小さなベニス・コルマール(Colmar)

19日(土)午前中にSaarbruchenの街を散策した後、Elmar先生にWolframの住むレラまで車で送って貰った。高速道路を使うと約2時間半のドライブだが、折角なのでフランス・アルザス地方の「小さなベニス」と呼ばれているコルマールに立ち寄った。Saarbruchenから高速道路A4で南に下る途中、建設半ばのパーキングエリアで休憩。

高速道路A4を南下する

新築のPAの店内(飲料水のコーナー、多種類のミネラルウォーター)

中央奥がワインコーナー(アルザスワインが主)

お洒落なトイレで思わずシャッターを押す

その後、高速道路を降りて田舎道を走ること約1時間でMolshheimに到着。小さな街(人口約1万)ながら、古い街並みが残っていてElmar先生が好きで時々訪れるそう。市役所前の広場に面したレストランで昼食。生ハムサラダのプレートと少し辛口のアルザスの白ワインを楽しむ。

Molshheimの中央広場(右手の建物前のレストランで昼食)

生ハムとサラダのプレート

Molshheim市役所

市役所中央の入口(奥にはアルザス地方のワイン畑)

Molshheimから1時間弱で目指すコルマールに到着。神聖ローマ帝国の自由都市であった歴史ある街。コルマールもSaarbruken同様にその帰属をめぐって、フランス、ドイツの間で紛争が繰り返されてきたが、第二次大戦以降はフランスに編入されている。現在の人口は7万弱。アルザス地方特有のドイツらしさを残したここは、度重なる戦火を逃れ、中世の美しい街並み(木枠を使った家や石畳の道路など)が今でも残っていて、多くの観光客を集めている。街の中には整備された川が流れていて良い雰囲気。

整備された川辺で一休み

コルマール観光では外すことのできない、ウンターリンデン美術館に行った。ここの目玉は、ドイツ人画家グリューネヴァルトの描いた「イーゼンハイムの祭壇画」。この彩色木彫祭壇画は、元はコルマールの南方20kmほどに位置するペストや麦角中毒患者の治療を行うことで知られていたイーゼンハイムの修道院にあったもので、観音開きの10枚から構成されている。現在は、扉がバラバラにされそれぞれが展示されている。中でもキリストのはりつけの第一面が圧巻。

「イーゼンハイムの祭壇画」第一面

第一面の中央パネルには凄惨で生々しい描写の十字架上のキリスト、右には洗礼者ヨハネ、左下がマグダラのマリア、白い服の女性が母マリア、それを支えるのが福音書記ヨハネである。左右に聖母マリア、使者ヨハネ、洗礼者ヨハネを配している。左パネルにはペスト患者の守護神聖セバスティアヌス、右パネルにはライ麦から発生する病気の患者の聖アントニウスの像が描かれている。

美術館内での展示の様子(第一面の前ではガイドの説明)

モネ、ピカソ等日本人に馴染みの深い現代美術画家の作品も展示されている。

可愛い子供を乗せる自転車

観光自動車

観光馬車

木枠の家並み

石畳の道路

川沿いにはレストラン、喫茶店。

新設されたコルマールの市場

メイン道路を少し入ると人通りはない

旧市街の中央に位置するサン マルタン教会。ゴシック建築で黄色の外壁とモザイク模様の屋根と高い塔が印象的。内部のステンドクラスが美しい。

サン マルタン教会

サン マルタン教会の内部

ステンドグラスが素晴らしい

旧市街にあるドミニカン教会を見学。こちらも1289年に建造されたゴシック建築の教会。祭壇中央に展示されている「バラの茂みの聖母」が有名。

ドミニカン教会の外観

ドミニカン教会の内部

「バラの茂みの聖母」(写真をクリックしてみてください)

その後、旧市街を散策。土曜日で多くの観光客で賑わっていた。街の端を流れる小川では、古い町並み見て回るエンジン付きの観光船が数多く運行。

観光船(橋の下をくぐる時は頭に注意)

船頭のガイド付きツアー

コルマールを午後6時過ぎに出て、レラには1時間で到着。

スイス国境近くの高速道路にかかる野生動物のために設けられた橋

レラは激しい夕立に見舞われていた。

続く

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