ザールブルッケン(Saarbruken)再訪

Elmar先生の住んでいるSaarbrukenを訪問するのは今回が2回目。

Saarbrukenはドイツ・ザールラント州の州都で人口18万人の都市。フランスに国境を接し、フランス領アルザスに近い。この街は、炭鉱業や製鉄業で栄えたが、近年はこれらの産業が衰退し、かつての賑わいは見られない。Saarbrukenの近くには、産業遺産として世界遺産に登録されたフェルクリンゲン製鉄所がある。(トーリアのブログで紹介済み)Saarbrukenの帰属は、フランスとドイツの間で多くの変遷が繰り返されてきた。第二次世界大戦後は、フランスの管理下に置かれたが、住民投票の結果、1957年1月1日にドイツに復帰している。
Elmar先生の勤めているザールラント大学はEU圏内で知名度が高い。ちなみに、私が勤務していた熊本大学とザールラント大学は学術交流協定を締結している。

5月19日(土)の午前中、Elmar夫妻の案内でSaarbruken市内を散策した。
Saarbruken宮殿の下の道路わきの駐車場に車を停め、ザール川を渡って街の中心に出た。

ザール川を渡る

古い街並みを抜けてSt. Johann教会に。この教会は1727年に建造された教会。

ザンクト・ヨハン教会のファサード

教会の祭壇

祭壇上の天井の装飾

教会のパイプオルガン

教会を見学した後、教会前の青空市場を見て回る。食料品やワインの店が並び、朝早くから多くの人で賑わっている。

教会前の青空市場

パン屋ではもちろんドイツパンの販売

はちみつ屋

ワインショップ(モーゼルワインが主流)
この後、市庁舎(Rarthouse)方向に歩く。この市庁舎にはレストランや小さな劇場が併設されていて、土、日曜日以外は見学できるとのこと。

市庁舎(赤い砂岩の外壁)

市庁舎近くの市電

その後、再びザール川を渡って、再び旧市街に。

ザール川の船着き場

洒落たお店の多い通りを抜けたところに、過去のザール川の洪水の水位を占めす石塔があり、驚くべき高さに洪水の記録があった。

日時計とザール川の洪水の水位を示す記載

この後、バロック建築家フリードリヒ・ヨアヒム・シュテンゲル(1694-1787)の設計によるバロック式Ludwig教会に向かう。教会の内部は白が基調。天井の装飾とパイプオルガンが印象に残る。教会前の広場では、青空市が立っていて、これも多くの市民で混雑していた。

Ludwig教会

真っ白い天井の装飾

Ludwig教会前の青空市場

その後、Ludwig教会から、Saarbruken宮殿に。

宮殿前広場の噴水

Saarbruken宮殿

Saarbruken宮殿は10世紀に建てられた歴史的建造物であるが、18世紀に新たなバロック式の宮殿に建て替えられている。この設計はLudwig教会と同様に、フリードリヒ・ヨアヒム・シュテンゲルによるもの。宮殿を通り抜けて、お城の見晴らし台に出る。ここからの眺めが素晴らしい。

宮殿の見晴らし台からザール川の眺め

続く

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