薬師寺東塔(国宝)の修復修理が終わり、落慶法要がこの平成5年4月21日に行われた。これに合わせて、東塔と西塔の特別公開(平成5年4月29日―平成6年1月15日)が行われていることから、10月2日(月)に写経の奉納に合わせて薬師寺にお参りしてきた。中村晋作(文化勲章受章者)作の「釈迦八相像」が新たに造仏され、東塔と西塔にそれぞれ四相像(計八相像)が安置された。この「釈迦八相像」が一般に公開され大きな注目を集めている。
駐車場から薬師寺正門への参道
世界遺産・薬師寺
東塔・西塔特別公開
東塔は平成21年より12年かけて、初めてとなる全面解体修理が行われた。これで、東西両塔を有する薬師寺大伽藍が完成したことになる。これまで、薬師寺は何度となく訪れてきたが、いつもどこかで修復工事が行われ、全面的な完成が待ち遠しかった。今回は天候にも恵まれ、早くに到着したことで観光客も少なく、壮麗な大伽藍をゆっくりと楽しむことができた。
改修を終えた東塔(国宝・白鳳時代)
西塔(1981年再建)
境内からの東塔の眺め
東塔(左)と金堂(1976年再建)
大講堂(2003年再建)
東院堂(国宝・鎌倉時代)
写経道場の前からの玄奘三蔵院伽藍(1991年建立)の眺め
食堂の裏で見つけたムラサキシキブ
釈迦八相像は、東塔には収められたお釈迦様の前半生をあらわした「入胎」、「受生」、「受楽」、「苦行」の四相像と、西塔に収められたお釈迦様の後半生を表した「成道」、「転法輪」、「涅槃」、「分舎利」の四相像からなる。お釈迦様の生涯を描いた彫刻の八相像は比類がないとのことである。公開は来年1月15日まで、拝観をお勧めする。
「受生」像(パンフレットから)