空中歩廊を使って熊本城を散策

コロナの第8波も収束傾向にあることから、1泊2日(2月27-28日)で熊本に出かけてきた。当初の予定では、28日は阿蘇方面に出かけ、復旧された豊肥線、国道57号線、阿蘇大橋などを見学する計画を立てていた。しかし、案内していただく友人の体調不良でこの計画がキャンセルとなったことから、28日は、復旧された熊本城天守閣と新設された空中回廊を見学することに変更。
宿泊する新市街のホテルから、すぐのサクラマチクマモトを経由して国際交流会館方面に。

再開発されたサクラマチクマモト(1階の奥にバスセンター)

加藤清正の銅像の向こうには、解体された馬具楼と崩れた石垣の跡。

加藤清正の銅像

地震で崩れた石垣と解体された馬具楼

石垣を修復する工事用のクレーンが見える。御幸坂を進むと、右手に組み立ての進む飯田丸五階櫓石垣の修復工事の様子が。飯田丸五階櫓は隅の石垣が櫓を支える「奇跡の一本石垣」で話題となった。石垣、櫓が解体され、昨年10月から石垣の組み立てが始まている。一日に10個程度の石しか組み立てられなく、1657個の石の組み立てが終わるのは来年の2月になるとのこと。

飯田丸五階櫓の石垣の組み立て工事の様子

さらに進むと特別公開南口に。平日にも関わらず、多くの観光客がチケット購入で並んでいた。階段を登ると、空中回廊に出る。この空中回廊は、復旧された天守閣へのルートとして、17億円(日本財団の寄付金を使用)かけて整備されたもので、今回は本丸御殿までの南ルート(北ルートは当日公開されていなかった)を利用した。この回廊(高さ6m、幅6m、全長350m)では、復旧工の様子や地震の被害の状況を高い位置から見学が可能となる。

以下、天守閣までの空中回廊からの写真を紹介する。

熊本城域マップの看板(今回は水色の南ルートを使った)

空中回廊

空中回廊からの数寄屋丸二階御広間の現状(上部石垣が崩落している)

修復を待つ石垣

飯田丸五階櫓の修復工事現場(手前の梅林は5分咲き)

崩落した石垣と修復された熊本城

本丸御殿の地下道出口が、南ルートの出口。ここを出ると、天守閣の建つ広場に出る。この日快晴で熊本城天守閣のいい写真が撮れた。

修復された熊本城天守閣

熊本城天守閣は地震から5年で修復され、2021年6月26日から一般公開が始まっている。天守閣に登るのは10年ぶり。見学用の階段が絨毯張りになるとともに、エレベータも新たに設置され、展示内容も一新されていた。宇土櫓の現状を紹介する。

天守閣から南方面の眺め。白いシートの下には修復を待つ石垣

4年かけて解体保存される予定の宇土櫓。地震で倒壊した宇土櫓の続櫓は部材の回収が終わっている。

熊本城全体の完全修復は当初2037年を予定していたが、予想以上に困難を極めていて、2052年になるとのこと。

 

 

 

 

 

古川植物園(2022年12月8日)

ベランダで育てている、ポンセチアとデンマーク・カクタスを紹介する。

3年続けて頂いたポンセチアが今年も色づいた。日当たりのいい南側のベランダでは、夏場には葉焼けするので、北側のベランダで夏を越させている。9月中旬から南側のベランダに移動。午後6時には鉢を段ボール箱に入れ、玄関で短日処理を始める。1か月で先端部の葉がほのかに色づく。先端部の葉が赤く変わった1カ月半で短日処理を終える。11月中旬から市販のポンセチアらしくなり、11月末には赤い葉の中心に黄色い花をつける。

左の株が2年目、真ん中の株が3年目、右端の株が4年目

上段の2年目の株が一番元気

2年目の株

ポインセチアの花

一番古い株は、4年目で3回色づかせたことになる。3株を並べてみると、壮観である。これまで、植え替えを一度も行っていないにも関わらず、3回も続けて色づきに成功したことは自分でも驚きでもある。短日処理にはホームセンターで購入した段ボールを使っているが、玄関スペースの制約もあり、これ以上背丈を伸ばすことが難しい。来年は、これまでの栽培経験を活かして、春に段ボールに収まるサイズに思い切って選定する計画である。
短日処理期間中に、誤って側枝を折ってしまった。元気のいい枝だったので、そのまま水に差していたところ、枯れることなく元気。根は出ないが、試しに鉢に植えてみたところ、根付いて、しかも先端の葉が色づいてきた。ポンセチアは簡単に挿し木で増やすことができる。これ以上増やすと大変なことになると家内からは反対の声が。

挿し木した枝も赤く色づき、花をつける

次に、デンマークカクタスを紹介する。3年前に園芸店で買った白い花のデンマークカクタスが、昨年に続いて今年も見事に花をつけた。ネットからの情報をもとにして、夏場は直射日光の当たらない東側のベランダで育て、夏に剪定をした。10月になると葉先に蕾がつくので、日当たりにいい南側のベランダに移す。赤いデンマークカクタスは花を付けるのは2回目。剪定した元気のいい葉をサボテンの土に挿して増やしたところ、すぐに花をつけることがわかり、来年はデンマークカクタスの鉢も増えそうである。

手前の白い株は3年目、奥の赤い株は2年目のデンマークカクタス

左側の小さな鉢は春に剪定した葉を挿し葉した株についた花

新型コロナの感染が続くなか、ベランダでの園芸が息抜きになっている。新型コロナ前は、栽培の簡単でポトス、シダ、オリズルラン、モンステラ等の観葉植物の栽培がメインであったが、新型コロナ以降は、家にいる時間が増え、手入れに手間のかかる花卉植物を増やしてきた。多肉植物のカランコエも数年花を咲かせることに成功したが、水やりが難しい。今年は、多くのカランコエにうどんこ病が発生し、現在元気に残ったのは2株のみ。これは今年も元気に花をつけ長く楽しませてくれそうである。

うどんこ病を免れ元気に花をつけたカランコエ

自宅近郊の紅葉

新型コロナの感染拡大以降の自粛生活のお陰?で、近郊をウオーキングするのが日課の毎日。気分転換を図るため、ウオーキングのコースを変えている。

主なコースは、大川コース、天神橋筋商店街コース、天満橋コース、京橋コース、都島橋コース等。これらのコースを40分から1時間かけてウオーキングする。見慣れている景色だが、今回紅葉した様子を写真に撮ってみると、思いのほか綺麗であったので紹介する。

まず、自宅から自転車で10分の銀杏並木で有名な「御堂筋」から。

日銀大阪支店前の大銀杏


大阪市役所前の2025年大阪万博宣伝看板

淀屋橋交差点にあったビルが再開発されことになり、建設工事が始まったばかり。2025年暮れには御堂筋を挟んで、高層ビルが2棟(東地区には地上31階のビル、西地区には地上29階のビル)御堂筋の入口に建てられる計画。御堂筋は長らく高さ制限(原則50m、最大60m)されていたが、2013年にこの制限が撤廃され、御堂筋沿いで多くの高層ビルが建設されている。

淀屋橋の交差点で始まった再開発(西地区で、工事用のクレーンが見える)

今後、御堂筋沿いの側道の車線が廃止され、広い遊歩道が整備されるとのこと。セットバックした高層ビルの前の公開空地も活用して、この遊歩道が大阪のシンボルとなる斬新的な遊歩道になることを期待したい。

銀杏が紅葉した御堂筋


北御堂前の銀杏


遊歩道となる御堂筋沿いの西側の側道

一番気に入っているウオーキングコースが、自宅からすぐの大川沿い桜ノ宮公園。大川沿いであることから、他よりも早く紅葉する。(大川沿いの桜は有名で、その開花の様子は、2022年4月6日にアップしたブログで紹介している)

大川沿いの桜の紅葉。右は銀橋から見た桜の紅葉

大川沿いの桜の紅葉


紅葉した落ち葉の絨毯

桜の通り抜けで有名な造幣局の八重桜も紅葉(柵の向こう側)


紅葉したサトウカエデ

造幣局正門の紅葉した大銀杏(数年前に手入れで大幅に枝打ちされ、枯れてしまうのではないかと心配したが復活しつつある)

桜ノ宮公園の紅葉したメタセコイア

このブログで2022年6月26日に紹介した、瓢箪池(蓮池として有名)のすぐ横に「藤田邸跡公園」がある。大阪を代表する実業家で藤田財閥の創業者・藤田善三郎の本邸に作庭された庭園である。現在は都市公園・桜之宮公園の一部として10時から16時、公園として一般開放されている。梅、桜が綺麗であるが、広い芝生があることから休日には家族連れで賑わう。この公園の側に、リニューアルされ、今年4月に再開された藤田伝三郎のコレクションを所蔵する「藤田美術館」がある。この美術館、大きくはないが、国宝9点、重要文化財53点を含め、2000点が所蔵されている。中でも、瑠璃色に輝く国宝の「曜変天目茶碗」は有名。まだ訪れたことのない方には必見の美術館である。美術館の再開に伴って中庭も無料で一般に公開されている。ここの紅葉がきれいので紹介する。

藤田美術館の入口


多宝塔と庭園、右側の建物が美術館

美術館の裏にある紅葉の紅葉

公園や緑が少ないとされる大阪市であるが、良く観察すると身近に思いのほか癒され自然がある。

名古屋市露橋水処理センターを見学

名古屋市露橋水処理センター(旧名称は露橋下水処理場)を見学してきた。

この下水処理場は、名古屋駅周辺の下水を処理する古い処理場で、直径50mの円形沈殿池が採用されたこと、日本で最初に活性汚泥法を採用したことで知られていた。施設の老朽化が進んだことから現地で全面改築され、平成29年から供用が再開されている。この古い処理場を同じ場所で全面改築できたのは、工事中に排水を近くの処理場で受け入れて処理できたことによる。全面改築された処理施設はA2O法による高度処理法が採用され、地下に建設された。上部空間は「広見憩いの杜」として整備され、高度処理水の一部は「ささしまライブ24地区」の地域冷暖房の熱源として活用されている。

露橋水処理センターの街づくりへの取り組みが高く評価され、第12回(平成元年度)国土交通大臣賞・「循環のみち下水道賞」グランプリを受賞している。

高度処理法の採用による処理容積増に対応するため、反応槽を20mの深さに深槽化したり、二層式沈殿池が採用する等の工夫がなされた。

地下に建設された処理施設の内部(見学ルートが緑で示されている)

無酸素槽の様子(MLSSは約3,000mg/L)

二層式の沈殿池

最終沈殿池(透視度は1m以上)

地下の処理施設は誰もが安全に見学が可能なように見学ルートは緑のペイントで表示され、段差部分には車いすでも通れるように工夫がされている。内部は陰圧で脱臭装置が設けられているために、下水特有の臭いはない。

最終沈殿池からの流出水は急速砂ろ過される

最終沈殿池からの流出水は急速砂ろ過され、塩素消毒された後、ポンプで一部中川運河に放流される。処理水の一部(3万トン/日)は地域冷暖房の熱源として近くの「ささしまライブ24地区」(愛知大学、中京テレビ等のビルが立地する)に供給された後、一部(5,000トン/日)は修景用水として活用されている。

放流用のポンプ

処理場の上部は芝生広場として整備され、市民の憩いの場(広見憩いの杜と名付けされている)として市民に開放されている。処理場の周辺は桜と水のプロムナードして整備された。現在プロムナードは処理場周辺のみであるが、周回できるように延長を考えているとのこと。様々な種類の桜(河津桜も含む)植えられ、長く桜を楽しめるよう工夫されている。

処理場上部の芝生広場(円形沈殿池のあった場所が示されている)

処理場を囲むプロムナード(将来は周回できるように整備する計画)左の建物は沈砂池・ポンプ棟

高度処理水は左上にみえる「ささしまライブ24地区」に送られ地域冷暖房の熱源に。プロムナード脇には多種類の桜が植えられている

熱源に利用された後の一部は修景用水に活用される

芝生広場から見上げる管理棟は、ガラス張りで一見レストランと見間違えるほど。
改修時、地元住民の反対も出たが、完成後は地元住民から好評を得ているとのこと。

芝生広場から管理棟を望む

 

毛馬桜ノ宮公園のハス池

コロナ禍以来、大川沿いの毛馬桜ノ宮公園をウオーキングすることが健康維持の日課になっている。今年は、梅雨とはいえ雨が少なくて気温が高く、6月末の気温としては100年ぶりの暑さとのこと。ウオーキングは早朝に大川沿い木陰を選んでいて、最近は、自宅を出て大川沿いの右岸を下り、天満橋、天神橋を往復するコースが多い。

大川沿いの散歩道(正面が造幣局、右の橋が桜ノ宮橋)

6月24日は日差しが強かったこともあり、川崎橋を渡って、大川左岸を遡るコースをとった。木陰の道を進んだ先の瓢箪池に多くの人が群がっている。近づていてみると、ハスが開花して、このハスの花が目当て。ハスは開花が始まったばかりで、見ごろはまだ少し先か。この瓢箪池は、ハスの開花時期以外は、子供たちに人気で、休日には水遊びをする多くの親子連れで賑わっている。

大川左岸の遊歩道とベンチ。この先に瓢箪池

蓮池の周りを一周して写真撮影した。

ハスの栽培には、土壌もさることながら、水の管理が難しい。
瓢箪池の縁に排水口があることから、大川の水をくみ上げて、池にかけ流していることがわかる。

排水溝が写真下に見える

この日は、アオサギもこの池に飛来していた。この池に住むエビや小魚を狙ってきていると思われる。

アオサギもハスの鑑賞に?

この池には、多くのアメンボウ、メダカが見られ、高い生物多様性が維持されている。

瓢箪池では、ハスとともにガマが共生していた。ガマを良く観察すると、雌花群と雄花群の間の茎の色が緑であることから、ヒメガマであることわかった。

ハスの栽培は、土の質、肥料、水を新鮮に保たなければならないので、維持管理に手間がかかる。大阪市公園事務所の管理が行き届いていることから、市民が都会の真ん中できれいなハスの花を楽しむことができている。

 

2022年の大川の桜

造幣局の桜、大阪城の桜はすでにこのブログで紹介している。今年は、自宅前の大川の桜に焦点を当てて紹介する。

大川の毛馬洗堰から、下流の天神橋までの約4㎞の両沿岸は、約4800本の桜が咲き誇る大阪の桜の名所である。今年は、この桜が4月5日に満開となり、散策してきた。

自宅のベランダから大川にかかる銀橋を望む

銀橋の手前に位置する造幣局正面の桜

銀橋近くの桜ノ宮公園を紹介する看板

銀橋を降りてすぐの大川右岸の桜並木(右側のレンガ造りの建物は造幣局)

川崎橋をくぐる水陸両用バス

天満橋から天神橋への川沿い「水辺の桜回廊」

中之島公園の噴水と天神橋

天神橋下の公園で遊ぶ園児

大川左岸にある藤田邸跡公園内

藤田邸跡公園から銀橋に向かう道沿いの桜並木

銀橋のたもとから大阪アメニティープラザ(OAP)を望む

造幣局の桜(通り抜けは、4月13日から)

泉布観(せんぷかん)前の見事な桜

 

伊吹山ハイキング

近畿地方は例年よりも1週間程度早く梅雨が明けた。3年前にテレビの報道で、梅雨明け直後の伊吹山の山頂での高山植物の花畑が紹介されたのを見て、伊吹山に行きたいと思っていたが、新型コロナ騒動で、実現できていなかった。ワクチンの接種が終わったこと、平日なら混雑も少ないだろうと判断し、21日に伊吹山に出かけた。久しぶりの遠出ドライブである。

最寄りの門真ICから第二京阪道路と名神高速道路を使って、関ケ原ICで降り、伊吹山ドライブウェイ入口に。自宅から約200㎞の距離となる。ラッシュ前に自宅を出たこともあり、8時15分にドライブウエイの料金所に到着した。朝早いこともあり、ドライブウェイはガラガラ。17㎞をゆっくり景色を楽しみながら走って、約20分でスカイテラス駐車場(標高1260m)に。一番乗りかと思いきや、すでに駐車場には20台余りの車が駐車していた。駐車場の気温は25℃。下界とは、8℃もの気温差であった。

早朝の駐車場の様子

ハイキング用に着替えを済ませ、西登山道コースで山頂を目指すことに。登山道コースの入口手前に、100名山の標識と、松尾芭蕉の句碑があった。芭蕉の2400㎞に及んだ「おくのほそ道」の旅路の終着点は大垣で、2週間滞在した。滞在中に伊吹山を見て詠んだ句が、句碑に刻まれていた。

芭蕉の句碑

伊吹山(標高1377m)は、滋賀県と岐阜県の県境に位置し、日本100名山に選ばれている滋賀県で最も標高の高い山である。東海道新幹線で米原を過ぎると左側に見える山で、山頂部が白っぽく見えるユニークな山。山が石灰岩からなり、山頂部は冬季の寒冷な季節風の影響を受け、大きな木が育たず草地になっている。伊吹山は標高がそれ程高くないものの高山帯の様相を呈し、好石灰植物が群生することで知られている。(伊吹山ドライブウェイのパンフレットによる情報)信州のようなお花畑を期待していたが、西登山道コース沿いには高山植物はちらほらとしか見えない。

クガイソウ

ヤマホタルフクロ

ミヤマコアザミ

半分くらい登山コースを登ったところで、柵に囲まれが場所で、色々の高山植物が群生していた。

夏の伊吹山の代名詞的な存在の「シモツケソウ」の群落

伊吹山でも、信州と同じく二ホンシカによる食害で貴重な高山植物が絶滅の危機にある。伊吹山ではシカの食害を防ぐため、山頂付近の草原を鹿柵で覆って、シカの進入を防いでいる。5年くらい前のネットにアップされている写真と比べてみると、回復はその途上といわざるを得ない。ゆっくりと高山植物を探しながら散策し、伊吹山山頂に約40分で到着。

山頂部に伊吹山とゆかりのある「日本武尊」の像

山頂部近くの柵に囲まれたお花畑。手前の白い花は「シシウド」

山頂部はシカ除けの柵で保護されている、奥には防風柵

山頂部から琵琶湖を望む

山頂部で一休みした後、下り専用の東登山道コースを降りようとしたが、コースの入口に装備の不十分な人には危険との表示があり、東登山道コースをあきらめ、中央登山道コースで下山した。この中央登山道コースは階段で、距離は短いが年寄りにはきついコースであった。

中央登山道コースの階段

スカイテラス駐車場に10時半に戻る。スカイテラス伊吹山で名物の「伊吹薬草ソフト」を頂いた後、ドライブウェイを下る。

スカイテラス伊吹山の展望デッキからの眺め。西登山道がシカ除けの柵で守られている。

中に望遠レンズを構えたカメラマンの集団を2か所で見かけた。イヌワシが撮影できるとのことで人気がでているとのこと。

伊吹山山頂近くの石灰岩の露岩地

山を下り、「道の駅伊吹」の隣に位置する蕎麦屋「伊吹野」に立ち寄り、昼食。伊吹山は日本蕎麦発祥の地といわれ、人気の蕎麦屋が多い。

道の駅伊吹の駐車場から伊吹山を望む

帰りは、北陸道の長浜ICから名神高速道路に入り、「多賀サービスエリア」で買い物をする。多賀SAは宿泊施設、シャワールームなども併設した最新のSAで、「EXPASA多賀」の愛称が付けられている。多賀SAから瀬田で第二京阪に乗り換え、門真IC経由で、帰宅した。

二回目の新型コロナウイルスワクチン接種

6月30日に2回目の新型コロナウイルスワクチンの接種を大阪国際会議場で受けてきた。
前回(5月28日)は接種の予約が17時30分だったこともあり混雑していたので、今回は混雑の少ないと思われる15時を予約した。接種会場の大阪国際会議場には、30分前の14時30分に到着。予想したように予約者は少なく、ほとんど待つことなく、予約券(前回は整理券番号であったが、今回はグループを示すFであった)を受け取り、待合室となる5階のメインホールへ移動。待つこと10分で呼び出され、受付会場に。ここも、待つこと5分で、接種券と身分証明書の確認を受け、受付が終了。受付終了後、前回と同じく3階の接種会場を選び、エスカレータで3階まで降りた。接種会場で問診表の確認を受けた後、接種ブースの前で数分待つ。呼ばれて接種ブースに入り、自衛隊の医官から簡単な問診を受けた後、看護師によるワクチン接種を受けた。ワクチン接種後、別のブースに案内され、そこで以下の写真に示すワクチンの予防接種済書(臨時)を受け取った。

17時14分まで同じフロア―の待機場所で待機せよとの指示。異常がなかったので、17時14分に接種会場出口に。出口で会場係による時間チェック(前回はこのチェックはなかった)を受け、接種会場を後にした。会場入りして45分で接種を終えたことになり、1回目よりも15分短い時間でスムースにワクチン接種を終えることができた。

モデルナのワクチンは2回目の方が、副反応が強いとのことで覚悟した。前回と同じくワクチン接種を受けた左腕に筋肉痛がその日の夜から出たが、その痛みは1回目よりも弱く、2日後には痛みも取れた。今回、前回にはなかった倦怠感が翌日出たが、おとなしく横になっていることでやり過ごすことができた。接種2日後に体調はほぼ元の状態に戻った。

2回目のワクチン接種を終えたのが6月末で1,000万人を超えたとのこと。私、期せずして大規模接種の予約をとれたことから、予想以上に早く2回のワクチン接種を終えることができた。大規模接種に加えて、職域接種も始まり、接種体制が整ってきたところで、ワクチンが不足が明らかになり心配である。政府によるワクチン確保が順調に進み、一日も早く集団免疫の獲得に至るレベルまでワクチン接種の進むことを切に期待したい。

新型コロナウイルス・ワクチン接種

大阪市国際会議場に政府が設置した自衛隊大阪大規模接種センターで、5月28日に新型コロナウイルス・ワクチン接種を受けてきた。以下、今後にワクチン接種を受ける方に参考になるかと思い、接種に至るまでの流れを紹介したい。

5月17日(月)13:00から、大阪市に在住の65歳以上の高齢者を対象に大阪大規模接種センター(大阪センター)でのワクチン接種のネット受付があることを報道で知った。自衛隊のHPから大阪センターの予約受付画面を、受け付け開始30分前の12:30に開いた。画面には、「そのままで13:00までお待ちください」との表示。13:00になると画面に、「待機中の方を優先して案内する」とのメッセージ。なかなか受付するとのメッセージが表示されなかったが、13:10に受付するとのメッセージに変わった。指示に従って予約操作を開始。日時を指定して次に進もうとすると、早い日時からどんどん予約が埋まり、なかなか予約ができない。残り50でエントリーしても、すぐに「埋まりました」のメッセージ。そこで思い切って、後半の日(28日)で空きが100以上ある時間帯にエントリーしたところ、やっと予約できた。私が接種予約できたのが13:15。大阪では13:25で、予定した2万5千人分 の接種予約が終了したとのこと。予約ができると下のような画面が出ました。印刷することをお勧めします。

予約完了の画面を印刷したもの

今回の予約の経験から学んだネットによるワクチン予約のポイントは、以下の2点です。
① ネットの受付画面は受付開始前に開け、そのままの状態で待つ。(13:00に受付画面を開いたのでは遅い。受付は待機者が優先される。)
② 予約日は前の方からあっという間に埋まる。確実に予約を取りたい場合には、後半日で午後5時以降が取りやすい。

第一回で予約した人の接種が、5月24日(月)から5月30日(日)で行われた。私の接種予約は、5月28日(金)の17:30。京阪電車で天満橋駅から中之島駅に。中之島駅の2番出口から、大阪センターが設置された大阪国際会議場までは徒歩2分。要所に案内の方が立っていて、迷うことはない。
1階の入口で検温と手の消毒。

入口で渡されたワクチン接種の案内冊子

ワクチン接種までの流れが示されている

その後、案内に従って5階までエスカレータを使って移動。そこで、17:30-18:30の予約の方はこちらとの案内があり、整理券番号を渡され5階のメインホールで待つことに。私がもらった整理番号は94番。(指定時間の30分前に到着してもこの順番。早くから待っている人が多いことが分かる。)30-40人単位で受付番号の若い順から呼ばれ、受付に進む。受付では接種券、予診票、身分証明書の確認がなされた。受付を終えると、10階か3階の接種会場に行くようにとの指示。帰りのことを考え、3階の接種会場を選択し、エスカレータを使って3階の接種会場に。接種を受ける前に予診票の確認が対面で行われた。最後に接種ブースの前に設置された椅子席で5分ほど待つ。呼ばれて接種ブースに。ブースの中で再度予診内容に関して医師から問診があり、最後にワクチンの接種。私の場合、問診は男性に自衛官の医師だったが、打ち手は女性の看護師さん(自衛官かどうかは制服をつけていなかったので分からなかった)だった。
接種後に次のブースに案内される。ここで、接種証明書の交付を受けるともに、2回目の接種予約を行った。(こちらの希望を聞いてくれる)今回、接種を受けたのは、モデルナのm-RNAワクチンで、4週間後に2回目の接種が必要となる。一番早い6月30日の接種を予約した。担当者から、会場内の待機所(間隔が十分にとられた椅子席)で17:52まで待機して下さいとの指示。

待機時間確認書と2回目接種の予約完了の通知書

特段異常もなかったので、17:52に会場を出た。大阪センターに入って出るまでに丁度1時間で、スムーズにワクチン接種が終わった。大阪会場は広くて、密にならず、移動を全てエスカレータで行ったこと、要所に案内係がいて迷うことなくスムーズに移動でき、快適にワクチン接種を受けることができた。さすが自衛隊が運営する接種センターと感心した。
ワクチン接種時は、痛みそれほどでもなかった。夜寝る前になると、接種した左肩に痛みが出始め、腕が重く感じられるようになり、左側に寝返りを打つことができなかった。翌日の土曜日も痛みは同じで引く気配は見られない。痛みが引いたのは月曜日の朝であった。接種の注意事項にも、痛みを含む副反応について詳細な記載がある。2回目の接種後には発熱もあるかもとのこと。これまでのワクチンとは違って、新型コロナワクチンにはかなり副反応が強いことは承知しておく必要がある。

この新型コロナウイルスは本当に厄介で、日本では非常事態宣言の繰り返しが続いている。最終的な解決にはワクチン接種の普及が不可避である。当初は、欧州からのワクチンの輸入が思うように進まず、必要量のワクチンの手当ができなかったが、ここにきて、必要量のワクチンの確保に目途がついてきた。5月28日現在、医療従事者、高齢者を中心に1,000万回のワクチン接種が行われ、ワクチン接種が加速化されている。大規模接種センター等の整備で一日60万回の接種体制が整ってきた。政府は一日100万回の接種を目指していて、早急な実現を期待したい。集団免疫を獲得するには、国民の60-80%にワクチンを接種する必要があるとのことで、万全の対応で年内にこの目標を達成することを切に願いたい。

寸又峡の夢の吊橋

11月26日、朝7時半に掛川のホテルを出て、大井川沿いを遡ること1時間半で大井川鉄道・奥泉駅に到着。ここで、中型バスに乗り換えて寸又峡に。ここでも新型コロナ対策で、乗客定員の数に制限が。我々は、第二便に割り当てられたことから、バスが戻ってくるまで、大型バスで、急峻な山肌を切り開いた道路を使って奥大井湖まで。時間の関係で車窓見学となった。

放流で霧に包まれる長島ダム

長島ダム(高さ109m、幅308m)の放流の様子と日本で唯一のアプト式鉄道である大井川鉄道井川線の長島ダムに浮かぶ秘境の駅・奥大井湖上駅を見ることができた。

奥大井湖駅に架かるレインボーブリッジ

奥泉駅に戻り、中型バスで寸又峡に向かう。道は狭く、一車線の所では車のすれ違いが難しいことから、バスの運転手は小型車に乗った先導員と無線で連絡しながらの運転。寸又峡の駐車場まで約20分、そこから徒歩で「夢の吊橋」を目指す。駐車場を出て舗装された坂道の傍には温泉宿が。そこを過ぎると土産物屋、食堂が並ぶ。環境美化募金案内所を過ぎると、寸又峡プロムナード。

環境美化募金案内所で見つけた満開の「皇帝ダリア」

プロムナードの急峻な山側に植林された杉

プロムナードの谷側には寸又川

プロムナード沿いの暖簾のかかった公衆トイレ

プロムナード沿いも紅葉がほぼ終わっていた、天子トンネルを抜けると、大間ダムが右側に。

天子トンネルを抜けると寸又渓谷

そこから階段を降りると夢の吊橋に。トリップアドバイザーの「死ぬまでに渡りたい世界の徒歩吊り橋10」にランクインした、長さ90mの吊り橋である。

エメラルドグリーンの水面には紅葉が映されている

夢の吊橋

吊り橋の渡り板は2枚で、幅40㎝。橋は一方通行で、一度に10人しか乗ることができない。紅葉の盛りの時期には係員がいて1時間以上も橋の手前で待たされるとのことだが、この日は、紅葉が終わりであることから観光客が少なく、待合時間はなし。この吊橋、夢の吊橋と呼ばれることもあり、足元を見るとエメラルド色のダムの水面が8m下に、目を上げると紅葉の残る急峻は対岸が迫る。両手に吊り橋の細いワイヤーを掴みながら前にそろりと進む。スリル満点の吊り橋渡りとなった。橋を渡ってからが、大変。急峻な304段の階段が待っている。途中休みながら登る。

勾配のきつい石段を登る。この階段を使った坂道は「くろう坂」と命名されている。道路に出て、飛龍橋を渡り大間ダム上まで戻る。

飛龍橋からの眺め

来た道を戻り、寸又峡郵便局近くの食堂で昼食をとる。駐車場に戻り迎えのバスを待つ。奥泉駅に戻り、大型バスに乗り換える。途中時間調整で道の駅に立ち寄り、その後大井川鉄道・家山駅に。レトロな駅舎で今回乗るSLを待つ。

レトロな家山駅舎

5両編成の急行のSLに乗車。

家山駅にSLが到着

SLの客車

車窓(大井川の河原が見える)

急行といえ、停車しないだけでゆっくりした速度での運行。車内販売のおばちゃんと専務車掌によるハーモニカの演奏が印象的であった。終点の新金谷駅まで停車無しで約30分のSLの旅。

終点の家山駅には大井川鉄道の普通列車が入線中

SL下車後、再びバスで、新幹線掛川駅に、17時38分発のこだま738号で帰阪した。