変貌するホーチミン

3月3日から7日にかけて、ベトナム・ホーチミン(HCM)市を訪れた。今回の訪問の目的は、長年の友人であるHCM工科大学環境資源学部のNguyen Phuoc Dan学部長の研究室の訪問してアナモックスに関する情報交換をすることである。

3月3日、関西空港からベトナム航空VN321便でHCMに向かった。2年前にHCMを訪問した際には、それほど大きな飛行機ではなかったが、今回は最新鋭の定員が350人のボーイング787。驚いたことにこの便が満席。日系企業の進出が相次いでいること、日本人観光客の急増、ベトナムからの日本の大学への留学生や技能実習生に加えて、裕福なベトナム人観光客が増えていることが理由と思われる。

サイゴン川沿いのルネサンス・リバーサイドホテル・サイゴンに宿を取った。タンソンニャット空港から車でホテルに向かったが、ここで驚いたのは、車の数が増える一方で、バイクの数が減少気味なこと。市内でも比較的スムースに走ることができ、約30分でドンコイ通り近くのホテルに到着。 9階の部屋からはサイゴン川が展望できた。部屋からの眺めの左手に、サイゴン川沿いに建設された高層のマンション群が見える。

サイゴン川沿いに進む大規模なマンション開発

HCM市内では高層のホテルやオフォスビルは見かけるか、このような高層のマンション群は珍しい。 4日(日曜日)にタクシーで見学に出かけた。この高層のマンション群は「VINHOME Central Park」と呼ばれ、不動産グループの大手VINグループが手掛けた総戸数1万戸の巨大開発プロジェクト。敷地内には高層アパートが林立しているが、Parkと呼ばれるだけあり大きな芝生の公園、日本庭園、テニスコート、遊園地、プール、それにインターナショナルスクールや病院も建設されている。

 

林立する高層アパート群

巨大な芝生の公園が整備

 

テニスコートとバスケットコート

ギャングジム(下はケガをしないラバーが敷かれている)

日本庭園

遊園地には各種の遊具が揃っている

高層マンションの間に設けられたプール

Park内にあるインターナショナルスクール

公園とマンションとの連絡橋

現在、このParkのランドマークとなる81階建てのビルが建設中。このランドマークタワー内にはショピングモール、スーパー、ホテル、オフィスが入る予定とのこと。

建設中の81階建てのランドマークタワー

各マンションの下にあるコンビニ(VIN MART)

コンビニで販売されている野菜

現地の友人にこのVINHOME Central Parkでの価格を聞いてみた。100平方メートルの広さでほぼ1億円近くはするとのこと。この価格にもかかわらず、中国の高層マンション群と違って、ほとんど満室状態で夜にはどの部屋にも電気がともり、とても発展途上の社会主義国家ベトナムとは思われない華やかな夜景が現れる。

VINHOME Central Parkの夜景