ハノイの街路樹伐採

 

今、ハノイっ子の一番の関心事は市内中心部の街路樹の伐採。ハノイ市の当局が、安全上の理由から市内の190の通りの街路樹約6700本の伐採作業に着手したところ、市民から見直しを求める声が上がり、計画は中断されている。ハノイ市の街路樹は、樹齢100年を越えるような巨木が多く、車の通行や、歩行者の妨げとなっている。特に、歩道が商売や単車置き場に使われ、危険極まりない状態であるが、これに大きくなった街路樹が輪を掛けているのは事実。

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ホテルからの眺め、緑の多くは街路樹

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歩道が商売に利用され、歩行者は車道を歩かなければならない

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歩道を占拠する飲食店の椅子

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歩道での飲食店の営業状況

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歩道を塞ぐ街路樹
個人的には、歩道を本来に歩行者専用にすることが先決と思うが、ハノイ市は交通の妨げになっている木や、枯れて倒壊の恐れがある木を730億VND(約4億1200万円)もの予算を使って伐採し、新しい木に植え替えることを決めた。

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整備された道路の中央分離帯の街路樹

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美感的に疑問が残る分離帯の街路樹

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整備された街路樹

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緑のトンネルになっている街路樹

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街路樹で交通信号がはっきり見えない
伐採時の写真は取れなかったが、ネットでその写真を見ると、大きな街路樹が機械力を使って伐採されている。

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街路樹伐採の様子(共同)

日本ならば街路樹はこれほど大きくなる前に剪定して、必要以上に街路樹を大きくしないのが一般的。ハノイでは樹木の生長が早い上、予算的な制約から手入れがなされず、日本では考えられないような巨大が街路樹に成長している。
多くの市民は「街路樹はハノイの誇り」などとして、伐採に強く反対している。今後は、市当局と市民が話し合い、ハノイ市の将来設計に基づき、街路樹の維持管理が進むことを期待したい。