久しぶりに、フエとホーチミンに出張しました。
ハノイからベトナム航空で1時間のフライトでフエ空港着。フエ空港は一時封鎖(2013年3月20日から9月19日まで)して滑走路を3,000mに延長した結果、ジャンボも着陸できるようになったとのこと。観光インフラが整備されれば、ベトナムにおいて最初に世界遺産に登録されたベトナム最後の王朝、グエン朝の王宮他の建築群を抱える古都フエは、大きな発展が見込まれます。
今回フエで宿泊したホテルは新市街に最近改築されたEldoraホテル。これまでは、市内を流れるフォン川沿いの古いホテルを利用していましたが、今回教え子のフエ科学大学のファム先生にお願いして予約してもらったのがこのホテル。最近改築された4つ星ホテルで、部屋は広く、無線Wi-Fiも完備、朝食も充実した内容で、快適に過ごすことができました。
フエは宮廷料理が有名です。今回一番印象に残ったのは、フエ宮廷料理の一つバインベオ。5㎝くらいの小皿に米粉、タピオカ粉、水からなる生地を流し込み、皿ごと蒸し、蒸した上がった生地の上に、炒った乾燥エビとカリカリにローストした豚の皮がトッピングされます。ヌックマムベースのタレを垂らし、スプーンを使って生地を皿から剥がして食べます。カリカリの豚の皮の食感が絶妙で、箸が進みます。2人でこの量のバインベオを完食。
バインベオ
次に出てきたのが、バインナム。米粉とタピオカをペースト状にした生地に、海老のすり身をのせ、バナナの葉で包んで蒸した粽のようなもの。写真の上ように、バナナの葉を広げ、箸で生地を剥がして食べます。中々の味でした。
バインナム(左)とそれを広げたもの(上)
フエではビールといえばフーダビール。カールスバーグに買収されたとのことで、ラベルも以前とは変わっていました。(写真左)味はすっきりした味のビールに馴れている私にとってはもう一つでした。
写真の上に写っているのが、細かく刻んだ豚肉、海老、野菜のいためものを煎餅に乗せて頂く一般的なフエ料理。
左上はフーダビール、右上は豚肉、海老、野菜のいためものを
テーブルの中央にあるのが、小魚を土鍋で甘辛く煮込んだもので、コーカートー。ご飯によく合います。ベトナム版おふくろ味です。
中央の土鍋がコーカートー
今回、久しぶりにフォン川沿いの喫茶店のテラスでベトナムコーヒーを注文してみました。コーヒーはアルミ製のドリップ容器に乗せられた状態で出てきます。ドリップに時間がかかり、出来上がった時には冷め切ってしまいます。それを少しでも暖かくしたいとの考えかお湯を入れたガラス容器に乗せられた状態でてきました。ドリップに10分間以上かかるので、出来上がった時は生ぬるい状態。私には苦手なとっても強い味でした。
ベトナムコーヒー
最後に、今回の旅の最後にホーチミンで食べたオニテナガエビを紹介します。このテナガエビハ15年前にHCMをセミナーで訪問した際に頂き、淡水産であるのに体長28cmにもなる大きさに驚くとともに、その味もいいことから、いつもHCMを訪問する度注文しています。今回は、蒸したものと焼いたもの両方を注文しました。写真はグリルしたもの。味は絶妙。手の部分はウエイトレスにお願いして食べやすくカットしてもらうと、中から細いチューブ状の香ばしい香りの蟹肉が出てきます。
グリルしたオニテナガエビ