コロナの第8波も収束傾向にあることから、1泊2日(2月27-28日)で熊本に出かけてきた。当初の予定では、28日は阿蘇方面に出かけ、復旧された豊肥線、国道57号線、阿蘇大橋などを見学する計画を立てていた。しかし、案内していただく友人の体調不良でこの計画がキャンセルとなったことから、28日は、復旧された熊本城天守閣と新設された空中回廊を見学することに変更。
宿泊する新市街のホテルから、すぐのサクラマチクマモトを経由して国際交流会館方面に。
再開発されたサクラマチクマモト(1階の奥にバスセンター)
加藤清正の銅像の向こうには、解体された馬具楼と崩れた石垣の跡。
加藤清正の銅像
地震で崩れた石垣と解体された馬具楼
石垣を修復する工事用のクレーンが見える。御幸坂を進むと、右手に組み立ての進む飯田丸五階櫓石垣の修復工事の様子が。飯田丸五階櫓は隅の石垣が櫓を支える「奇跡の一本石垣」で話題となった。石垣、櫓が解体され、昨年10月から石垣の組み立てが始まている。一日に10個程度の石しか組み立てられなく、1657個の石の組み立てが終わるのは来年の2月になるとのこと。
飯田丸五階櫓の石垣の組み立て工事の様子
さらに進むと特別公開南口に。平日にも関わらず、多くの観光客がチケット購入で並んでいた。階段を登ると、空中回廊に出る。この空中回廊は、復旧された天守閣へのルートとして、17億円(日本財団の寄付金を使用)かけて整備されたもので、今回は本丸御殿までの南ルート(北ルートは当日公開されていなかった)を利用した。この回廊(高さ6m、幅6m、全長350m)では、復旧工の様子や地震の被害の状況を高い位置から見学が可能となる。
以下、天守閣までの空中回廊からの写真を紹介する。
熊本城域マップの看板(今回は水色の南ルートを使った)
空中回廊
空中回廊からの数寄屋丸二階御広間の現状(上部石垣が崩落している)
修復を待つ石垣
飯田丸五階櫓の修復工事現場(手前の梅林は5分咲き)
崩落した石垣と修復された熊本城
本丸御殿の地下道出口が、南ルートの出口。ここを出ると、天守閣の建つ広場に出る。この日快晴で熊本城天守閣のいい写真が撮れた。
修復された熊本城天守閣
熊本城天守閣は地震から5年で修復され、2021年6月26日から一般公開が始まっている。天守閣に登るのは10年ぶり。見学用の階段が絨毯張りになるとともに、エレベータも新たに設置され、展示内容も一新されていた。宇土櫓の現状を紹介する。
天守閣から南方面の眺め。白いシートの下には修復を待つ石垣
4年かけて解体保存される予定の宇土櫓。地震で倒壊した宇土櫓の続櫓は部材の回収が終わっている。
熊本城全体の完全修復は当初2037年を予定していたが、予想以上に困難を極めていて、2052年になるとのこと。