「ロッテワールド瀋陽」開業

長らく建設中であったロッテワールド瀋陽のロッテデパートとロッテマートが2014年5月に先行オープンした。最終的には、シネコン(今年の9月にオープン)、ホテル、マンションが加わって、2017年に全体が完成する予定です。
現在、ロッテグループは、瀋陽以外にも、ベトナム・ハノイ市に「ベトナムハノイ・ロッテセンターが2014年の完成を目指して建設中。
「ロッテワールド瀋陽」は瀋陽地下鉄2号線の「瀋陽北駅」駅を降りてすぐのところに建設中で、瀋陽市役所から地下鉄で2駅(距離で2km)の瀋陽市の中心近くに位置し、全体が完成した暁には、ビッグタウンとなるものと思われる。
遼寧省の省都、瀋陽市は経済的重要性から省クラスの自主権をもつ副省級市にも指定されています。都市人口は810万人と東北地方最大の都市で、ここ10年中国の経済発展に伴って急速に都市化が進行中です。住宅バブルが懸念されている中、次々に大型の商業施設がオープンしています。ロッテワールドもその一つで、今回の滞在中の休日(日曜日)を利用して見てきました。

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地下鉄瀋陽北駅からのロッテワールドへの入口

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ロッテワールド瀋陽・デパートの正面入口

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ロッテワールド瀋陽の完成予想図(手前の低層の建物がデパート)
ロッテデパートの地下1階はレストラン街で、こちらは日曜日ということもあり、結構な賑わい。

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地下1階には専門店とロッテマートも入居しているが、お客はまばら。一階から上は、デパートで、そのデイスプレーは中国の従来のデパートとは違っておしゃれで人気が出ていいと思うものの、店の中に入るお客は少なく、お客の多くは「見るだけ」。

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地下一階の専門店街、突き当りはロッテマート

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ロッテワールド瀋陽入り口にユニクロの看板

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ロッテワールド瀋陽の洒落たユニクロの店内

日曜日でこのお客では、平日は推して知るべし。
瀋陽では、地下鉄2号線に沿っての「青年大街」や、瀋陽故宮のある「中街」地区で大型の商業施設が既に稼働中で、このロッテワールドがどの程度のお客を集め、事業が成り立つかどうか気になるところです。
後で、瀋陽の友人にこの状況を説明したところ、最近の若者はデパートでは品定めをして、実際の注文はアリババなどのネット販売をもっぱら使っているとのこと。

スーパームーン

旧暦8月15日の9月8日(月)は、中秋の名月。
大阪でも9月に入ってからは朝夕凌ぎやすくなり、9月8日は絶好の月見となりました。
自宅のリビングから生駒山から大きな月が上がるのが見えます。(6時半ごろ)

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9月8日の夕焼けの東の空に中秋の名月が上がる

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OBPのビル街の上に上がる月

徐々に日が暮れ、OBPの高層ビル街の上に上がる大きな月。手持ちのデジカメでは肉眼で見る月ほど綺麗にとることができませでした。

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9月9日(火)は、月と地球の距離が近く、普段よりも大きく見える満月「スーパームーン」で、7月、8月に続き今年3回目となりました。月が最も大きく見えるのは、月が上がる時。偶然に、その姿を捉えることができました。

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京橋の高層マンションの左手に、生駒山から月の出です。

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生駒山のテレビ塔が月に映る

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スーパームーンの月出の瞬間

このように綺麗に「スーパームーン」が見えたのは、ほんの15分程度。その後は、東の空の秋の雲(さば雲)に隠れてしまいました。その後雲の合間から月が顔をのぞかせながら、月が上り、1時間後には東の空にスーパームーンが浮かびました。

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秋の雲間に見え隠れするスーパームーン

ちなみに日本では「月見だんご」を食べながら中秋の名月を楽しみます。月見だんごは日持ちしないことから、販売されるのは中秋の名月の前後1週間程度ですが、中国では月餅が中秋の名月の1か月以上から街の至る所で売られています。
この風習がベトナムでも一般的で、中秋節には月餅を食べる習慣となっています。

とんぼりリバーウォーク

熊本から大阪に居を移してから気になっていた、戎橋から太左衛門橋間に平成16年12月に完成した遊歩道(愛称名:とんぼりリバーウォーク)と、最近人気の出てきた道頓堀川をめぐるクルーズ(愛称名:とんぼりクルーズ)を8月23日(土)に見てきました。
地下鉄堺筋線長堀橋駅を下車して、地下アーケード「クリスタ長堀」を通って、心斎橋筋商店街に到着。朝10時というのにすでに可成りの人出。驚くことに多くの外国人旅行者(大半が中国人)で賑わっていました。彼らのお目当ての店は、ドラッグストア。袋一杯に洗顔クリームや、化粧品を買っています。中国では、日本製の化粧品や薬がお土産用として大人気とのこと。戎橋のたもとの角の一等地にある「マツモトキヨシ」には朝早くから多くの外国人観光客が群がっていました。

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戎橋の角地の一等地にドラッグストアが
戎橋近くの道頓堀川沿いの看板では、江崎グリコの看板が有名です。江崎グリコの看板は「 大阪市指定景観形成物 」に認定され、現在は5代目とのことですが、設置して16年が経過したことからこの8月に改修工事が始まり、秋には6代目が完成するとのこと。どのような看板に生まれ変わるのか楽しみです。

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改修工事中の江崎グリコの看板(写真中央)

戎橋から「とんぼりリバーウォーク」に降りました。平成16年12月に誕生した「とんぼりリバーウォーク」は、片側8m程度の幅で上下2段構造の、浮庭橋(湊町)~日本橋(宗右衛門町)の道頓堀川沿い両岸約2kmに整備された水辺の遊歩道。ドブ川のイメージの強い道頓堀川では、これまでに曝気、噴水、真珠の母貝のひとつである、イケチョウ貝による水質改善等の様々な浄化方法が試されてきました。最終的には、道頓堀川の上流と下流に堰を設けて、水質に良好な大川の水のみを引き込み、川に流れを作ることで水質の安定させる方策を採用しているとのことです。

一時、道頓堀川で水泳大会ができるまで水質を改善するとの話も出ましたが、現状では観光用のクルーズ船を運航できる水質となっています。ちなみに、道頓堀川の環境基準は、BOD<3.0mg/L SS<25mg/L DO>5.0mg/L 大腸菌群数 <5,000MPN/100mLで、現状はこれを下回る水質とのことです。

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戎橋から下流の「とんぼりリバーウォーク」を望む

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戎橋からスロープを使って「とんぼりリバーウォーク」に
「とんぼりリバーウォーク」を散策していると、大きな黄色の大観覧車とその下にはでな戎さんの看板(ドンキホーテ道頓堀店)が目に入り、その下で遊覧船が停泊し、すでに観光客で一杯の状態で出航を待っていました。これが「とんぼりリバーウォーク」船でした。

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ドンキホーテの看板

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出航を待つ「とんぼりリバーウォーク」船

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上流に向かう「とんぼりリバーウォーク」船

道頓堀川からの視点で眺望が楽しめる「とんぼりリバークルーズ」は、約20分をかけて、乗船場から、日本橋、相生橋、太左衛門橋、戎橋、道頓堀橋、新戎橋、大黒橋、深里橋の8つの橋をくぐるクルージングです。昼間よりもネオンサインが点灯する夜間が人気とのこと。次回、外国の友人が大阪に来た時には是非、夜の「とんぼりリバークルーズ」を案内したいと思いました。

道頓堀での外国人観光客が、たこ焼き、焼き蟹を買って路上で美味しそうに食べているのが印象的でした。

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たこ焼きに列を作る外国人観光客

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焼きカニの香ばしい匂いが漂う

湯の児温泉

7月29日、中国・清華大学を中心とする視察団に同行して、熊本市の東部浄化センターで運転されているアナモックスとセミドライメタン発酵の実証プラント、南部浄化センターでの下水汚泥の炭化施設を視察しました。

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熊本市東部浄化センターのアナモックスの実証プラント(右)

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不織布担体に付着生育したアナモックス汚泥

視察後、マイクロバスで水俣市に移動して「水俣病資料館」見学し、その後、

水俣市内から車で10分の湯の児温泉に宿泊。

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水俣病資料館から水俣湾を望む(手前の公園は水銀に汚染されたヘドロが眠るエコパーク水俣親水公園)

湯の児温泉に宿泊するのは、10年ぶりです。今回、宿泊地に湯の児温泉を選んだ理由は、九州の地中海と呼ばれる不知火海(しらぬいかい)に面したのんびりした開放的な温泉地であることが大きいのですが、もう一つは、湯の児海岸高潮対策事業の完成を自分の目で確かめたかったことです。湯の児では平成5年の台風13号や平成9年の台風19号などで高潮被害が発生したことから、平成11年度より8年かけて海岸高潮対策事業(直立消波護岸整備と消波補強の整備工事)が行われました。熊本大学の在職当時、この事業の環境影響評価の委員会に関係したこともあり、最終的にどのように工事が完了したのか大いに気になるところでした。宿泊したのは破産した老舗の「三笠屋旅館」をリゾート型にリニューアルして人気を集めている「海と夕やけ」。全室オーシャンビューと不知火海を一望できるロビーや広いウッドデッキ、展望露天風呂が売り物で、人気を集めていることは、テレビの報道で知っていましたが、期待を裏切らない良いホテルに変身していました。中国の訪問団には近くの海水浴場で海水浴も楽しんで頂き、温泉以上に喜んで頂きました。

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部屋から湯の児島を望む

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夕闇せまる不知火海と湯の児島

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美しい夕焼けは雲がかかり見えませんでした
海岸高潮対策事業の完成で、これまでの護岸とは違って、物々しい護岸となってしまいましたが、昨今の自然災害の状況からすると仕方ないのではないでしょうか?

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完成した護岸工事

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観光遊魚船の発着場

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遊魚船の寄港の様子(1)

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遊魚船の寄港の様子(2)

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遊魚船の寄港の様子(3)、太刀魚は大漁?

横浜山下公園

横浜で最も有名な山下公園を久しぶりに散策しました。

山下公園は関東大震災で発生したがれきを埋め立てて作られた公園で、海への眺望が素晴らしく、多くの観光客を集めています。海に面した公園には、大きな樹木が育っていて木陰が沢山あり、手入れされた花壇が公園を色取り、海を向いて沢山のベンチが置かれ、市民の憩いの場になっています。

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レトロな建物が残る海岸通り

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山下公園からニューグランドホテルを望む

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山下公園からホテルモントレー横浜を望む

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海岸沿いの遊歩道

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横浜港を望むベンチと手入れされた花壇

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山下公園からランドマークタワー、パシフィコ横浜を望む

埠頭にはバミューダ船籍の大型クルーズ船・ダイアモンド・プリンセス号(長崎の三菱重工で建造された11.6万トン、全長290m、全幅37.5m、乗客定員2,670人のクルーズ船)が着岸していました。これほどの大型のクルーズ船を自分の目で見るのは初めて、兎に角その大きさに驚きました。外国人の観光客を乗せた世界一周のクルーズの途中に横浜に寄港したのかと思っていましたが、ネットで調べてみると、手ごろな値段で横浜港を拠点に韓国、北海道、温泉を巡るクルーズを展開中で横浜に帰港している状態とのこと。団塊の世帯にターゲットを絞った旅行ビジネスで、いいところに目をつけていると感心しました。

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横浜港に寄港中のダイアモンドプリンセス号
ちなみに、ネットでの情報では、このクルーズ船はディーゼルとガス・タービンを組み合わせた発電機と、海に一切投棄しない廃物処理装置を備えるなど、地球環境を配慮している点でも一目おかれる客船とのことです。
また山下公園には、日本郵船が1930年に就航させた貨客船で、長らく北太平洋航路で運航された氷川丸が、運航終了後係留、保存されています。この氷川丸は貴重な産業遺産として2003年に横浜市指定有形文化財の指定を受け、2008年から一般に「日本郵船氷川丸」として公開。

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山下公園に係留されている氷川丸

今回、時間があったので駆け足で船内を見て回りました。
一等客室、一等食堂、一等読書室、一等社交室、一等喫煙室、一等児童室、操舵室、船長室、三等客室、機関室と見て回り、当時をしのびました。

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氷川丸の操舵室からの眺め

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氷川丸のデッキから山下公園を望む

 

梅田スカイビル

「梅田スカイビル」の屋外円形展望台(空中庭園)に出かけてきました。梅田スカイビルは、1993年3月に完成した大阪駅から徒歩で約15分の大阪市北区大淀中の新梅田シティ内にある超高層ビルです。これまで数回、梅田スカイビル訪れていますが、空中庭園に登るのは今回が初めてです。大阪には日本一の高さのあべのハルカス(地上300m)が今年オープンしたこともあり、観光客は少ないと思っていましたが、まだまだ人気があり、平日にも関わらず多くのお客さんで賑わっていました。ビルの3階から展望台用のシースルーエレベーターとシースルーエスカレーターを乗り継いで39階に。

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39階でチケットを買って、階段を使って高さ173mの空中庭園に出ます。

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空中庭園

空中庭園からは360度の素晴らしいパノラマビューです。当日は視界がそれほど良くなかったものの、北には淀川を挟んで北摂の山並みが、東には大阪駅、グランフロント、大阪駅北ヤード、南には北区、中央区の高層ビル街、西には大阪湾が一望できました。

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東の眺望:グランフロント

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南の眺望:北区の高層ビル群

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西の眺望:淀川から大阪湾を望む

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北の眺望:淀川から北摂の山並み

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ビルの1階イベント広場から空中庭園を見上げる
パノラマを楽しんだ後、一階に降りて、広さ8,000m2の「新・里山」を見学しました。「新・里山」は生物多様性に配慮した里山空間です。ビルの公開空地に整備されたこの里山空間は、多種多様な植物が密生するともに、手前にはビオトープが整備され、カルガモがのんびりと毛づくろい。カエルの鳴き声も聞こえ都会の喧騒を忘れさせてくれる素晴らしい場所でした。

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ガルガモとビオトープ

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ビオトープ

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里山

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「新・里山」から望むグランフロント
梅田スカイビルに隣接する「ウエスティン大阪」に向かう途中、滝の音が聞こえてきました。梅田スカイビルとウエスティン大阪との間の直径70mの空間に、あたかも鎮守の森であるかのようにこんもりと繁った中自然の森は、直径70mという広さに約50種2,100本の樹木が育つ自然の森、その中を滝があり、せせらぎ川が流れています。

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梅田スカイビルと「ウエスティン大阪」との間に整備された緑の空間

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人工の滝とモニュメント

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ウオーターテーブルとモニュメント

6月にはホタルが舞います。

中之島のバラ園

5月2日(土)、散歩がてら中之島のバラ園に出かけました。自宅から1号線を下り、南森町から天神橋筋商店街を抜け、天神橋を使って中之島公園まで25分です。

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天神橋から堂島川を望む

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アーチ橋の天神橋

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天神橋を降りて中之島公園に降りる

公園では、散歩を楽しむ人、芝生でのんびり寛ぐ人で賑わっていました。

バラは満開までは少し時間がありましたが、開花間もないいくつかの珍しいバラを楽しむことができました。

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ムタビリス

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ホワイトクリスマス

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コンフィダンス

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クライスラーインペリアル

当日は、中之島まつりが開催されていて、フリーマケットと屋台が出て多くの人出。

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中之島祭りでの屋台とフリーマーケット
中之島公園周辺は都市再開発が進み、多くの高層ビルが堂島川、土佐堀川の両岸に林立しています。

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梅壇木橋から土佐堀川を望む(中央の高いビルは中之島フェスティバルタワー)

大阪市役所手前の梅壇木橋(せんだんのきばし)を渡って北浜周辺のビル街を散策しました。橋を渡って数分の所に、我が国唯一の蘭学塾である適塾(国史跡・重要文化財)があります。当日は休日で休館でしたが、平日は一般に公開されています。適塾は大阪大学医学部の前進で現在大阪大学が管理しています。

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適塾
適塾から西へ2本筋を行くと御堂筋です。御堂筋は大阪市の中心部を南北に貫く西日本屈指のオフィス街ですが、企業の本社機能の東京に移転に伴う地盤沈下が指摘されています。この地盤低下を防ぐ切り札として、これまで御堂筋の淀屋橋-本町間の建物の高さ制限(最高60メートル)が緩和され、100メートル超のビルの建設が可能になりました。すでに御堂筋から1本東の筋には、日本生命ビルや、御堂筋アップルタワーレジデンスなどの高層ビルが建設されていて、今後10年後にはすっかり街の様子が様変わりしているでしょう。

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御堂筋の近くに立つ高層マンション

瀋陽の春

4月11日から瀋陽に出張しました。

1週間の瀋陽滞在中、日中20℃を越える陽気な天候に恵まれました。
瀋陽は函館とほぼ同じ緯度であることを考えると、この気温は異常です。
瀋陽の教え子の話では、北京は4月9日の午後1時に最高気温が30℃に達し、1951年4月13日に記録した最も早い真夏日の記録を更新したそうです。瀋陽もこれにつられ、このような異常に高い気温なったもと思われます。
この陽気につられ、瀋陽市内では花が一斉に開花しました。日本で一般的なユキヤナギ、レンギョウに加えて、庭梅(ニワウメ)が滞在中に満開となりました。

ニワウメは日本ではあまり見かけませんが、中国北部ではよく見かけるバラ科サクラ属の落葉低木です。春になると、葉が出る前に2~3輪ずつ固まって枝を覆うほどたくさんの花を咲かせ、それは綺麗なものです。

市内の川沿いに散策道もよく整備され、陽気につられて多くの市民が、散歩や、卓球、こま回しに興じていました。

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満開の庭梅

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レンギョウの花

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ユキヤナギの花

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遊歩道沿いで見つけたスミレの花

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遊歩道沿いに咲いた庭梅

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公園で卓球に興ずる市民

2014年の桜

桜のシーズンです。
2014年は、自宅近くの大川沿いの桜、造幣局の桜に加えて、和歌山城の桜、東京・日本銀行前の桜を楽しむことができました。
3月28日に桜の開花宣言が出た翌日に和歌山に出張の機会があり、和歌山城を見下ろせるホテルに滞在し、夜には部屋からライトアップされた和歌山城、翌朝には二の丸公園の三分咲の桜を眺めました。

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ライトアップされた和歌山城

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和歌山城の二の丸公園の三分咲の桜
4月1日には、東京・日本橋近くで研究の打ち合わせがありました。その時、日本銀行前の満開の桜並木を通りがかりました。満開の桜越しに日本銀行の建物がよくマッチしていました。

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日本銀行前の桜並木

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日銀正面玄関

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常盤橋交差点から日銀を望む
大阪の桜は、3月30日に開花、4月3日が満開、4日に花散らしの強風が吹き荒れ、満開を楽しむ期間が短くなってしまいました。
自宅からは、大川沿いの桜が楽しめます。大川の毛馬洗い堰から下流の天満橋まで延長4.2キロの両岸に約4,200本のソメイヨシノ、ヤマザクラ、サトザクラが植えられていて、桜の名所となっています。特に右岸には、帝国ホテル、OAP、造幣局や泉布観などが立ち並び、桜之宮橋(銀橋)から天満橋、天神橋などが花見スポットで、多くの屋台が立ち、夜桜見物で賑わいます。

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色付き始めた大川沿いの桜(3月28日)

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満開前の大川沿いの桜(4月3日)

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桜ノ宮橋(左)下流の桜並木(右下は造幣局)

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帝国ホテルと満開の桜

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帝国ホテル前の水上バス乗り場と大川左岸の桜並木

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OAP前の桜並木

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銀橋から大川右岸に降りる階段からの桜と大阪城
ちなみに今年の造幣局の桜の通り抜けは4月11日から17日の予定で、多く人出が予想されています。

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造幣局内の垂れ桜

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満開近い造幣局の牡丹桜(御車返:みくるまかえし)

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造幣局正門前の桜

吉林再訪

3年ぶりに吉林省吉林市を訪れました。

2012年12月1日に大連からハルピンまでの901kmを結ぶ「哈大高速鉄道」(通称哈大高鉄)が完成し、これまで在来線で9-13時間要していた大連~ハルピン間を最短で3時間で結ぶことになり、中国・東北3省の省都が日帰り圏になりました。この新幹線は、最高速度が350kmですが、冬場は安全のため200kmでの走行となります。(料金は、冬場の方が安い)
長春と吉林の間にも高速鉄道が整備され、大連から瀋陽経由で吉林行きの新幹線も運行されています。今回は瀋陽駅から、長春経由の吉林行きの高速鉄道を使いました。昨年、瀋陽から大連まで高速鉄道を初めて使っていますので、今回が2回目の高速鉄道の利用です。

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改装が終わった瀋陽駅

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瀋陽から長春の車窓から見た発電所(左の丘には風車群が)

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長春駅から長春市街を望む

吉林市は吉林省では省都・長春に次ぐ第二の人口195万人都市。吉林市を「長白山」を水源とする松花江が「S」状に吉林市を貫いています。吉林市の郊外には吉林省で最大の湖である松花湖(湖面面積は550km2、最大貯水量は108億m3)があります。この松花湖は、「豊満水力発電所」(満州国によって建設が始められたもので、1960年に51万KWの発電を開始、1998年には125万KWの発電能力にまで拡大。李鵬前首相が技師長を務めていた)によって松花江の水を堰き止めてできた人工湖。冬場にこの松花湖の中層から水温の高い水が放流されることから、冬場マイナス30℃にも冷え込む吉林市でも、松花江は凍ることはありません。早朝に気温がマイナス20-30℃に達すると、松花江から水蒸気がゆっくりと立ち上り、それが川沿いの松や、柳の樹上で結晶して霧氷になる。吉林市では1-2月にかけてこの樹氷が有名ですが、今回は3月ということもあり樹氷を見ることはできませんでした。

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松花江沿いの霧氷

今年の吉林は例年になく寒さが厳しくなく、吉林駅に到着した3月20日こそ、粉雪が舞っていましたが、21日から23日は最低気温が2-3℃、最高気温が10℃以上と暖かい冬とのこと。PM2.5の汚染もなく、青空が広がり、22日の土曜日は街の広場、公園で暖かい日差しの中、子供を遊ばしたり、デートしたり、ダンスを楽しんだり、様々なスタイルで休日を楽しんでいました。

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センチュリー広場に集まった家族連れ

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松花江左岸に建設された高層マンション群
松花江の川沿いは、高層マンションが林立し、夜になるとそれらのマンションがライトアップされ、街を彩ります。(高層マンションのライトアップは、吉林市が住民の同意を得て行っている)

 

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夜間ライトアップされた松花江沿いのマンション群

松花江南岸に隣接するセンチュリースクエアに中国で唯一の隕石博物館、吉林隕石博物館を友人と共に訪れました。
1976年3月8日吉林市北郊外に世界の歴史上にもめったにないほどの隕石が落下した。その中で最大の隕石は重さが1770kgで、博物館の中央に展示されています。

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重さが1770kgの巨大隕石
吉林市は、吉林市は中国の化学工業の揺り籠といわれ、松花江の右岸に巨大な化学工業団が広がっています。この化学工業企業への人材供給を目的として、吉林化工学院が創設されまた。この学院の卒業生が私の研究室で博士の学位を取得し、現在吉林化工学院の環境学院の副教授を務めている関係で、熊本大学と吉林化工学院とは交流協定を締結しています。今回も、高院長、孫副院長、趙国際交流処処長、環境学院の先生方と交流する機会を持つことができました。