薬師寺東塔の大修理が完了

平成21年より、薬師寺東塔(国宝)の解体修理が始まり、今年(令和2年)春に完了した。大修理の完了を祝して落慶法要が4月22日―26日に開催される予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため残念ながら延期となってしまった。3年前にドイツの友人、ザールラント大学のElmar Heinzle教授を薬師寺に案内した時は東塔は解体修理の真っただ中で、見ることができなった。新型コロナウイルスが少し落ち着いたことから、11月12日大修理の終わった東塔を見学に出かけた。

天候に恵まれ、ゆっくりと世界遺産の薬師寺を見学した。

まず、南門を抜け「白鵬伽藍」に。中門を入ると、正面に金堂、右手に大修理を終えた東塔、左手に西塔が望める。

解体修理の終わった東塔

東塔は現在建物周りの工事が進行中で柵で仕切られていて、近づくことができない。

西塔

金堂

金堂(国宝)には、薬師三尊(中央に薬師如来、右手に日光菩薩、左手に月光菩薩、いずれも国宝)が参拝者をやさしく迎えてくれる。
金堂を抜けると伽藍最大の建造物である大講堂。大講堂には弥勒三尊像、後堂には仏足石・仏跡歌碑(国宝)が安置されている。

大講堂
東僧坊を抜け興楽門を出て北に向かい、「玄奘三蔵院伽藍」に。

玄奘三蔵院伽藍、右手の建物は本坊寺務所(写経道場に通じている)

受付を抜けると玄奘塔が伽藍の中央に。

玄奘塔

玄奘塔には法相宗の始祖・玄奘三蔵の座像が安置されている。伽藍の北側に位置する大唐西域壁画殿には、平山郁夫画伯が玄奘三蔵の旅した地を17年間かけて訪れて描いた壁画「大唐西域壁画」(7場面13枚、全長49m)が展示されている。
再び、興楽門を抜けて「白鵬伽藍」に戻り、「白鵬伽藍」の東南の角に位置する東院堂(国宝)を訪れた。

東院堂

東院堂には、聖観世音菩薩像(国宝)を守護する形で四天王像。東院堂を背に中門に向かうと、回廊越しに青空に映える東塔、西塔が望めた。

回廊越しに見る東塔


東塔の頂部を飾る水煙(金銅造)

回廊越しに西塔を望む

境内には修学旅行の団体や法話を聞きに来た高校生の団体を見かけたが、当然のようにこれまでの賑わいがないのが気にかかる。一日も早い、COVID-19感染の終焉を願うばかりである。