坂の街尾道

5月11日に尾道、12日に生口島に出かけた。
尾道は今回で2度目の訪問となる。大阪から中国道―山陽道を経由して4時間かけて尾道に到着。有名な一番館で尾道ラーメンの昼食を取った後、千光寺ロープウェイを使って山頂駅に。頂上展望台からは、天候に恵まれたこともあり最高の尾道水道の眺めを楽しむことができた。尾道水道の中央に位置する尾道港の対岸は、造船で有名な向島。尾道市街と向島は、フェリー以外に、尾道大橋と新尾道大橋(しまなみ海道)で結ばれている。

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山頂展望台からの眺め(水道の向こうが向島)
造船業が衰退したこともあり、向島のドックに新造船の姿が見えないのは、造船日本を知っている世代だけに寂しい限りである。
その後、頂上から下って、朱色の本堂と鐘楼で有名な尾道を代表する真言宗のお寺、千光寺にお参り。千光寺に至る途中で、ポンポン岩と呼ばれる鼓岩に。

巨石

太鼓岩(手前)から尾道水道を望む

しまなみ大橋3

千光寺から新尾道大橋を望む(ロープウェイのロープが右下に)
備え付けの斧で太鼓岩の指定された場所をたたくと、ポンポンと鼓に似た音が聞こえる。多くの観光客がたたくことから岩がへこんでいる。もう一つ千光寺で有名なのは、光る珠が乗っていたといわれる玉の岩。(周り50m、高さ15mの巨石で、ロープウエイのゴンドラからは真下に見下ろすことができる)この岩の頂点に光を放つ宝玉があったという伝説があり、千光寺のいわれはこの玉の岩にあるとされている。現在は、岩の頂に宝玉の代わりに白い玉が置かれ、夜になると三色に輝くとのこと。
千光寺にお参りした後、多くの映画のロケ地となった急な石畳の階段を下って、二つの文学記念館(中村憲吉旧居、志賀直哉旧居)を見学。このあたりには人懐っこい猫がのんびりとひなたぼっこをしている。

階段

尾道水道の見える坂道

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急峻な階段が続く

猫

整備された階段横で日向ぼっこする猫

坂道

志賀直哉旧居に繋がる細道(ここはよく整備されている)

その後、宝土寺、光明寺、海福寺、持光寺と、階段や坂道、細い路地をたどって寺参り。中でも持光寺の門は尾道石工が花崗岩で作ったもので目を引いた。

持光寺

持光寺の石門

最後に、二階井戸を見学。この井戸は急峻な地域に住む尾道で、一階の住民も二階の住民も共同で使えるように工夫されている。現在は水道が普及しているので使われていない。

井戸

二階井戸(上に住む人はつるべを使って井戸水を汲み上げる)

寺巡りの後、尾道本通り商店街を通って、尾道駅に。駅前は再開発が進み、水道に面したウォーターフロントもよく整備されている。ウォーターフロント沿いに設置されたパラソルの下で、スケッチを楽しんでいる外国人カップルが印象的に残った。

船着き場

駅前桟橋