4年ぶりに上海の外灘(バンド)を訪れました。バンドは上海市の中心部の黄浦区にある上海一の観光スポット。上海市内を縦断する黄浦江沿いに上海万博に合わせて改修された約1.0kmのプロムナードを今回は時間あったので、ゆっくりと散策してきました。
南京東路をバンド方面に歩く(左の建物は和平飯店)
以前のバンドのプロムナードも立派だったのですが、2010年にバンドに沿った12車線の道路を6車線に減らし、プロムナードが大きく拡張されました。減少された道路を補うために、地下に車道と駐車場が建設されています。バンドからは黄浦江の対岸の浦東地区の高層ビル街を一望できるので、多くの観光客が殺到します。しかし、この雄大なプロムナードのお陰で、混雑するのは、南京東路の始まりの和平飯店の前のプロムナードのみ。プロムナードは黄浦江を望めるプロムナードと、19世紀から20世紀初頭にかけて建設された洋館建築群をウオッチできる一段低い道路沿いのプロムナード(一部ウッドデッキ)からなっています。
和平飯店前の交差点をわたり、プロムナードに出る
プロムナードから対岸の浦東(プートン)地区の高層ビル街を望む
黄浦江越しの浦東地区の眺め
タグボートに付き添われて大型船が黄浦江を上る
黄浦江沿いのプロムナードの植栽は成長途中で日陰が少ないものの、洋館建築に沿ったプロムナード(一部ウッドデッキ)沿いには大きな植栽があり、日陰のベンチで寛ぐ観光客が多く見られます。さすが、上海一の人気観光スポット、植栽に加え、プロムナードは季節の花で奇麗に彩られていました。
広々とした黄浦江沿いのプロムナード
遊覧船乗り場(多くの観光客が乗船を待つ)
相変わらず汚染のひどい黄浦江
高さの違うプロムナード(左側に租界建築が並ぶ)
道路を削減してできた広々としたプロムナード(散策を楽しむ市民が集まる)
植栽され木陰のできたプロムナード
広いプロムナードではイベントも行われる
ウッドデッキのプロムナード
バンドからの眺めで目を引くのは、これまで浦東地区で一番の高さを誇っていた上海ワールドファイナンシャルセンター(日本の森ビルが建設した、高さが492mの世界第6位の高層ビル)の隣に建設中の上海タワー(高さ632m、スカイツリーよりも2m低い)。上海ワールドファイナンシャルセンターよりも140mも高く、完成すると世界第3位の高さになるそうで、さすが、何事につけて世界で一番をねらう中国ならでは。果たしてこの経済状況の中、このビルがペイできるか心配されます。
建設中の上海タワー(高さ632m)、手前の栓抜きの形の展望フロアーのある上海ワールドファイナンシャルセンター