桂林訪問

熊本市と姉妹都市の中国・桂林市に4月24日-26日に出かけてきました。

熊本大学と学術交流協定を締結している桂林理工大学(旧、桂林工学院)で、昨年12月、大学の書記に友人である張学洪教授が学長から昇任し、後任の学長には私の研究室で1年半ポストドクを勤めた解慶林教授が賀州学院の学長から転任されました。親しくお付き合いを重ねている先生が、桂林理工大学のトップの書記と学長に就任ということでお祝いに出かけてきました。桂林理工大学の環境学院には、私の研究室で博士の学位を取得した張文杰君が講師をしています。張君は博士の学位取得後2年間㈱明電舎に勤務したこともあり、今回明電舎のスタッフとご一緒しました。桂林は尖閣列島の問題から日中の交流がストップしていることもあり、航空便が少なく、移動に1日とられることから、実質活動できたのは25日のみでした。
25日、大学を公式訪問し、昇任のお祝いをするとともに、今後の連携について意見交換しました。

桂林理工大学の張書記(前列左から3人目)、解学長(前列右から3人目)とともに

この公式行事の後、桂林市郊外に建設された新キャンパスの見学した後、桂林理工大学のスタッフが設計した、陽朔(漓江下りの終点)から15キロ離れ桂林寄りの奥地に建設された「世外桃源郷」の排水処理施設の見学を行いました。
桃源郷とは陶淵明の「桃花源記」に出てくる外界と隔絶された桃の花の咲き乱れる理想郷です。その桃源郷と呼ぶにふさわしいテーマパークが桂林市の郊外の燕湖という自然湖を利用して建設されました。

陶淵明のレリーフ

桂林にはこれまで何回となく足を運んでいますが、この桃源郷を訪れるのは初めてでした。少数民族の衣装をまとった若いガイドさんの説明で燕湖をエンジン付きのボートで1周します。

ボート乗り場からの眺め

そそり立つ山と帆掛け舟

奇峰に囲まれたパーク内をボートで進み、「燕洞」という自然の洞窟(この洞窟がこの湖の水源といわれています)を抜けると、民族衣装を纏ったワー族が踊りで出迎えてくれます。

ワー族が踊りの出迎え
ボートから降りると少数民族の建物の中で、民族工芸の作業風景を見ることができるほか、出来上がった工芸品を買うこともできます。

ボートの降り場からの眺め

少数民族による伝統楽器での演奏の出迎え

パーク近くの田園風景(な種の収穫時期でした)

夕食後、桂林で観光客から人気を博している、「印象劉三姐」ショーに案内してもらいました。

開演前のチケット売り場 の様子

このショーは、中国の著名な映画監督である「張芸謀」がプロデュースしたものです。陽朔の山水画の世界をそのまま舞台とし、それに伝説の歌手「劉三姐」を融合させた1時間の水上ショーで、美しい漓江水域とその背景にある山が見事にライトアップされ幻想的な舞台となっています。出演者は600名ほどの地元の漁民、少数民族の娘たちです。そのスケールの大きさと、演出の素晴らしさに魅了されました。漓江の終点の地で、土産物の店しかなく観光の通過街でしかなかった陽朔の街が、このショーの成功をもとに、多くの観光客が陽朔の街に泊まるようになり、大きな発展を遂げています。

演者は竹製の船に乗ってのパーフォーマンス

水上に設けられた通路にLED電球を纏った数百人の演者の列

フィナーレ

 

 

 

 

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