクルーズを展開中で横浜に帰港している状態とのこと。団塊の世帯にターゲットを絞った旅行ビジネスで、いいところに目をつけていると感心しました。

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横浜港に寄港中のダイアモンドプリンセス号
ちなみに、ネットでの情報では、このクルーズ船はディーゼルとガス・タービンを組み合わせた発電機と、海に一切投棄しない廃物処理装置を備えるなど、地球環境を配慮している点でも一目おかれる客船とのことです。
また山下公園には、日本郵船が1930年に就航させた貨客船で、長らく北太平洋航路で運航された氷川丸が、運航終了後係留、保存されています。この氷川丸は貴重な産業遺産として2003年に横浜市指定有形文化財の指定を受け、2008年から一般に「日本郵船氷川丸」として公開。

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山下公園に係留されている氷川丸

今回、時間があったので駆け足で船内を見て回りました。
一等客室、一等食堂、一等読書室、一等社交室、一等喫煙室、一等児童室、操舵室、船長室、三等客室、機関室と見て回り、当時をしのびました。

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氷川丸の操舵室からの眺め

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氷川丸のデッキから山下公園を望む

 

梅田スカイビル

「梅田スカイビル」の屋外円形展望台(空中庭園)に出かけてきました。梅田スカイビルは、1993年3月に完成した大阪駅から徒歩で約15分の大阪市北区大淀中の新梅田シティ内にある超高層ビルです。これまで数回、梅田スカイビル訪れていますが、空中庭園に登るのは今回が初めてです。大阪には日本一の高さのあべのハルカス(地上300m)が今年オープンしたこともあり、観光客は少ないと思っていましたが、まだまだ人気があり、平日にも関わらず多くのお客さんで賑わっていました。ビルの3階から展望台用のシースルーエレベーターとシースルーエスカレーターを乗り継いで39階に。

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39階でチケットを買って、階段を使って高さ173mの空中庭園に出ます。

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空中庭園

空中庭園からは360度の素晴らしいパノラマビューです。当日は視界がそれほど良くなかったものの、北には淀川を挟んで北摂の山並みが、東には大阪駅、グランフロント、大阪駅北ヤード、南には北区、中央区の高層ビル街、西には大阪湾が一望できました。

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東の眺望:グランフロント

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南の眺望:北区の高層ビル群

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西の眺望:淀川から大阪湾を望む

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北の眺望:淀川から北摂の山並み

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ビルの1階イベント広場から空中庭園を見上げる
パノラマを楽しんだ後、一階に降りて、広さ8,000m2の「新・里山」を見学しました。「新・里山」は生物多様性に配慮した里山空間です。ビルの公開空地に整備されたこの里山空間は、多種多様な植物が密生するともに、手前にはビオトープが整備され、カルガモがのんびりと毛づくろい。カエルの鳴き声も聞こえ都会の喧騒を忘れさせてくれる素晴らしい場所でした。

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ガルガモとビオトープ

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ビオトープ

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里山

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「新・里山」から望むグランフロント
梅田スカイビルに隣接する「ウエスティン大阪」に向かう途中、滝の音が聞こえてきました。梅田スカイビルとウエスティン大阪との間の直径70mの空間に、あたかも鎮守の森であるかのようにこんもりと繁った中自然の森は、直径70mという広さに約50種2,100本の樹木が育つ自然の森、その中を滝があり、せせらぎ川が流れています。

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梅田スカイビルと「ウエスティン大阪」との間に整備された緑の空間

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人工の滝とモニュメント

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ウオーターテーブルとモニュメント

6月にはホタルが舞います。