早春の南紀に

3月20日に紀伊田辺、南部に出張した。
7時59分発の「くろしお1号」を利用して、紀伊田辺駅まで早春の列車旅。車窓からスマホで撮った写真をいくつか紹介する。
8時48分に和歌山駅着。座席指定席はほぼ満席だったが、多くの乗客が和歌山駅で下車し、和歌山以降はゆったり車内となる。和歌山駅を出てほどなく、紀三井寺を通過。車内放送で車掌から紀三井寺の紹介がある。車窓から、手前のコンビナートの背景に和歌山マリーナシテイが見える。海南市に8時57分着。

対岸に和歌山マリーナシテイ

コスモ石油下津工場を通り過ぎ、御坊駅に930分到着。

コスモ石油下津工場

御坊駅を過ぎると列車は山間を走り、海岸線は望めない。山の峰には、広川・日高川ウィンドファームの風車が並ぶ。

広川・日高川ウィンドファーム

切目駅から南部までは海岸線に沿って列車が進む。車内放送の案内とともに、列車は速度を落とすサービスのお陰で、素晴らしい海岸線を楽しむことができた。

素晴らしい車窓からの眺め

紀伊田辺駅に956分に到着。紀伊田辺市は世界文化遺産に登録された日本三大古道の一つである熊野古道の入口。駅舎は工事中で、駅舎の隣には新築された観光センターが並ぶ。駅前ロータリーの整備も進み、観光客を呼び込む努力が感じられた。

今回の出張の目的は、梅干しの製造・販売を手がける(株)ウメタの排水処理施設の見学。和歌山県工業技術センターが開発した汚泥減容化技術(ESCAPE)を採用した処理施設である。和歌山県特産のパイル織物を使った担体を曝気槽に設置し、イトミミズが生息する環境を整えることで、余剰汚泥の発生量を大幅に抑えることが可能となる技術である。見学時の曝気槽のMLSS濃度は12,000mg/Lと高く、担体に内部にはイトミミズが高い密度で生育していた。

パイル担体に付着した生物膜(背景は高い汚泥濃度の曝気槽)

施設見学の後、国民宿舎「紀州路みなべ」に。この国民宿舎は眺望が売り。レストランからは写真のパノラマが窓一杯に広がる。先端の岬の奥が白浜である。

写真中央の岬の先が白浜

絶景と美味しい南紀の地魚で昼食を楽しんだ。

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