ルツェルン、インターラーケン、トゥーン湖を回るドライブ

5月13日に、バーゼル郊外リーエンに住むHugo、Anna夫妻の案内でリーエンから
ルチェルン、インターラーケン、トゥーン湖を回ってくるドライブに出かけた。

チューリッヒから近い、ルツェルン湖畔に位置するルツェルン市は、ピラトゥス山とリギ山に囲まれたスイス有数の観光都市。14世紀にロイス川に架けられた屋根付きの「カペル橋」が観光のシンボル。橋の屋根の上に等間隔で並ぶカモメの写真が私の留学時代のアルバムの中に残っている。この橋、1993年に火災にあい、橋の多部分が焼失したが、その後再建されたとのことで再訪した。
まだまだ火災の爪痕は残り、痛々しい限り。

カペル橋

火災の様子を説明するポスター

焼け跡が痛々しい。

ルツェルン駅は大幅に改築中で、以前の面影はない。この駅の湖側にひと際目を引くモダンな建物は、ルツェルン・カルチャー・コングレスセンター(KKL)。ここにはコンサートホール、ルツェルンホール、ルツェルン美術館、会議場が併設されている。

ルツェルン・カルチャー・コングレスセンター(湖に突き出るひさしが特徴)

KKRのコンサートホールは、世界トップクラスのオーケストラ、指揮者、演奏家たちが集まることで知られるルツェルン音楽祭のメイン会場となる。
ルツェルン市内は、日曜日ということでほとんどの店は休みだが、中国や中東からの観光客相手の高級時計店やお土産屋は営業しているのには驚かされた。
ルツェルンを後にして、峠越えでインターラーケンに向かう。峠から、天候が悪かったにもかかわらずブリエンツ湖を望む素晴らしいパノラマを楽しむことができた。

峠からブリエンツ湖を望む

峠を降りると、木彫りで有名な村、ブリエンツに。ブリエンツは、インターラーケンからの観光船が到着することと、夏季にロートホルン山頂までSLの定期運行があることで知られている。

ブリエンツ駅(左)と右手には観光船の船着き場

ブリエンツ湖は東西に細長く、長さ約14km、幅約2.8km、最大水深は260m。ブリエンツ駅前のホテルのレストランで昼食を済ませ、ブリエンツ湖の右岸の道路を使ってインターラーケンを目指し、20分で到着。
街の名前が湖の中間を示すインターラーケンは、トゥーン湖とブリエンツ湖の間に位置する。これまでインターラーケンはユングフラウ登山などへ向かう際の拠点であったが、ユングフラウ山麓のグリンデルワルトでのホテルの部屋数が増加する観光客に対応できないことから、大型のホテルが整備されているインターラーケンに泊まる観光客が増え、街は賑わっている。当日は日曜日であったが、駅に向かうメイン道路に沿って観光客相手の青空マーケットが開かれていた。

駅に向かうインターラーケンの目抜き通り

観光客で賑わう青空市

駐車場に帰る途中で見つけた日本庭園は、インターラーケンと姉妹都市の滋賀県大津市が寄贈したことがわかる。両市は湖が取り持つ縁で姉妹都市になったもの。

大津市から寄贈された日本庭園
インターラーケンを後にして、約30分トゥーンの左岸を走ってトゥーン市に到着。日曜日ということと、大きな観光地ではないことから、街は閑散としている。トゥーンは12世紀にツェーリンゲン公により築かれ高台のトゥーン城を中心に、中世の雰囲気を今に色濃く残す街並みで知られている。

トゥーンの旧市街
お城は時間がないので遠くから眺めるだけ。街を散策した後、トゥーンから流れ出るライン川の支流アーレ川にかかる木製の水門を見学した。
アーレ川に水量をこの水門で制御することで下流地域を洪水から守っている。

アーレ川に設けられた木製の水門

水門手前の街並み

水門からの流れを利用してサーフィンを楽しむサーファーが

トゥーンを後に、本来はベルンを回ってリーエンに帰る予定であったが、折からの連休の影響で高速道路が渋滞していたの、ベルンを回避してリーエンに帰った。

続く